きょうから7月。ここ数日、暑い日が続いている。体調に気をつけたい。
きのう30日は、朝一番で東電の新旧社長が渡辺市長のところに挨拶に訪れた。総勢11人。なんとも東電らしい。しかも、お詫びは型通りでハートが伝わらない。仰々しくなくていいから、心から詫び、これからのことをきちんと説明してもらいたかった。なんとも哀しい。そして心寂しい。
続いて議会最終日。1時間以上遅れて開会し、松本正美市議が謝罪をした。そのあと高橋明子議員(共産党)から、辞職勧告決議が出され、賛成多数で可決された。議会としては最も重い決定だが、強制力はない。現在は区検察庁が処分を検討している段階で、松本議員が所属している政新会の諸橋義隆会長は「区検察庁の処分決定が出たあとに、うんぬんすべきではないか」と辞職勧告に異議を唱え、政新会の7人が反対した。
当の松本議員は「辞職勧告を重く受け止めている」とし、市民福祉常任委員長のポストを辞する考えを示したが、議員辞職については明言していない。
蛭田克議長によると、議会の懲罰は、あくまで議会内で起きた言動などが対象で、議会外のことについては罰する手立てがない。だから、大多数の議員が「辞めるべきだ」と意思表示した「議員辞職勧告」が最も権威を持っている。「出処進退は自分で」ということなのだろう。
それにしても、松本議員の証言がはっきりしない。議長に対する説明、代表者会議での聴取では事実関係をはっきり言っていない。酒を飲んだか飲まないかについても「忘れた」と証言している。すべてが藪のなかだ。
ただ、はっきりしているのは事故の申告を怠ったことと、相手が「頸椎ねんざ」の診断書を出し、人身事故になったこと。それによって「当て逃げ」が「ひき逃げ」になった。やはり、警察の捜査がぬるく、マスコミの初期段階の報道姿勢に疑問が残る。
「あおいぽすと」の真島勝三さんは諸橋会長に「あんたが書いたからこういう事態になった」と言われたという。これはスジが違う。事故が起こった2月9日から今日まで、さまざまなかたちで必死の隠蔽工作が行われていたのだろう。議会やマスコミの後ろには市民がいる。「道義」、さらにさまざまな情報を合わせて考えると、松本議員のとるべき行動は、自ら職を辞すことだと思う。