政治【櫻井よしこ 菅首相に申す】献金問題の深い闇+(1/3ページ)(2011.7.14 03:03

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【櫻井よしこ 菅首相に申す】
献金問題の深い闇

2011.7.14 03:03 (1/3ページ)

 菅直人首相には深い闇のような疑惑がつきまとう。7月2日以来の「産経新聞」の報道がその闇を暴きつつある。

 明らかになったのは首相の資金管理団体「草志会」が2007年から09年にかけて「政権交代をめざす市民の会」(以下めざす会)に6250万円を献金、同時期に民主党から草志会に1億2300万円が献金されていたことだ。めざす会は後述する「市民の党」の酒井剛代表が呼びかけて作った政治団体で、民主党衆議院議員候補の選挙支援が目的だという。

 首相は、めざす会への政治献金は「当時の党の役職者(代表代行)としての責任において、職務遂行の一環としてのものであり、法に則(のっと)り適正に処理している」と説明した。献金は民主党の決定だとの言葉どおり、鳩山由紀夫前首相も自身の資金管理団体から07年に1千万円を献金、民主党議員複数もめざす会及び市民の党に献金し、或いは献金されていた。

 この際、菅首相以下民主党が、党を挙げて支える右の両組織の実態を、私たちは知っておかなければならない。

 たとえば市民の党の横浜市議、井上さくら、与那原寛子両氏は02年5月29日、市議会本会議場で国旗を引き下ろそうと揉み合った。同年6月5日の本会議で2人は議長席と事務局長席を占拠、6時間近い議事妨害で、地方自治法上最も重い除名処分を受け失職した。

 2人の市議が実力行使で示した日の丸忌避の精神は菅首相に共通する。首相は国旗の法制化には「賛成の意思を持っていた」としながらも、国旗・国歌法案に反対した実績がある。君が代忌避については今年3月11日、こう語っている。「もっと場合によっては元気のよい、そういった歌もあり得るのか」「例えば、アメリカの国歌とかフランスの国歌とか」

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