「夢大陸」詐欺事件:原被告に懲役9年…福岡地裁判決

2011年6月17日 14時45分

 福岡市の投資コンサルタント会社「夢大陸」を巡る詐欺事件で、同社社長、原千春被告(55)=山口県下関市=の判決公判が17日、福岡地裁であった。深野英一裁判官は懲役9年(求刑・懲役10年)を言い渡した。

 判決によると、原被告は08年1月~10年3月、外国の債券購入の仲介をするなどとうそをつき、福岡県などの投資家ら計11人から計約2億9000万円をだまし取った。

 公判で原被告は起訴内容を認めていた。捜査関係者によると、原被告は「六本木の巫女(みこ)」と称し、経営するFMラジオやインターネット放送で「日本経済は破綻する」などと外国債券への投資を呼びかけ、投資家400人以上から約67億円を集め、実際に運用はしていなかったとされる。

 公判では、原被告が顧客からだまし取った金の約8割は先客への返済に充て、残りの約2割を事業費や装飾品購入に充てる自転車操業を繰り返し、実害は約13億4000万円に上ることが判明。検察側は、億単位の金を自身の装飾品の購入などにつぎ込んでいたと指摘した。【岸達也】

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