2頭 山形から仙台経て大阪へ
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2頭 山形から仙台経て大阪へ

7月17日 0時4分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県の3つの市の5戸の肉牛農家で、放射性セシウムが含まれた稲わらが肉牛に与えられ、84頭が出荷されていた問題で、このうちの2頭は、山形市内で解体されたあと、仙台市の卸売業者を経て大阪府内の業者に販売されていたことが分かりました。

福島県によりますと、放射性セシウムが含まれた稲わらを肉牛に与えていたのは、福島県郡山市と喜多方市、それに相馬市の合わせて5戸の農家です。福島県によりますと、この5戸の農家では原発事故のあと4月から5月にかけて外に置いていた稲わらの収穫やこん包作業を行い、出荷前の肉牛に与えていたということで、稲わらからは最大で国の目安のおよそ379倍にあたる放射性セシウムが検出されました。5戸の農家から出荷された肉牛は84頭に上り、このうち福島県喜多方市の農場から出荷された2頭は、山形市にある株式会社「山形県食肉公社」に出荷されたということです。さらに、山形県のその後の調査で、2頭はこの会社で解体されたあと、仙台市の卸売業者を経てすべて大阪府内の卸売業者に販売されていたことが分かりました。山形県は大阪府に連絡し、その先の流通経路を調べることにしています。