自分でつくった会社をけがで休業したように装い、健康保険の手当金をだまし取ろうとしたとして、淀川署は13日、山口組系暴力団組員でトラック運転手、津田健市郎被告(43)=別の詐欺事件で起訴=と同組長で豊中市庄本町、無職、関基郎容疑者(41)を詐欺未遂容疑でそれぞれ逮捕したと発表した。同保険で支払い前に不正請求を見破ったケースは全国でも初めてといい、同署は同様の手口で暴力団が金をだまし取っていた可能性もあるとみて調べている。
逮捕容疑は、津田容疑者が昨年12月に階段から落ちてけがをしたように装い、同容疑者が代表を務める建設会社で働けなくなったとして、全国健康保険協会から傷病手当約183万円をだまし取ろうとしたとされる。津田容疑者は容疑を認め、関容疑者は「津田(容疑者)が勝手にやった」と否認しているという。
毎日新聞 2011年7月14日 地方版