中国とベトナムなどが領有権を争っている南シナ海で、ベトナム・アメリカの両海軍の合同訓練が始まりました。
今回の合同訓練には、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦など3隻が参加しています。南シナ海の南沙諸島などの領有権を争っている中国をけん制する狙いがあるとみられています。一方で、海外メディアに向けて訓練を公開する予定が急きょ、中止になりました。アメリカがこの海域でベトナムやフィリピンと合同訓練を行っていることに対して不快感を示す中国に配慮した模様です。
マレン統合参謀本部議長:「航行の自由の侵害は憂慮すべき事態だ。米国はこの地域から去るつもりはない。この地域の安定と平和は重要な問題だ」
来日中のアメリカのマレン統合参謀本部議長は、南シナ海で中国が行ったベトナム漁船銃撃などの行為について、「航海の自由」を侵害するとして批判しました。そのうえで、今後もアジア地域の安全保障に積極的に関わっていく姿勢を示しました。