福島県浅川町の農家が肉牛に与えていた餌の稲わらから国の目安を大幅に超える放射性セシウムが検出されたことを受けて、農林水産省は、対策本部の会議を開き、東北・関東の8つの県の畜産農家やコメ農家を対象に、稲わらの管理状況について緊急点検を行うことを決めました。
これは、14日夜、農林水産省が緊急の対策本部の会議を開いて決めたものです。東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、農林水産省では、福島県などの畜産農家に対し、家畜に与える稲わらなどの飼料は事故の前に刈り取って屋内で保管されていたものに限るよう求めていました。しかし、福島県南相馬市の農家に続いて福島県浅川町の肉牛農家でも肉牛に与えていた餌の稲わらから国の目安を大幅に超える放射性セシウムが検出されたことを受けて、農林水産省は、対策を強化することになりました。具体的には、福島・岩手・宮城・群馬・茨城・栃木・埼玉・千葉の8つの県の畜産農家やコメ農家を対象に、稲わらの管理状況について緊急点検を行うことを決めました。