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マリモの被害 今夏も相次ぐ

7月15日 7時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国の特別天然記念物に指定されている北海道の「阿寒湖のマリモ」が、ことしも岸に打ち上げられたり割れて壊れたりする被害が確認されました。去年の夏に続いての被害で、専門家は「この夏も気温の高い状態が続くと、今後のマリモの生態に大きな影響を及ぼすことも考えられる」と指摘しています。

「釧路市マリモ研究室」の若菜勇学芸員は、今月、阿寒湖を調査した結果、湖の底に生息するマリモが岸に打ち上げられたり割れて壊れたりする被害を確認しました。阿寒湖では、去年の夏もマリモに同様の被害が相次ぎました。若菜研究員によりますと、去年は夏の暑さのため阿寒湖の水温が高くなり、マリモの内部でバクテリアが増えてガスがたまったため、水面に浮き上がったり割れて壊れたりしたということです。若菜学芸員は「今回の被害は去年の猛暑が原因の一時的なものだと思うが、ことしも夏の暑さが続くと今後のマリモの生態に大きな影響を及ぼすことも考えられる」と話しています。釧路市マリモ研究室は、今後も定期的に被害の状況を調査することにしています。