13日午後4時ごろ、浦添市内間4丁目の内間小学校のグラウンドで、男子児童2人が手りゅう弾1発を発見し、職員室まで持ち運んだ。児童らは手りゅう弾を石だと思って手に取ったが、けがはなかった。
学校が浦添署に通報し、要請を受けた陸上自衛隊の不発弾処理隊が同日午後5時33分に緊急回収した。
同署によると、手りゅう弾は直径約7センチ、長さ約10センチで腐食が激しく信管の有無は確認できなかったという。米国製で沖縄戦当時のものとみられる。
同署によると、約3カ月前に植木の撤去作業のため、土を掘り起こした際に出てきたとみられる。同日夕にグラウンドで遊んでいた小学6年の男子児童2人が石と思って持ち上げたところ、重かったことから職員室へ運んだという。児童や教職員らの避難などはなかった。
同校は体育館建て替え工事に伴い、14日以降に工事区域周辺で磁気探査をする予定という。
県PTA連合会の宮城辰三会長(58)は「児童にけがはなかったが、学校内で手りゅう弾が発見される沖縄の状況こそがおかしい。国が処理に取り組まない限り、沖縄の戦後は終わらない」と話した。