2011年07月05日 (火)

【ミニ解説・玄海原発の安全対策は十分か?】

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佐賀県にある玄海原子力発電所の地元、玄海町の岸本英雄町長は、定期検査で止まっている2号機と3号機の運転再開を認めることを4日、九州電力に正式に伝えました。

これに先だって先月29日に海江田経済産業大臣が佐賀県を訪れて古川知事に直接、玄海原発の安全性に理解を求めたのに対し古川知事は、「安全性はクリアできた」と発言しました。

 

玄海原発の安全性、特に津波対策は十分か?まとめました。

 

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、止まっている原発の運転を再開させる条件として、国が電力各社に指示したのが、

津波などによって外部からの電源が失われることを想定した緊急的な安全対策です。

 

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この指示を受けて九州電力は、玄海原発の4つの原子炉ごとに電源車を1台ずつ配備。

 また、原子炉に水を入れるための仮設ポンプを準備したりする対策を、ことし4月に完了しました。

またこうした電源車やポンプを使った訓練を繰り返し行ったとしています。

しかし、こうした対策は原子炉の中の燃料が溶けることを防ぐために、水を入れ続けることを目的とした最低限の応急対策で、原子炉の温度を安定的に100度以下まで下げる、いわゆる「冷温停止」状態にするまでおよそ2週間から3週間かかります。

 

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九州電力は、原子炉の冷却にはさらなる対策が必要だとして、大容量の非常用発電機を導入するとしていますが、この準備には少なくとも1年程度かかるとしています。

また、福島第一原発の事故で津波による被害を受けた、原子炉を冷やすための海水を汲み上げるポンプの予備の確保や原子炉建屋の中にある安全上重要な設備に海水が入らないようにする浸水対策、それに、水素爆発を防ぐための装置の設置といった抜本的な対策が終わるまでには3年程度の期間が必要だとしています。

 

このように、玄海原発では、応急の対策は終わっているものの、抜本的な安全対策はそのほとんどがこれから実施されることになっているのです。

投稿者:かぶん | 投稿時間:11:33  | カテゴリ:ニュース解説
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コメント(30)

抜本的な対策がなされていないのに再開決行とはこれいかに!
これは「安全」と言う言葉は値しなく、むしろ不安全」の部類。
この状況下の再開はには憤りを感じます。

投稿日時:2011年07月05日 12:19 | Emma Terada

町長さんが「わたしが安全を確認した」などと発言していましたが、複雑な 原発をめぐる安全対策を 素人の「町長さん」に確認できるはずがないと、思っていました。
今回の解説記事、たぶん基本をおさえていると存じます。
安全対策は まだまだ ということでしょう。
良い解説記事に いつもながら敬意を呈します。

投稿日時:2011年07月05日 12:25 | 引退老人(在オーストラリア)

対策なんて、できていない。
玄海町は、地元住民の雇用と税収を国土の安全を秤にかけて、前者をとったということ。
佐賀県というか、西日本エリアでは特に偏西風・ジェット気流に乗って放射性物質がばら撒かれるので国土全体が汚染されるのは予想に難くない。
最早原子力発電所の安全神話は崩れ去っており、炉心溶融すら発生するという事も判っているのだし、全国の原子力発電所について、重大事故が発生したと仮定し、SPEEDIで代表的な四季の条件で気候をシミュレートして結果を公表し、リスクを国民が共有した上で原子力発電所を使い続けるのか否かを判断させてもらいたい。

投稿日時:2011年07月05日 19:51 | こがねい

根本的な対策がとられるまで3年かかるものをどうして今すぐ動かさなくてはならないのでしょうか?この事は、先の住民説明会の中でも、質問されていた事です。

どうして、佐賀県知事は、経済産業省大臣が佐賀に行っただけで「安全性が確保された」と言ったり、
「総理大臣がくれば再開の指示を出す」(メンツの問題ですか〜笑うしかないですね)
なんて言っているのでしょうか?

誰が来たって安全になんかなるわけない!対策をとらない限りはね。

さて、第二第三の再開よりももっと恐ろしく感じるのは、第一号機です。

『九州電力玄海原子力発電所1号機(佐賀県玄海町)の原子炉圧力容器の劣化が想定以上に進んでいる恐れがあり」緊急停止といった事態になれば「爆発する恐れがある」

と複数の新聞や週刊誌が報じているのをNHKさんもご存知ですよね。
一号機の問題ももっと取り上げて下さい。

今日の和歌山での地震といい、本当に地震が多くなっています。
今度何かあったら…本当におしまいですもの。

投稿日時:2011年07月05日 21:33 | mamakomama

珍しくNHKとしての意見が含まれている気がします。

「津波てんでんこ」の言い伝え同様、
今回の原発事故を歴史の一つと考えて、この際
知らない間に増えてしまった原発を止めようという
動きに賛成です。

こうした昔からの災害に対する言い伝えを報道する
番組を期待します。

投稿日時:2011年07月05日 22:09 | 稲葉 明

日本の報道機関のなかで、これは勇気あるブログだと感じます。
電力会社のしがらみがないのは、NHKさんだけです。
福島市内の累積放射線量にしても、新聞各紙が政府発表の3月23日以降のデータしか載せないなかで、NHKのホームページは11日以降のデータを載せてくださっています。
どうか、圧力に屈せず、ご自分たちの力を信じて、どこかでつながっているひとりひとりの人のために報道を続けてください。

投稿日時:2011年07月05日 22:32 | winekero2

なるほど。勉強になりました。

投稿日時:2011年07月05日 22:34 | 湯川

補助金漬けの原子力政策による、判断のズレなのでしょうか?
個人的には納得が出来ない判断と感じます。

安全で・平和な日常無くして、繁栄も便利さも価値はありません。

現在、福島原発の現場や関連して事故後の処理に携わっておられる皆さんには申し訳有りませんが、福島原発の事故の処理と・地域の方々の悲惨さを目の当たりにして、 国や原子力関係機関・東京電力や関係企業の事故予測が全く無かった原子力政策が完全に払しょく・対策出来るまで、原発稼働は停止すべきと考えます。

電力に対して、民間は生き抜く知恵を持っています。
企業にとっては、ピンチは最大のチャンスです。高齢の経済界の保守的な考えより、企業の商品化力や生き抜く知恵を信じましょう。

投稿日時:2011年07月05日 23:08 | 曽根 善一郎

「国が責任もちます」by 海江田経済産業大臣。なんて無責任な発言だろうか。彼自身が責任をとれるのかが相当疑わしいのは勿論、具体的な責任のとり方が示されてない。具体的な責任のとり方を示さないうちは、今福島やその周辺で行われてる事が「責任のとり方」だとされかねない。今福島やその周辺で行われてる「責任のとり方」とは、つまり、避難地域の住民が希望が持てずに自殺してしまうような責任のとり方だ。反論する政治家がいるなら、「なら具体的に今すぐ福島で示してみろ」と僕は要求したい。

同様の事を、各種メディアを含んだ日本国民にも問いたい。被災してない人々から何かと言えば「被災地のために」とかって聞こえてくるけど、上っ面の綺麗事は要らないんじゃないか。もっと具体的な、何をやるのか/何をしたいのか、を行動で示す事の方が被災してない人々には求められてると僕は思う。不満や絶望の声をあげるだけでその先は他人任せ、なんて姿勢で本当に被災された方々の苦しみを一刻も早くやわらげられるのか。自分の家族に起きてる事として考えられるか、他人事としか感じてないのか、結局のところそれが問われてるんじゃないだろうか。

投稿日時:2011年07月05日 23:45 | 渡部正紀

そもそも建屋の建築構造設計地震応力が180ガルではお粗末すぎます。建築基準法の最低限度200ガル以下というのはどうにかならないのでしょうか。いくら低減率があるとは言え200ガル自体が経済原理で勝手に設定した何の根拠もない数値です。原発の強度が木造の安アパート並みではどうにもならないでしょう。中立な立場の建築学科の教授に調べさせたら如何でしょう。古いものは一発レッドカード退場の建築の可能性があります。津波の設定も2mで高潮でもやられそうです。また、何人も拉致者がいる九州でテロを考慮しているのでしょうか。脆弱性が露呈した現在、自衛隊の常駐は必須でしょう。きちんと原子力村に属さない第三者に確認させないと話が始まりません。構造計算書を見たら3日で先生方は結論を出せるはずです。

投稿日時:2011年07月06日 00:22 | 公共建築家 ビビルビウス

情報有難うございます。
結局、安全性は確保できていない、ということですよね。原発というもの自体、安全性を確保できるものではない、というのが究極の判断だと思います。それは原発に限らず全てそうなのでしょうが、万が一の事故の被害を考えた時、今回の福島原発のことで明白なようにその被害があまりにも大きく、スパコンで世界一をとった日本においてさえ、事態収拾が出来ていない状態・そんな中、命がけで現場で戦って管さている方や行き場もなく苦しんでいられる被災者や福島の方がいらっしゃり、これから先の影響も考えるとやはりこのように莫大な危険を伴う原発は何の将来性もないと思います。菅さんは現職の内にどんどん脱原発政策を決めて行ってしまうことによってのみ、国民の信頼回復が可能でしょう。
話しが色々とんですみませんでした。次は東電の現場では何も役に立たない役員の報酬等を取り上げて下さい。やめた社長の退職金はいくらだったのでしょうか。ちなみに原発をなくした時の電気量の値上げ幅が多いのは恣意的としか考えられません。原発事故による被害額、農産物被害を含めた価格はどうなっているのか何の調査がないのが不思議です。原発による被災者支援にかかる金額を考えれば自然エネルギー転換費は十分長い目で見ればもとが取れると思います。

投稿日時:2011年07月06日 00:27 | lily

玄海原発ストレステスト必要に、自治体首長などに「戸惑い」があるとの報道(7月6-7日)を見て、このサイトにたどり着きました。大方の皆さんのおっしゃるとおり、調査ー研究された事実に基づいた、正確かつ徹底した報道だと思います。国民の期待に応えてくださっていると思います。この方向でストレステストを巡る調査報道についても、NHKさんとして、今後とも鋭く追求されるよう強く希望します。「かぶん」の皆さんのご苦労に篤い敬意を表します。

投稿日時:2011年07月07日 06:14 | 石川雅明

九州電力の姑息な行いに呆れた。
東京電力と大差無いじゃないか。

海江田さんの「国が(安全に)責任を持つ」という言葉は、
私には、「国が、何か起こった際に、福島以上に、被害を
弁償・補償します」としか聞こえない。

「事故は、まあ、多少起こると思うけど、勘弁してよ。
あんた方だって、動いてた方がいいでしょ?なんかあったら、
国が被害の補償するからさ。…ま、その時おれもう
経済産業省にいないけど…」としか聞こえないんですよ!

ほんとうに白ける。

投稿日時:2011年07月07日 12:11 | 電力会社はみな同じ

この記事はとても参考になりました。ありがとうございます。

投稿日時:2011年07月07日 14:20 | 室生祥

このような大事なことを報道しないマスコミにも責任はあります。報道規制でもかけられているのですか?
電源車にしろ不十分なままで運転再開? 津波の防波堤全く作る気無し? 先日の東北放送でオフレコだからといったバカ大臣の放送、あれって首都圏のNHKふくめ 民放は、大臣の脅しに屈したわけですよね 最低です。 マスコミは国民をどうしようとしているのか? 日本のマスコミの成熟を臨みます。

投稿日時:2011年07月07日 20:32 | santa

 ストレステストを廻り批評白熱ですね。わたしは賛成。福島原発の事故、国(政権与党)が、電力会社が絶対安全といった神話が崩れ日本列島が恐怖にあり、福島原発自体安全確保が進んでいないのに、他の原発は安全だなどとよく宣言できますね。
 原子力安全委員会も審査できない組織ということも、基準も骨抜きのような状態と思うのは私だけでしょうか?
 電力不足になっても国民は頑張れます。経済に悪影響とか予想はされますが安全第一という企業の経営活動の基本を忘れた経済人に呆れます。政治屋、行政官僚、企業トップのこれほどの腐りきった状態に呆れます。まず、日本の未来の為、原発を全部停止しても安全性の議論と、審査、検査をして方向を見出すべき。ストレステスト大いに結構と思います。菅さん頑張れ、あなたの仕事はそれしかない!!。
 そして、衆議院解散も良いじゃないですか。
国民の声を聞いてみましょう。
 NHKさん、原発立地で電力会社からお金を沢山もらい、税収を得ている町長さんや住民の方の意見に偏らず、広く国民の意見どんどん放送に取り入れてください。
世界唯一の原爆被災国であり、原発被災国として原発のあり方を世界に発信することは日本の責任であり、任務です。
 

投稿日時:2011年07月08日 08:34 | 田舎のおはぎ

電源車を設けても安心は出来ない。ポンプが壊れれば電気が来ても動かせない。其れより大事な事は先ず冷却ポンプの配管の途中に何処にでも見かける様な送水口の様な取り出し口を付けて最悪の時外部から消防ポンプを使ってでも冷却する様にしておかなければなら無い筈。今の対応は機械類が壊れない事が前提の対応。高台には貯水プールを設けるべきその水をポンプ無しで炉に入れて冷やすべき。後はエンジン付のポンプを用意すべき。科学班の記者ならその位勉強して政府に質問すべき。東電の言いなりに成る解説員などだすな

投稿日時:2011年07月08日 09:37 | 近藤三郎

外部電源の喪失という事態に陥れば、稼働していても止まっていても、危険性は殆ど変わらない様に思います。結局、そこにウラン燃料がある以上は同じことが起きるからです。
とは言うものの、「どうせ危ないんだから動かして発電しよう」というのも乱暴な話ではあるし、地元としては納得し難いでしょうね。

投稿日時:2011年07月09日 00:40 | feiguomin

電力関係のため、匿名希望とさせていただきました。

簡潔にして 要を得た ご指摘だと思います。こうした提言

をいただければ、公器として受信料をお支払いする価値があ

ります。是非、佐賀県・愛媛県等の知事や村長さんにこのよ

うな質問をなげかけていただきたいです。

例えばなしで恐縮ですが、災害時の外科手術室が必要なのに

応急用の救急箱を買ったので安心なんてありえません。こん

なことは小学生の息子や猫でもわかります。

そもそも大規模地震対策なんて無理なのにできるふりをする

のはいい加減にしてほしいです。家族がいるし、比較的給与

がいいので辞められない自分が恥ずかしいですが、この業界

はやっぱり変だと思います。是非、素直に指摘をいただけれ

ば、内部の者としてもありがたいです。

投稿日時:2011年07月09日 01:49 | 匿名希望

原発に関しては、学者・保安員・そのた色々な人たちが色々なご意見を出されたが、ほとんど後から間違いだった、記録がもれていた、想定していなかった、いろいろ言っても、結果がすべてでこれ以上なにもない、今の状態はまったく誰も信用できない。

投稿日時:2011年07月09日 03:13 | らんきち

福島原発事故発生から4か月ですが、流浪の民となってしまった住民に対し債務超過を恐れて補償金の支払いを先延ばししてますよね、東電は。半径20キロなどの年配の住民の方はおそらく、生涯そこに戻って生活再開など無理でしょう。
玄海原発再開を論じるなら、原発の安全性も当然のことながら、有事の際の住民への収入の保障、財産権、仮の住居確保、健康面精神面のバックアップ等、きっちりとした数字で補償額や、住民全員の追跡健康調査の具体案を提示してから再開の是非を問うべきじゃないですか。
補償とか健康調査は何かあった後に決めればいいというごまかしはもはや時代錯誤も甚だしいと思いますが。

投稿日時:2011年07月09日 03:22 | ユーフォマンボウ

原発は早急に廃炉にすべきである。人類はまだ死の灰を消滅させる手法を手に入れていない。死の灰は、原発一基分で広島型の原子爆弾を年間1千発作れるという。日本国の存亡に関わる問題である。「大洪水よ我亡き後に来たれ」の発想では、子々孫々に申し訳ない。今生きている人間が原発廃炉で一致して団結する必要がある。私が疑問なのは、何故そこまでして原発にしがみつく必要があるのかと言うことである。日本は、再生可能自然エネルギーの宝庫と言われている。太陽光発電・太陽熱電池・風力発電・地熱発電・小水力発電等々に国家予算を振り向けるべきである。海江田経産省が佐賀県に行って安全宣言をしたからと言って、何の根拠もない。佐賀県知事と玄海町長がOkを出したからと言って、西日本全体が玄海原発事故にあえばその責任をとれるわけでもない。早急に54基の原発は廃炉にすべきである。

投稿日時:2011年07月09日 05:48 | 遠賀 星雲

緊急対策はすぐにしなければなりません。そうであるのに電源車を配置したことが緊急対策とはあきれかえります。気やすめにもなりません。しっかりとした対策が出来るまで止めておくべきです。佐賀県のみならず周辺の自治体(広範囲に及ぶ)の承認も必要ではないですか?町長さんは人命よりも町民の利益優先ですか・・・・
海も汚れますよ・・出てくる廃棄物については知ったことではないとゆうことですか?
原発再開については国家としてあらゆる角度から検討を加えて方針を決める必要があります。そのためには九州電力の姑息な手段や政府の対応の遅さと拙さを改めることが出発点となります。
メディアもNHKのみならず民放も高い見識と鋭い洞察をもたないとペンがマイサスの武器となり下がります。田舎に押しつけられた原発は廃止したほうが良いでしょう。原発が必要で且つ本当に安全ならば東京都、名古屋市、大阪府等大都市に作りましょう。

投稿日時:2011年07月09日 06:15 | 板東 實

原発の安全問題はどこまでも慎重に詮議してほしい。いったん海江田大臣に原発再開を認めていても、いくら前後しようが、あくまで原発安全に徹することならば、それをお願いしたい。原子力安全委員会をはじめ、どの専門組織もあてにならないのだ。判断に時間がかかるのはやむをえない。

玄海原発がカタストロを起こせば、それは九州全域の全滅になる。カタストロフィーの後ではどうにもならないのだ。

菅首相と海江田大臣の原発再開方針の違いは、何の問題もない。
九州が全滅寸前に首相があくまで慎重行動をとることはありえることだ。今年の夏の電力需要をまかなえないということはない、というのが多くの専門家の意見だ。何が何でも原発である経産省は、危機を煽るのが得策と陰謀をめぐらすだろうが、ための議論だ。また、電力コストが高くなり産業競争力を問題にする意見がある。もっともな心配であるが、今年の夏の日本の安全確保が優先順位一位であることは言うまでもない。中期的な電力料問題は真剣に議論されるべきだ。そのときに原発事故に関係するコスト、不当感の強い原発関連予算などをあわせた真実の電力コストを国民の前に示して、電力料が国際的に劣位にある現状を脱して、日本産業の国際競争力を立ち上げる議論を行っていくことになる。

菅首相は原子力保安院を信用できないと言っている。
そのとおりだ。国民で原発事故をまじめにフォローした人ならば保安院を認める人はいない。

保安院は福島においても、東電福島原発が情報隠蔽をし、作業員から内部告発があり、保安院に寄せられたメールを棚上げした上に東電に内部告発を内通したのだ。大変問題の組織だ。保安院を運営しているのは経産省だ。

**福島県知事の佐藤栄佐久氏の『知事抹殺』を参照のこと

保安院の問題はいくらでも挙げられるが、一言で言えば、地震の歴史やあらゆるアラームを無視してきた。悪しき原子力村の司令塔だ。
だれが見ても、経産省の中に安全監視組織=保安院があることが可笑しいのであるが、それを無理強いしてきた組織だ。
菅首相は海江田大臣が保安院の言うままになっていることに危機感をもった。

さて、古川知事はどこを向いているのだろう。古川知事の第一任務は佐賀県民を守ることだ。九電を守ることではない。九州の停電の回避ではない。県民の保護だ。それを忘れ、だれが見ても福島後安全基準がまだ分からない時期に玄海原発の安全にOKした。OK根拠を天下に説明できるか。その後菅首相にけちをつけている。
佐賀県民を思っているのは、菅首相か、古川知事か、古川知事は早急に県民の声を聞き、自分を取り直すべきだ。

投稿日時:2011年07月09日 06:52 | 高橋りう司

玄海原発を検索する中で、こんな記事が出てきて、大変驚いている。
真偽のほどは????
ヤフー検索・・・・HUNTER ハンター

投稿日時:2011年07月09日 08:06 | 飛田

今回のやらせメールもんだいに関して、
九電の発表では、責任者の副社長、執行役員は6月松に退職と言われているが、九電ホームページ、ニュースリリースでは、6月28日付け人事が発表されているが、3月の有価証券報告書、役員一覧と変わっていない。
本当に6月末に退職したのか????
これだけの事をしているのに使命も公表されない・・・
退職したとしても、その責任は大きい、調査し、解雇処分、退職金の返納も・・・

投稿日時:2011年07月09日 08:36 | 鳶田

他放送局が東電の経済的な影響力に屈して、国民に真実を伝えるという責務を放棄している中、勇気ある報道をありがとうございます。様々な圧力があるかと思いますが、どうかこれからも日本のために私たちに必要な情報を提供してください。NHKの報道に大いに期待しています。

原発問題を、子供達に一体どう説明したらいいのでしょうか?
お父さん、お母さんが今まで通りの生活を続けたかったから、申し訳ないけど、土を汚しちゃうわね、農産物も海産物も放射能だらけにしちゃうわね、安心して住めない日本にしちゃうわね・・・
未来の世代を犠牲にして、経済力を優先するなんて、そんなこと子供達に一体いつ頼まれたのでしょうか?
そんなあやふやな経済力なんて、今回の放射能騒ぎで世界中から非難され日本製品買い控え騒動が引き起こされれば、一発で吹き飛んでしまうものなのに。

私たちは次の世代にもう十分すぎるくらいダメージを与えたことを認識すべきです。これ以上ダメージを増やさないためにも、短期的な経済の後退は覚悟すべきときにきているのではないでしょうか。どんなにお金を出しても、安心して食べられる農産物も海産物も買えない時代をつくってしまったのです。

電気が使えなかったら、生活できない・・・本当にそうでしょうか?
電気がついていても、食べるものがなかったらどうなってしまうのでしょうか?
安心して食べられる食べ物が日本の食卓から消えてしまったら・・・本当はそれを一番恐れるべきではないのでしょうか?

投稿日時:2011年07月09日 08:46 | 山本 わかば

金が全ての経団連、電力会社、受け入れの地方自治体。彼らの存在の基盤は、国民の安全のハズではないでしょうか。今回の九州電力の安全チェックの結果を読みましたが、チェックの前提条件が全く示されていません。地震のレベルをいくつとしてチェックしたのか、津波の高さを何メートルとしてチェックしたのか、それさえも報告書に記載されていません。結論だけ「余裕度が1.3ある」と主張しても、なんの意味があるのでしょう。こういう子供騙しの報告書は「中学生」でも何かヘンだよというのではないでしょうか。そもそも玄海発電所の航空写真を見れば、津波には全く無防備であることが明白です。津波はやすやすと発電所を「塩づけ」にしてしまうでしょう。原発をやめれば、電気料金が高騰すると脅していますが、原発のない沖縄の電気料金は、現在いくらなのでしょうか?マスコミは調べて見ましたか

投稿日時:2011年07月09日 13:29 | 西川 正雄

福島第一原子力発電所は、まず地震があり外部からの交流電源喪失となり、津波がきて、非常用発電機等々が機能しなくなり、全交流電源喪失となって、燃料集合体が冷却できなくなり、結果、水素爆発に至った。
しかし、はじめの地震で各種配管がどれだけ、こわれなかったか、よくわかっていない。
たとえ、電源が確保されていても、配管が破損していれば、すぐには、冷却できない。
特に1号機~3号機の地下に大量の水が漏れ出て溜まっていることを考えれば、各種配管が壊れた場合、どうするか、対処しておく必要があるし、訓練も必要だ。
「電源喪失」ということは、暗闇で作業することもありうる。

1号機のことを考えると、事態の推移はおそろしく早い。

とでも、「安全宣言」を出せる状況にないことは明らかである。それとも、九州電力や保安院・経済産業省(大臣)は、超能力をお持ちで、あらゆる放射性物質の放射性崩壊を止めることが出来て、α線・β線・γ線・中性子線をなくしてしまうことができるのだろうか?
また、あっというまに環境中に放出された放射性物質を、これまたあっというまに1ベクレルも余さず回収する能力を、この間、獲得したのであろうか。
それなら「責任」を持つ、と発言できようが?

投稿日時:2011年07月09日 15:00 | 松寅

原発のストレステストより、国民の心理的なストレステストをやるべき。地震や津波だけが問題ではなく、事故はヒューマンエラーがつきものです。この期に及びなぜ再稼働を急ぐのか?それ以前に玄海では一号機が老化していて、緊急冷却の際、圧力容器が割れた場合、安全対策ゼロなのです。『慎重な行動』を主張するのなら、まず、全て止めるべき。

投稿日時:2011年07月10日 03:24 | 唐津出身

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