暴力団組員であることを隠して金融機関で口座を開設したとして、県警は14日、指定暴力団工藤会(北九州市)幹部2人を詐欺容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、八幡西区筒井町、工藤会幹部、鷺田国男(37)と、同区鷹の巣、同、金靖男(38)の両容疑者。逮捕容疑は、昨年6~8月、暴力団との取引を拒絶する暴力団排除条項を定めた金融機関で、組員であることを隠して預金口座を各1通開設したとしている。両容疑者は「自分の口座を作って何が悪いんか」などと供述しているという。
県警によると、昨年4月以降、全国のほとんどの金融機関が「暴排条項」を制定。条項抵触による組員摘発は県内初。
〔北九州版〕
毎日新聞 2011年7月15日 地方版