東京電力福島第1原発の復旧作業に従事した作業員を対象に東電が進めている被ばく線量検査で厚生労働省は13日、3~4月に作業に従事した協力会社などの作業員のうち132人の身元が特定できていないと発表した。同省は東電に身元の特定と検査を急ぐよう指示し、600社あまりの協力会社のうち元請け22社にも東電の検査に協力するよう今後直接指導する構えだ。
同省労働基準局計画課などによると、3月に復旧作業に携わった約3800人のうち230人が現時点で検査を受けず、このうち14人の身元が不明。4月に新たに参加した作業員約4600人では約1300人が検査を受けず、身元不明は118人いるという。
また、身元不明者とは別に、約290人の作業員について協力会社から連絡がなく、検査実施の見通しが立っていないという。【井上英介】
毎日新聞 2011年7月13日 22時06分(最終更新 7月13日 23時23分)