食品スーパーの「くるめチマキヤ」(本社・福岡県久留米市)が経営破綻したことが4日分かった。民間信用調査会社の東京商工リサーチ福岡支社によると、カンボジア人の不法就労事件で社長が逮捕され、資金繰りが悪化していたという。負債総額は約5億7800万円とみられる。
社長は他の2人と共謀し09年12月~昨年10月、IT技術者名目で来日させたカンボジア人男性3人をスーパーの青果物加工作業員として働かせたとして、出入国管理法違反(不法就労助長)容疑で逮捕・起訴され、昨年12月、福岡地裁久留米支部で執行猶予付きの有罪判決を受けた。
東京商工リサーチ福岡支社によると、くるめチマキヤは01年設立で資本金900万円。今年3月現在、福岡、佐賀、熊本県でスーパー「チマキング」計6店を経営。【上村里花】
毎日新聞 2011年7月4日 西部夕刊