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宮城 肉牛出荷前に検査導入へ

7月16日 8時32分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県浅川町の農家が出荷した牛の肉から、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、宮城県と仙台市は、宮城県内で生産された肉牛を出荷する際は、放射性物質の検査を新たに行う方針を固めました。

この問題で、福島県浅川町の肉牛農家からは、10頭の牛が仙台市の食肉市場に出荷され、各地に転売された牛肉のうち、これまでに東京と山形に流通していた肉から、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されています。これを受けて、宮城県は、県内で生産された肉牛を出荷する際に、放射性物質の検査を新たに行う方針を固め、今後、検査を始める時期や方法などについて検討を急ぐことにしています。また、県内の登米市と栗原市の合わせて3か所で肉牛用の稲わらを調べたところ、最大で国の目安の2.7倍に当たる放射性セシウムも検出されています。宮城県は、県内のすべての畜産農家に対し、原発事故よりあとに収穫された稲わらを、肉牛や乳牛に与えないこと、そして、稲わらを与えた肉牛は出荷しないように要請しました。宮城県は「消費者の安全を図るとともに、風評被害によって、問題のない肉牛も販売できなくなる事態を防ぎたい」と話しています。