2011年7月8日13時23分
四国電力(高松市)は8日、定期検査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、今月10日に予定していた運転再開を見送ると正式に発表した。九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の2号機、3号機の再開も4月に予定されていたが、地元自治体の反発が強く、メドが立っていない。
四電は「現段階で地域の理解をいただける状況でないと判断した。引き続き、地元自治体や地域に丁寧に説明し、一日でも早く運転再開できるよう最善を尽くす」とのコメントを出した。中村時広・愛媛県知事は「再稼働は白紙」という姿勢を崩していない。
国が新しい安全性評価(ストレステスト)の導入を決めたことで、再稼働の条件や時期が不透明になっていたことも影響した。(島脇健史)
北海道唯一の原発が泊村にある。着工から30年近く。村には巨額の「原発マネー」が流れ込んだ。原発の安全神話が崩壊したいま、村はどうなっているのか。
世界では急伸する自然エネルギー。日本では発電量の1%に抑えられている。原発と並ぶ選択肢と見なされてこなかった背景は?今後の可能性は?