餌から放射性セシウム 42頭出荷
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餌から放射性セシウム 42頭出荷

7月14日 21時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県浅川町の農家が肉牛に与えていた餌のわらから、国の目安を大幅に超える放射性セシウムが検出されたことが分かりました。この農家からは、ことし4月から今月にかけて東京や横浜、千葉、仙台の食肉処理場に42頭が出荷されており、福島県などはわらが与えられていた状況や、食肉の流通経路について詳しく調べています。

福島県によりますと、この農家は福島県浅川町の農家で、県が立ち入り検査を行ったところ、最大で1キログラム当たり9万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。県によりますと、これは水分を含んだ状態に換算すると国の目安のおよそ73倍にあたるということです。わらが与えられていた肉牛は、ことし4月8日から今月6日までに42頭が4か所の食肉処理場に出荷され、内訳は横浜に14頭、東京に13頭、仙台に10頭、千葉に5頭だったということです。福島県は問題のわらがどのように与えられていたか詳しく調べるとともに、この農家に対して肉牛の出荷や移動の自粛を要請しました。関係する自治体に情報を提供し、食肉の流通経路を確認するよう依頼するとともに牛肉を回収するよう指示しました。一方、東京都によりますと、福島県浅川町の肉牛農家から出荷された42頭のうち、東京の食肉処理場には13頭が搬入されているということです。また時期は、6月16日までの間に4回に分けて搬入されたということです。東京都は、卸売業者に問い合わせるなどして、この肉の販売先や流通ルートの追跡調査をすることにしています。