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宮尾すすむさん死去…6月食道がん発見も時遅く

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2002年の退院会見で得意のポーズを披露した宮尾すすむさん(左)。右は長男の山口雅史

 タレントの宮尾すすむ(みやお・すすむ、本名・山口進=やまぐち・すすむ)さんが12日午後2時56分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。77歳。軽妙な語り口のテレビリポーターとして人気を集め、テレビ朝日系「モーニングショー」の中の人気企画「ああ日本の社長」は長く続いた名物コーナーだった。2007年に急性硬膜下血腫で入院するなど、近年は病気がちで、表舞台から遠ざかっていた。17日に通夜、18日に葬儀・告別式が営まれる。

 大きな目に元気な声、右手を顔に添え「ハイッ! 宮尾すすむです!」の決めゼリフでお茶の間の人気を獲得した宮尾さん。ワイドショーの顔として活躍したが、その声はもう聞けない。

 13日夜に都内で会見した長男でタレントの山口雅史(35)によると、宮尾さんは6月中旬に体調を崩し、食道がんと診断された。手の施しようがなく、医師には「余命3か月」と言われていたという。7月8日に容体が悪化。最後は山口が実況を担当するプロレスのVTRが流れる中、息を引き取った。山口は「父は『仕事の準備を一生懸命して人に楽しんでもらいなさい』とよく言っていた。とにかくありがとうと言いたい」と涙ながらに思い出を振り返った。

 近年は病気続きだった。宮尾さんは92年に顎下腺腫瘍(がくかせんしゅよう)、94年には腸捻転、02年に腰痛や前立腺肥大の手術を受けた。07年5月には都内で車を運転中に意識を失い、前の車に追突、急性硬膜下血腫と診断された。表舞台から遠ざかり、最近は水頭症や肺炎の検査を受けていたという。

 鹿児島県川内市で衣料品店を経営していたが、倒産。64年に上京し、翌年、漫談家の宮尾たか志に弟子入りした。ジャズ喫茶やクラブなどで司会を務め、歌手・森進一(63)のステージ司会も担当。76年にフジテレビ系「スターどっきりマル秘報告」で人気を獲得。78年に紳士服のCMに出演した際のセリフ「インフレ飛んでけぇ」が流行語となった。

 リポーターとしては、テレビ朝日系「モーニングショー」の人気コーナー「ああ日本の社長」で、全国各地の名物社長を紹介。プライベートにも迫る徹底リポートがうけ、81年から89年まで8年間続いた。「宮尾すすむと日本の社長」という名のバンドまで誕生した。

 また、博識で知られ、テレビ朝日系「ヒントでピント」など多くのクイズ番組に解答者として出演した。

 94年に、46歳だった妻の明美さんを脳出血のため亡くした宮尾さん。「生まれ変わったらまた結婚したい」というほど愛していた妻のもとへと、静かに旅立った。

 ◆宮尾 すすむ(みやお・すすむ)本名・山口進。1934年3月8日、満州生まれ。77歳。人気コーナー「宮尾すすむのああ日本の社長」が縁で、ビジネス成功の秘訣(ひけつ)などの講演会が好評に。毎日新聞社のビジネスサロン・ジェネラルプロデューサーを務めていた。出身地の鹿児島・阿久根市にちなみ薩摩大使に任命され、70年代後半には鹿児島テレビ「あなたのかごしま」にレギュラー出演。身長176センチ。

[2011/7/14-06:05 スポーツ報知]

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