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稲わら汚染「こんな遠くで…」白河畜産農家に動揺広がる浅川町の畜産農家の肉用牛に高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらが与えられていた問題で、県から肉用牛の出荷・移動の自粛を要請された畜産農家に15日、戸惑いが広がった。自粛要請は県内の全畜産農家約4000戸が対象。稲わらは、福島第一原発から約70キロ離れた白河市の稲作農家が畜産農家に販売したもので、付近の畜産農家から「こんな遠くまで放射性物質が届くのか」との声があがった。 白河市で肉牛150頭を飼育する畜産農家の近藤和栄さん(61)は「これだけ離れた場所でセシウムが検出されるとは思わなかった」と驚いた様子。「こんな状態では、肉用牛農家は皆パンクする。1年も持たないんじゃないか」。別の畜産農家の男性も「今まで全く無防備だった。白河は原発から遠く、ひとごとと思っていた」と明かす。 この問題を受け、白河市は、屋外にあった稲わらを販売しないよう市内の全稲作農家に指示する。指示は、原発事故後、畜産農家には出していたが、稲作農家は対象外だった。 今回の問題では、白河市の稲作農家の団体が昨秋に稲わらを刈り取り、原発事故後も田に置いたままにしていたものを、浅川町の畜産農家が購入。この団体の代表者の男性(60)は15日、自宅近くで「原発から離れた場所で、放射線量も低かったので危険だとは全く思わなかった。セシウムを含んだ牛肉が広く拡散してしまったことは本当に申し訳ない」と報道陣に語った。 この団体は、ほかにも白河市と矢吹町の肉用牛農家、福島県内の乳用牛農家の計3戸に稲わらを販売していたことが分かっている。農水省などの聞き取りに対し、矢吹町の農家は「子牛50頭に稲わらを与えた」、白河市の農家は「牛には与えず保管していた」などと説明。乳用牛農家については県内にあるということしか分かっていないといい、同省はさらに詳しく調べる。厚生労働省は、これらの農家から出荷された牛についても追跡調査する方針。 問題の肉用牛14頭が市内で4月8日と20日に食肉処理された横浜市の保健所は15日、4月11〜21日に計5770キロの肉が横浜、川崎、小田原各市と東京都品川区の仲卸業者計8社に販売されたことを明らかにした。 (2011年7月16日 読売新聞)
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