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【社会】

強姦事件は不起訴不当 豊橋検審が時効4日前議決

2011年7月15日 16時06分

 愛知県豊橋市で2004年、女性デュオ「PANSAKU(ぱんさく)」のボーカル山本恵子さん(31)が被害に遭った強姦(ごうかん)容疑事件で、豊橋検察審査会は「強盗強姦容疑での立件が可能」として、被疑者不詳のまま不起訴とした名古屋地検豊橋支部の処分に「不起訴不当」の議決をした。議決は公訴時効成立4日前の11日付。

 04年当時の法律では、強姦罪の時効は7年、強盗強姦罪は10年。強盗強姦罪が適用されれば、さらに3年間の捜査が可能になる。県警は捜査を継続する方針。

 議決書などによると、04年7月15日夜、豊橋市内のコンビニ駐車場で、仮眠中の山本さんの車に男が突然乗り込み、首を絞めて「殺すぞ、静かにしろ」と脅し、車を近くの農道に移動させて性的暴行をしたとされる。

 検察審査会は「地検豊橋支部に送られた調書には容疑者が現金を要求する記述があり、山本さんが2千円を奪われたと主張しているため、当初から強盗の目的があった」と指摘。強盗強姦罪の立件を求めた上で、公訴時効を前に地検豊橋支部が被疑者不詳のまま今年5月31日に不起訴とした点について再考を求めた。

 山本さんは不起訴を不服として時効が迫っていた6月下旬、検察審査会に申し立てた。

 山本さんは08年にPANSAKUを結成。県警から証拠品の衣類が戻ったのを機に、被害に遭った体験をブログで告白。昨年6月には体験を基にした曲「STAND(スタンド)」のCDを発売した。

 ■北村篤名古屋地検次席検事の話…議決を踏まえ適切に対応する。

(中日新聞)

 

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