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【大リーグ】

元阪神ボーゲルソンが初球宴 日本球界→米球宴は史上3人目

2011年7月13日 紙面から

オールスター戦の前日練習に臨むジャイアンツのボーゲルソン(左)と、レンジャーズのヤング=チェースフィールドで(共同)

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 【フェニックス穐村賢】大リーグ、第82回オールスターが12日(日本時間13日)、当地チェースフィールドで行われる。今年の球宴は10年連続出場していたマリナーズのイチロー選手(37)が選出されず、11年ぶりに日本人選手の出場はゼロ。そんな中、注目を浴びたのが阪神、オリックスでプレーしたライアン・ボーゲルソン投手(33)=日本登録名はボーグルソン=だ。また11日(同12日)は恒例の本塁打競争も行われ、ヤンキースのロビンソン・カノ二塁手が初優勝した。

 「日本人メディアがこんなに来たことに驚いた」−。オールスターの前日会見で目を白黒させたのは、07〜09年に阪神とオリックスに在籍したジャイアンツのボーゲルソンだ。

 日本球界を経験後に球宴出場を果たしたのは元阪神のセシル・フィルダー、元広島のアルフォンソ・ソリアーノ(現カブス)に続き史上3人目。日本経由でアメリカンドリームを実現したボーゲルソンは「日本のファンの声援には感謝している。甲子園球場はすばらしい球場だ」と日本時代に思いをはせた。

 日本球界での3年間は通算11勝14敗、防御率4・17。決して満足のいく成績ではなかったが、多くのことを吸収し続けた。

 「メジャーと違うタイプの打者と対戦したのはいい経験になったし、コントロールも磨かれた。また日本という違う文化で生活したことで人間として成長できたように思う」。日本から戻った昨年はフィリーズ、エンゼルスのマイナーに在籍。今季はジ軍とのマイナー契約から開幕直後にメジャー昇格を果たすと、ここまで6勝1敗、防御率2・17の好成績で球宴の初選出をつかみ取った。そんな苦労人は今も日本で過ごした3年間を忘れることはない。

 「岡田監督は厳しく序盤良くないと、すぐ代えられるので大変だった。下柳とは今もメールで連絡を取っているし、調子の上がらない時などは励ましてくれた」。このオフは下柳との再会はもちろん、神戸牛の味が忘れられず再来日を計画中だという。阪神のテレビCMに出演するなど超美人として有名だったニコール夫人も「球宴に選ばれるなんて信じられない」と夫の快挙に感激した様子。日本球界を経て33歳で出場する異色の男・ボーゲルソンの快投に、乞うご期待だ。 

 

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