福島県南相馬市の農家が5~6月に出荷した牛6頭の肉から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、東京都は13日、流通先の全容が判明したと発表した。消費された牛肉は8都道府県で計約437キログラム。大阪府が検査中だった2頭の肉からは最大で暫定規制値(1キログラムあたり500ベクレル)の8.7倍の1キログラムあたり4350ベクレルのセシウムが検出され、全6頭の牛肉が規制値を上回った。
6頭は同じ農家が出荷し、5頭が5月30日と6月30日に東京都、1頭が6月27日に栃木県で食肉に処理され、東京都中央卸売市場に出荷された。6頭分の総重量は2292キログラム(骨も含む)。同市場から各地の卸売業者などに販売され、さらに飲食店や小売店に転売された。都によると、流通先は北海道、秋田、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫、徳島、高知、愛媛の12都道府県に上る。
問題発覚後、牛肉の返品も相次ぎ、店頭で販売されたり飲食店で提供されるなどして消費されたケースがあったのは秋田、千葉、兵庫、愛媛を除く8都道府県。消費された総量は437.65キログラムだった。
一方、大阪府は13日、府内を中心に流通していた南相馬市産の牛2頭の肉の検査結果を公表。1頭から1キログラム当たり4350ベクレル、もう1頭から同3710ベクレルのセシウムを検出した。これで、6頭すべての牛肉から暫定規制値を超える放射性物質が検出された。
府によると、2頭の肉は12日に回収し、厚生労働省横浜検疫所に送っていた。一般の消費者には出回っていない。
また、徳島県は13日、南相馬市から出荷され徳島県阿南市の量販店で販売された肉用牛のすね肉から同1770ベクレルのセシウムを検出したと発表。この牛肉と同じ個体の肉からはすでに静岡市などで規制値を超えるセシウムが検出されている。
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イオン傘下で総合スーパーを運営するイオンリテールは13日、イオン板橋店(東京・板橋)内にある精肉店で、放射性セシウムが検出された個体の牛肉を販売していたと発表した。
同店内にある「タカギフーズ板橋店」で、6月18~19日に「国産黒毛和牛サーロインステーキ用」「国産黒毛和牛リブロースステーキ用」として合計約130パックを販売。購入した場合は返品を受け付け、返金する。
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