生体腎移植臓器売買事件 逮捕のドナー「病院に提出するうその書面書かされた」
生体腎移植の臓器売買事件で、逮捕された医師に腎臓を提供したドナーの男が、「病院に提出するうその書面を書かされた」と供述していることがわかった。
石川竜哉容疑者(21)は、医師の堀内利信容疑者(55)とうその養子縁組をしたうえで、移植手術で腎臓を提供し、仲介役の暴力団組長・坂巻松男容疑者(70)らとともに、800万円を受け取るなどした疑いが持たれている。
石川容疑者らは手術前に、「わたしの腎臓を使っていただくことで、本当の親子になれる」などと、正当な養子関係であることを強調する書面を病院に提出しているが、警視庁の調べに対し、「うその書面を書かされた」と供述しているという。
堀内クリニック関係者は「基本的には江口(祐子容疑者)がそういう書面を全部下書きして、竜哉に書かせたりとか。江口が書いた下書きっていうのを(石川容疑者は)あとから見たので」と話した。
石川容疑者の父は「字を見て、本人の字だなとはわかります。ああいう文面を書ける子ではないのは事実です。文章面、文面のああいうつづりですとか、あるいは漢字だとか、そういうものに関しては、そういうことは、ものすごく苦手な子です」と語った。
警視庁は、住吉会総本部などを家宅捜索するなど、事件の全容解明を進めている。
(07/15 13:08)