広島

　県は１２日、県立総合技術研究所保健環境センター（南区）で実施している環境放射能水準調査で、大気中から微量のセシウム１３４とセシウム１３７を検出したと発表した。４月４日～６月２４日に集めた１万立方メートルの大気中から、セシウム１３４を１立方メートルあたり０・０２３ミリベクレル、セシウム１３７を同０・０２１ミリベクレル検出した。８９年の調査開始以来、セシウム検出は初めて。年間被ばく線量に換算すると約０・００００１ミリシーベルトで、自然放射線以外の年間被ばく限度量１ミリシーベルトに比べ低く、健康影響は無視できるという。福島第１原発事故の影響とみている。