防衛省は、東日本大震災の被災地でハエが大量に発生し、衛生面の問題が指摘されていることから、ハエの一斉駆除に乗り出すことを決め、陸上自衛隊に殺虫剤を散布するための部隊を臨時に編成し、早ければ来週から活動を始めることになりました。
東日本大震災の被災地では、津波で被害を受けた水産加工会社に保管されていた魚が流れ出て腐敗するなどして大量のハエが発生しており、感染症のおそれなど衛生面の問題が指摘されています。こうした事態を受けて、北澤防衛大臣は、ハエの一斉駆除に乗り出すことを決め、陸上自衛隊に、殺虫剤を散布するための部隊を臨時に編成することになりました。具体的には、14人ずつの部隊が合わせて10個編成され、早ければ来週から、ハエの発生源になっているがれきやたまり水などに殺虫剤を散布する活動を始めることにしています。活動にあたって、防衛省では、地元自治体の意向を聞き取りながら、環境に極力影響が出ないよう使用する殺虫剤の種類や散布する地域を決めたいとしています。