福島県 肉牛農家立ち入り調査
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福島県 肉牛農家立ち入り調査

7月12日 12時27分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県南相馬市の農家から出荷された肉牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は、計画的避難区域と緊急時避難準備区域の肉牛農家を対象に緊急の立ち入り調査を始め、餌の管理状態などを調べています。

福島県南相馬市の農家から出荷された11頭の牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題では、この農家が震災後に出荷した17頭の牛に原発事故後も屋外に置かれたわらを与えていたことが明らかになっています。福島県はほかの農家の餌の管理状態などを調べるため、計画的避難区域と緊急時避難準備区域の260戸の肉牛農家を対象に、緊急の立ち入り調査を始めました。このうち緊急時避難準備区域にある川内村の農家には、12日午前、県の職員2人が訪れ、餌の管理方法について聞き取り調査を行うとともに、サーべイメーターと呼ばれる測定機器を使って畜舎の床に敷く草などの放射線量を測定していました。調査を受けた秋元美誉さんは「今回の問題は驚いたが、消費者の不安を取り除くためにも立ち入り調査を行うのは農家にとってもありがたい」と話していました。福島県は、今週末までに計画的避難区域と緊急時避難準備区域にある肉牛農家の立ち入り調査を行い、その後、調査の対象を県内すべての肉牛農家に広げることにしています。