事実を捻じ曲げた次は盗聴です。
松山市の裏金疑惑を巡り報道機関向けに孫請け会社の社長が開いた会見を、市の広報担当者が無断で録音していました。
きょう午前、松山市役所の市政記者クラブで開かれた記者会見。
これは市発注の公共工事をめぐり、市の元職員の指示でおよそ5000万円の裏金を作らされたと証言した孫請け会社の社長が、報道機関向けに開いたもので、市には非公開でした。
ところが、市の広報担当者は、録音機を積み重ねられた新聞紙に隠し無断で「盗聴」。
発見した記者たちが広報担当者に詰め寄ります。
「私の判断でさせてもらった内容だけ、同席できないということなのでちょっと理解させて頂こうということで特に悪意はなかった」(松山市広報課長)この後、市は釈明会見を開きました。
「元社長の意向を知りながらそれに反する行為に及んでしまったこと関係者には率直にお詫び申し上げたい」(副市長)会見で市は、盗聴が見つからなかった場合、内容によっては他の部署に報告していた可能性を認めました。
松山市政記者クラブでは今回の盗聴について、録音機を預る一方、市に対し今後、抗議すると共に、盗聴した内容を消去させることにしています。
一方、裏金疑惑を巡る市の対応を巡っては、おとといの市議会特別委員会で、第三者委員の1人が調査結果の内容をねじ曲げて発表されたとして、市に対し抗議しています。