佐賀市の中心市街地活性化策の一環で、ダイエー佐賀店跡(白山2丁目)に佐賀商工会館(松原1丁目)が移転し、その跡地にNHK佐賀放送局舎(城内2丁目)が移る事業計画について、市、NHK、商工会館、県による合意締結式が14日、同会館で行われた。ダイエー跡地に建つ「新商工ビル(仮称)」は2013年度の完成予定。
ダイエーが入居していたビル(7階建て)の撤去後、市がその跡地と隣接する国有地約3500平方メートルを購入。更地にした上で、民間資金を活用して13年度上半期をめどにビルを建設する。現在23団体が入居する佐賀商工会館の機能や市庁舎の一部を移転させ、にぎわい創出を図る。
また、県有地にある現在の商工会館は築56年で老朽化が目立つため、市土地開発公舎が土地と建物を購入し、更地にしてNHKに売却する。NHKは13-16年度に新局舎の設計・新築工事を行う予定。市やNHKなどが出資する総事業費は約70億円を見込んでいる。NHK跡地は、県が佐賀城公園として整備する案が上がっているという。
締結式には、秀島敏行佐賀市長▽緒方浩之NHK佐賀放送局長▽井田出海・財団法人佐賀商工会館理事長▽古川康知事-の4人が出席し、合意書にサインした。井田理事長は「現在の商工会館は昔はまちづくりの1丁目1番地のような場所にあった。新ビルでも新たなまちづくりの核を目指したい」と意欲を示した。秀島市長は「にぎわったころの佐賀を思い出せるようなまちづくりをしていきたい」と語った。
=2011/07/15付 西日本新聞朝刊=