肉牛餌放射性セシウム汚染問題 42頭の牛は少なくとも22都府県で流通、一部で消費も
福島・浅川町の畜産農家で高濃度の放射性セシウムに汚染されたわらが肉用牛に与えられていた問題で、この農家から出荷された42頭の牛は、少なくとも22都府県で流通し、一部は消費されていることが厚生労働省などの調べでわかった。
厚労省などによると、浅川町から出荷された42頭の牛は、東京都、千葉県、宮城県、神奈川県の4つの食肉加工場に出荷されたあと、静岡県や神奈川県など、少なくとも全国22都府県の市場で流通し、一部はすでに販売・消費されたという。
このうち、山形・酒田市の業者に出荷された1頭から、国の暫定規制値を上回る1kgあたり694ベクレルの放射線セシウムが検出された。
この問題で、暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたのは、東京都に次いで2例目となる。
一方、東京・埼玉・神奈川への流通が確認されている6頭分の牛肉からは、規制値を超える放射線物質は検出されなかった。
(07/16 07:14)