福島県浅川町の肉用牛農家が餌として与えた稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、この農家から出荷された42頭の流通先は、共同通信の集計で33都道府県に上ることが16日、分かった。
うち26府県では既に消費されたとみられ、各自治体は流通ルートの解明を急いでいる。
厚生労働省に16日夜までに入った各自治体の報告によると、42頭中13頭分の牛肉の検査が終わり、うち7頭は国の暫定基準値を超える放射性セシウムを検出。最大は埼玉県内に保管されていた牛肉で、基準値の約4倍となる1キログラム当たり2100ベクレル。残る6頭分は基準値を下回った。