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スルメイカのアイデア料理 浜坂でレシピ集作成

2011年07月14日

 兵庫県新温泉町の夏を代表する食材「スルメイカ」の消費を拡大しようと、同町の浜坂町漁協女性部(門脇佳子部長、48人)が、家庭で簡単にできるスルメイカのアイデア料理を集め、レシピ集を作成した。調理の難しさから魚食離れが進む若い母親世代が対象。ギョーザやハンバーグなど子どもが喜びそうなメニューをアレンジしている。

手軽でおいしいスルメイカのアイデア料理

 スルメイカは、ホタルイカや松葉ガニと並ぶ浜坂漁港を代表する食材。年間約420トンが水揚げされる。漁期のピークは4月〜8月で、町内のスーパーの店頭にも並び、通常は刺し身やフライ、煮付けなどで食べられる。

 レシピ作成のきっかけは、テレビ番組で同女性部が一風変わったスルメイカのアイデア料理を紹介したこと。放映後、問い合わせが相次ぎ、注目度の高さを感じた部員から「ちゃんとしたレシピにまとめて多くの人に作ってもらおう」と声が上がった。

 作成したレシピは、イカバーグ▽イカギョーザ▽イカとセロリのパスタ▽イカマヨ▽イカガーリックライス▽イカとキムチのあえもの−の6品目で、全て30分以内に作れる手軽さにこだわった。

 イカバーグはすり身状にしたイカをひき肉の代わりにした逸品。イカギョーザは皮の代わりにイカで具を包み、ガーリックライスはイカのわたを隠し味に使うなど、手間の掛からないちょっとしたアイデアでスルメイカのおいしさを引き出した。

 部員らは、レシピを開発するに当たり、イカギョーザの考案者で、同町芦屋の旅館経営者、田中賀之さん(45)にアドバイスを依頼。1カ月かけて具材と調味料の配分を万人向けに調整した。

 レシピは魚食文化普及のため、家庭や学校などで自由に使ってもらえるように、同漁協のホームページで公開している。門脇部長(53)は「これからもレシピのメニューを増やしたい。魚介類を使ったアイデア料理をお持ちの人はぜひ、連絡してほしい」と話している。



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