福島県は16日、郡山市と喜多方市、相馬市の農家計5戸が放射性セシウムに汚染された稲わらを餌として肉牛に与えていたと発表した。さらに、これらの農家から3月末以降、84頭が東京都と山形県、福島県、埼玉県川口市、仙台市に出荷されたことが判明。県は同日、関係自治体に流通先などの調査を要請した。
また、県内約4000戸の農家に牛の出荷と移動の自粛を要請した。厚生労働省も牛が出荷された自治体に対し、肉の流通や放射性物質による汚染の状況を確認するための調査をするよう依頼した。セシウムに汚染された稲わらを与えて出荷された福島県内の肉牛は、3市と南相馬市、浅川町で計143頭に上り、流通先は判明しただけで35都道府県に達する。
84頭は、3月28日から7月13日にかけて県内に19頭出荷されたほか、東京都へ53頭、山形県へ2頭、仙台市へ2頭、川口市へ8頭が出荷されたという。喜多方市の農家が県内と東京都に出荷した肉の一部は返品されており、県の検査で1キロ当たり84ベクレルのセシウムが検出された。
[時事通信社]