2011年5月19日 21時2分 更新:5月19日 21時4分
NHKが2020年からの試験放送開始を目指しているスーパーハイビジョン(SHV)に対応する液晶ディスプレーの開発に、NHKとシャープが世界で初めて成功。19日にNHK放送技術研究所(東京都世田谷区)でお披露目された。
SHVは、ハイビジョン(HV)の次世代モデルで、HV画面が約200万画素で表示されるのに対し、約3300万画素というきめ細かい画質を実現。NHKが95年から研究開発を進めている。
この日の試写会では、家庭用に開発された85インチディスプレー(約1.9メートル×1メートル)に映像が映し出され、立体的で迫力があり、近くで見てもグラビア写真のように鮮明な画像に関係者らが見入っていた。
高画質で大容量の映像を長時間保存する記憶媒体などはまだ開発されておらず、NHKは「家庭用ディスプレーが実現したことで、周辺技術の開発も進むことが期待される」としている。【土屋渓】