新小岩駅で２日連続飛び込み自殺　また成田エクスプレス

男性は新小岩駅を通過する成田エクスプレスに飛び込み即死した

　ＪＲ総武線新小岩駅で１３日午後１時１５分ごろ、ホーム上の男性が線路内に立ち入り、同駅を通過中の特急成田エクスプレス２７号（１２両編成）にはねられ、死亡した。新小岩駅の同じホームでは、１２日午前にも４５歳の無職女性が、通過中の成田エクスプレス１０号に飛び込み、ホーム上の売店まではね飛ばされて死亡、店内などにいた男女４人が軽傷を負う事故があったばかり。

　２日連続で同じ駅での死亡事故となったが、ＪＲ東日本と警視庁葛飾署では、いずれも自殺とみており、２件の関連性は薄いとみている。同駅ホームの成田エクスプレスは時速１２０キロで通過する。ホームドアはなく、男性はホーム先端部から列車が通過する瞬間に飛び込み、れき死した。ほかにけが人は出なかった。男性は５０～６０代で、ジャージーのズボンとポロシャツ姿。所持品は見つかっておらず、葛飾署では身元の確認を急いでいる。

　列車は、大船発成田空港行きの下り列車。前日の女性が飛び込んだのは、ホーム反対側の上り列車だった。１９９５年以降、新小岩駅での死亡事故は１２件目。成田エクスプレスへの飛び込み事故は３件目だった。

　国土交通省の統計資料などによると、最近１０年間で首都圏での人身事故が多い路線のワースト３は、中央線、京浜東北線、山手線の順。総武線快速での事故はこれまで比較的少なかった。

　事故で、総武線快速が東京―千葉間の運転を上下線とも一時見合わせたが、午後２時７分ごろ運転を再開した。

（2011年7月14日06時02分スポーツ報知）