福島県は16日、新たに同県郡山、喜多方、相馬3市の肉用牛農家計5戸で、放射性セシウムを含む稲わらを牛に与えていたことが立ち入り調査で判明したと発表した。すでに肉牛84頭が宮城、福島、山形、栃木、埼玉、東京、大阪、愛媛の8都府県に出荷、流通しているといい、厚生労働省と福島県は関係自治体に流通状況の確認を緊急要請した。
共同通信の集計では、これまでに疑いのあるケースを含め出荷された汚染牛肉は福島県南相馬市の6頭、浅川町の42頭、郡山市などの84頭の計143頭で、少なくとも35都道府県に流通したことが判明した。