IWC総会 捕鯨妨害の抑止を
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IWC総会 捕鯨妨害の抑止を

7月15日 7時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

IWC=国際捕鯨委員会の総会は14日、日本の調査捕鯨に対する反捕鯨団体「シー・シェパード」による妨害行為の抑止に各国が取り組むとする決議を採択し、閉幕しました。

イギリス領チャンネル諸島のジャージー島で開かれていたIWC総会では、最終日の14日、南極海で行っている調査捕鯨がことし2月、反捕鯨団体「シー・シェパード」の妨害行為で中止に追い込まれたことを受けて、こうした行為を抑止するための取り組みを各国が進めるなどとする日本が提案した決議案が全会一致で採択されました。「シー・シェパード」を名指しする形で、こうした決議が採択されるのは初めてだということです。一方、捕鯨国と反捕鯨国との対立からIWCが重要な意思決定ができない状態に陥っている現状をどう打開するかという点では目立った進展はなく、今後も協議を続けることを確認するにとどまりました。また、ブラジルなどが南大西洋に捕鯨を禁じる海域を設けるよう提案したところ、採決の方法を巡って議論が長時間にわたって中断されるなど捕鯨国と反捕鯨国の間の溝の深さを浮き彫りにし、ことしのIWC総会は、4日間の日程を終えて閉幕しました。