神奈川・鎌倉市で行われている給食食材の放射能測定の様子を取材しました。
神奈川・鎌倉市では、保護者からの要望を受け、7月から市内の保育園や小学校で提供される給食の食材の放射能測定を開始しました。
この放射能測定の結果が出るまでの様子を追いました。
15日朝、神奈川・鎌倉市の材木座保育園では、「放射線量等に関連するお知らせ」と書かれた掲示板に、アスパラガスの放射能測定の結果が張り出された。
材木座保育園の大本 ゆう子園長は「『心配です』というようなお話はきていないので、ある部分では、保護者の方は、ご安心していただいているのかなって思っております」と話した。
鎌倉市では、保護者からの要望を受け、7月から市内の保育園や小学校で提供される給食の食材の放射能測定を開始した。
園長先生が張り出した検査結果が出るまでの様子を追った。
鎌倉市内の小学校にやって来たのは、日本海事検定協会・食品衛生チームの中島宏能課長補佐。
市内16の小学校と、8つの保育園などから、毎日それぞれ1カ所を選び、食材を検査する。
中島さんはこのあと、保育園に野菜を納入している青果店へも向かった。
保育園のアスパラを扱う八百屋は「(きょうはちなみに何を?)きょうはアスパラガスですね。(どこ産の?)福島産です」と話した。
今回、検査の対象となったのは、地元、神奈川の小松菜と、福島県産のアスパラガス。
鎌倉市教委の山田幸文学務課長は「きょうはちょっと、福島のアスパラガスだってことなんでね、どうなるかなっていうことで、非常に...」と話した。
中島さんが受け取った食材は、横浜市内の検査施設へと持ち込まれる。
切った食材を測定器に入れてから、2,000秒、およそ30分で検査は終了する。
そして、その日のうちに、結果が鎌倉市役所に送られる。
報告書に並ぶ、「検出せず」の文字。
福島県産のアスパラガスは、こうして15日、保育園の給食に使われることになった。
市の取り組みに保護者は「気をつけていただいているっていうことがわかって、安心します」、「やっぱり市として、そういうところに意識を置いてますよっていう、やっぱりメッセージを受け取ることができるので、安心ですね」と話した。
相次いで汚染食品がチェックをすり抜ける中、こうした検査は横浜市などでも行われており、不安の拡大とともに、それを払拭(ふっしょく)するための地道な努力も広がっている。
(07/16 01:44)