ライフ折り鶴「再生利用を」…原爆の子の像モデルの兄が提案 広島2011.7.12 21:32

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折り鶴「再生利用を」…原爆の子の像モデルの兄が提案 広島

2011.7.12 21:32
倉庫に山積みされている折り鶴(広島市提供)

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倉庫に山積みされている折り鶴(広島市提供)

 広島市の平和記念公園の「原爆の子の像」に毎年1千万羽以上寄せられる「折り鶴」について、像のモデルとなった佐々木禎子(さだこ)さんの兄、雅弘さん(69)=福岡県那珂川(なかがわ)町=が12日、広島市を訪れ、松井一実市長に「折り鶴をノートなどに再生して、世界に平和への思いを発信したい」と提案した。

 禎子さんは2歳で被爆し、白血病のため12歳で死去。健康回復を願い病床で鶴を折ったエピソードが世界中で紹介されている。折り鶴をめぐって、市は平成14年に保存展示の方針を出したが、展示場所は限られ、現在約1億1千万羽、93トンが倉庫に山積みにされている。

 雅弘さんは「鶴を折ってくれた人に『役立った』と感じてもらえるよう協力したい」と話し、松井市長は「込められた思いを無にしないことが大切。活用策はいくつでもよい」と、実現に前向きな姿勢を示した。

 松井市長は「折り鶴に込められた思いを昇華させたい」として6月から意見を公募。これまでに「原爆の日に焚(た)き上げる」「広島の土産として贈る」など約200件の案が寄せられている。

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倉庫に山積みされている折り鶴(広島市提供)
「折り鶴」の活用法について意見交換する佐々木さん(左)と松井広島市長=12日、広島市役所
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