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【プロ野球】

巨人、ヤクルト戦8連敗 54年ぶり屈辱で自力Vまた消滅

2011年7月16日 紙面から

巨人−ヤクルト 9回裏、試合を見つめる巨人ナイン。手前から小笠原、亀井、フィールズ、円谷、阿部、奥は原監督=東京ドームで(由木直子撮影)

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◇ヤクルト2−1巨人

 「4番・長野」の新生G打線も一夜で貧打に逆戻り。低迷する巨人が首位・ヤクルトに2分けを挟み8連敗。国鉄時代の1957年以来54年ぶり3度目、球団ワーストタイとなる屈辱だ。8イニング2失点の沢村が“見殺し”となり、今季最大の12ゲーム差で5位転落。自力優勝も一夜で再消滅し、気がつけば最下位横浜とも3・5差に接近した。

 何度も同じ展開を繰り返す。ツバメ投手陣を打ち崩せず、投手は我慢比べに負ける。直接対決では4月26日から2引き分けを含めて10戦連続で勝ちきれない。「接戦ではあるけど、ここ1本が出ない。そのへんの勝負で今はヤクルトが上回っている。しかし、このままでは情けない。巻き返していかないと」。怒りもにじませた表情で原監督がまくしたてた。

 故障のラミレス、不振の小笠原を外したスタメンは、珍しくつながりを見せた前夜の阪神戦と同じメンバー。しかし、結果が続かない。得点は3回の1点だけ。1得点以下の試合は今季20度目となり、1点差負けも16度目。「あと1本が…」と嘆きながら、もう69試合を終えてしまった。

 長野とともに新打線を引っ張ってほしい坂本は4タコ。新外国人・フィールズも2打席凡退で代打を送られた。代打出場の高橋由、小笠原は三振。会見で内容の悪さを指摘された指揮官は「そうですね」と言って小さくタメ息。「そのへんはノーコメント」と続く言葉をグッと飲み込んだ。

 9回2死、長野が打席に立っていた午後9時1分ごろ、激しい地震に襲われた。栃木県真岡市で震度5弱、東京ドームがある東京都文京区では震度3を記録し、東日本大震災後では初めての“地震中断”もあった。すぐに再開されたが新4番はあえなく三振し、ゲームセットとなった。(井上学)

 ◆54年ぶり8連敗 巨人がヤクルトに国鉄時代の1957年6月19日〜8月11日(1分けを挟む)以来、3度目となる球団ワーストタイ記録の8連敗。57年の巨人はエース・別所と大友に衰えが見え始め、打線も千葉茂、川上ら主力打者が不調。連敗中は当時、国鉄のエースだった金田にまったく歯が立たず4敗1分け、大脇、田所にもそれぞれ2敗を喫した。

 

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