福島県 出荷計画まとめ検査へ
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福島県 出荷計画まとめ検査へ

7月13日 20時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県南相馬市の農家から出荷された肉牛から、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は、計画的避難区域と緊急時避難準備区域にある農家の肉牛について、週明けにも出荷計画をまとめ、できるかぎり県内で検査を行う一方、ほかの自治体にも、厚生労働省を通じて協力を求めることにしています。

この問題では、農家から出荷された17頭のうち6頭が、放射性物質が含まれていないか調べるモニタリング検査を受けずに、11の都道府県に流通されていました。この問題を受けて、福島県は、計画的避難区域と緊急時避難準備区域にあるおよそ260戸の肉牛農家から出荷される牛について、すべてモニタリング検査を行う方針を決め、現在行われている緊急の立ち入り調査で、各農家から飼育頭数や出荷の予定を聞き取り、週明けにも出荷計画をまとめることにしています。そのうえで、この地域から出荷される肉牛については県が責任を持って対応したいとして、できるかぎり、県内の食肉処理場に搬入し、モニタリング検査を行うことにしています。しかし、牛の食肉処理場は県内に1か所だけで、1日に最大で36頭しか処理できないうえ、検査機器も県内に12台しかないため、すべて県内で検査するのは難しいということです。このため福島県は、出荷計画を基に、県内で処理できない肉牛が出てきた場合は、ほかの自治体にも、厚生労働省を通じて検査の協力を求めることにしています。さらに、9月上旬をめどに、県内の検査機器を6台増やし、検査態勢を強化したいとしています。