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猪木観戦手記!サヨナラG連倒乾杯ダァ〜ッ (2/2ページ)

2011.7.14 05:05
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特集 : 阪神   プロ野球
猪木観戦手記!サヨナラG連倒乾杯ダァ〜ッ

ナインからの手荒い祝福をうける桧山=左上も(撮影・森田達也)【フォト】

  • 6回、阪神の攻撃前に1!2!3!ダー!で乾杯したアントニオ猪木氏
  • 六回表の巨人の攻撃終了後、アントニオ猪木氏のショータイムが始まった!
  • 6回、阪神の攻撃前に1!2!3!ダー!で乾杯したアントニオ猪木氏=甲子園球場

 最後は桧山が決めたね。これも縁かな。初めての甲子園に足を踏み入れた時、打撃練習を行っていたのが桧山だったね。せっかく、俺が行ったんだから、タイガースが勝ってくれなきゃ困るから、うれしかったね。タイガースカラーの黄色のネクタイを締めて、黄色のマフラーを選んだ甲斐があったよ。

 俺も久しぶりに興奮した。六回表のジャイアンツの攻撃が終わって、グラウンドに登場してね。球場の依頼があって、「イチ、ニィ、サン」をやってくれと…。迷わなかったね。即答させてもらった。聞けば、甲子園で阪神、巨人のファンが一つになることは珍しいらしいね。みんな、ノッテくれた。それが何よりだよ。

 甲子園は本当にきれいだね。一回からサンスポの記者席で観戦した。夕陽が沈む、その瞬間。浜風がほおをなでてくれた。あまり屋外でプロレスの試合をしたことがないんで、こんな経験は少ないから、ファンの盛り上がりを身近に感じたよ。

 しかし、最近の日本はおかしいよな。ワケのわからん政治家がいて、全くまとまりがない。こんな時だからこそ、前を向かなきゃ。こういう時だからこそ、スポーツで元気を与えないといけない、と思っているんだ。

 そういう意味では甲子園には元気が詰まっていた。伝統の阪神−巨人戦だからね。やっぱり、ライバルは必要。俺はジャイアント馬場(故人)。あの人がいたから、がんばれた部分もある。阪神がここ10年くらいで強くなって、両チームで優勝争いを演じている。いい形じゃないかな。

 今回、サンスポの観戦記をすると決めた時、「金本をどう思うか」と聞かれた。試合前練習で握手をして、俺なりに励ましたつもり。彼はプロ野球人生の岐路に立っている。苦しいと思う。でもやるしかない。当たり前のことだけども、それしかない。

 彼にプレゼントする言葉があるとしたら『きょうは、あすへの贈り物』かな。俺は、このフレーズが気に入っているんだ。今を精一杯に生きる。そうすれば、あすにつながる。今までそう思って生きてきた。これからもそう。だから、金本には…。というより、タイガースにも、この言葉を贈りたいね。

 昭和の最初のヒーローが俺の師匠の力道山(故人)で、その後に野球のONが続いた。今こそ、スポーツの楽しさ、激しさを伝えてほしい。それがタイガースの使命でしょ。俺も「8・27両国大会」に向けて全力で走り続ける。まさに「元気があれば何でも出来る」んだからね。

 最後に貴重な機会を与えてくれた阪神球団、甲子園球場の関係者のみなさんに感謝したい。本当にありがとう!!(IGF会長)

(紙面から)



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