福島県浅川町の農家から出荷された42頭の牛の肉について、関係する自治体が流通経路を調べたところ、これまでに東北から九州まで30の都府県の卸売業者やスーパーなどに販売され、少なくとも1700キロ余りの肉が消費されたとみられることが分かりました。
問題の稲わらを餌として与えられていた肉牛42頭は、4月8日から今月6日までの間に東京都、横浜市、千葉県、それに仙台市の4か所の食肉処理場に出荷されました。関係する自治体が、その後の流通経路を調べたところ、これまでに、東京、千葉、神奈川、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、新潟、長野、宮城、山形、岩手、秋田、福島、青森、愛知、岐阜、三重、石川、福井、静岡、大阪、京都、兵庫、和歌山、広島、愛媛、香川、福岡の合わせて30の都府県の卸売業者やスーパーマーケットに販売されていたことが確認されました。このうち大手スーパーの「イオン」の東京や神奈川・千葉などに14の店舗で、319キロが消費者に販売されていたことが分かりました。また、愛知県など、東海地方の焼き肉チェーンで26.5キロが消費されたとみられるほか、三重県でも焼き肉店などで22.1キロが販売されるなど、これまでに合わせて18都道府県で1700キロ余りの肉がすでに消費されたとみられています。