自分が連載しているふたつのメディアに、ガイガーカウンターについての記事を書きましたのでお知らせします。

ひとつは「デジカメWatch」連載の「切り貼りデジカメ実験室」ですが、今日更新した「
オリンパス「XZ-1」にPEN用“魚眼コンバーター”を装着する」の最後の段落にガイガーカウンターについての記述を加えました。
本来的にデジカメとは無関係な記述ですが、緊急事態と言うことで編集部にお願いし、掲載してもらいました。
記事中の撮影現場である葛飾区水元公園は、東京の他の地域より放射線が高く、それをできるだけ広く知ってもらうためです。

もうひとつは『
子供の科学 2011年8月号』の連載「カメラで発見!路上ネイチャー」です。
「ツユムシとガイガーカウンター」のタイトルで、昆虫写真と、その場で計測したガイガーカウンターのグラフを合成した実験作品を掲載してます。
311以降、路上で虫の撮影をすることが安全とは言い切れない状況で、その注意を喚起する意味で記事を書きました。
実は、311以降のこれまでの連載で、ぼくは暗示的なメッセージを送り続けてきました。
しかし本誌記事とのバランスを考えると、一度は明示的なメッセージを読者に伝えなければならない、と判断しました。
編集部にもその意図を理解した上で、掲載していただきました。
ぼくとしてはせっかく買ったガイガーカウンターなので、何らかの「表現」に役立てたいという思いがありました。
しかしそれよりも、科学系ライターの端くれとして、放射能の危険性について「知らんぷり」することはできず、何らかのメッセージを発信する必要がありました。
また美術家としても、311以降の世界の変化に対し、メディアを通して何らかの態度を表明する必要もありました。
と言うことで、自分としては胸のつかえが取れた気分で、ちょっとホッとしています。
放射能の話題はデリケートな問題を含むだけに、掲載していただいた「デジカメWatch」「子供の科学」両メディアの編集部のみなさんは非常に感謝しております。