NHK福島県のニュース 福島放送局
新たに5戸が稲わら与える
福島県で新たに郡山市と喜多方市、それに相馬市のあわせて5戸の肉牛農家でも、放射性セシウムが含まれた稲わらを肉牛に与えていたことがわかり、このうちの84頭の肉牛が、福島県や東京、埼玉などに出荷されていました。
いずれの農家も農林水産省が3月に放射性物質が付着した可能性があるえさを与えないように通知したことを知らなかったということです。
新たに放射性セシウムが含まれた稲わらを肉牛に与えていたことがわかったのは、郡山市の2戸と喜多方市の2戸、それに相馬市の1戸のあわせて5戸の肉牛農家です。福島県によりますと、これらの農家は、原発事故のあとの4月上旬から5月上旬にかけて屋外に置いていた稲わらの収穫やこん包作業を行い4月から今月にかけて出荷前の肉牛に与えていたということです。
これらの稲わらからは最大で国の目安のおよそ379倍にあたる放射性セシウムが検出されたということです。
原発事故の後、農林水産省は3月19日に放射性物質が付着した可能性があるえさを与えないよう通知しましたが、5戸の農家は県の調査に対していずれも知らなかったと回答しているということです。これらの農家からはことし3月28日から7月13日までにあわせて84頭の肉牛が、福島県内のほか東京、埼玉、山形、宮城に出荷されているということです。
福島県は出荷された自治体などに流通経路の調査を依頼し、牛肉が確認されれば放射性物質が含まれていないか調査を行うよう求めるとともに国の暫定基準値を超えた牛肉については回収するよう要請しました。
さらに県内すべての肉牛農家に引き続き緊急の立ち入り調査を行うとともにおよそ4000戸ある肉牛農家に対し牛の出荷や移動を自粛するよう要請しています。
07月16日 18時24分
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