- [PR]
[政治]ニュース
アジア五輪評議会出席の北朝鮮代表団入国 高まる懸念、拉致家族「強い怒り」
2011.7.13 22:36
(1/3ページ)
北朝鮮に対する制裁の最中にアジア・オリンピック評議会(OCA)総会に出席する北朝鮮代表団の入国を「特例措置」として政府が認めたことに、拉致被害者家族らから懸念の声が上がっている。代表団来日の背景には、日米韓による制裁で経済的に追い込まれる中、「日本の強硬姿勢を緩めさせる一歩」との北朝鮮の政治的思惑も見え隠れする。(桜井紀雄)
「拉致事件の謝罪もないまま、代表団が日本の土を踏むことには、強い違和感と怒りを感じる」。米政府関係者と会談するため、訪米中の、増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で拉致被害者の家族会事務局長の増元照明さん(55)は13日、こう話した。
北朝鮮の核実験を受け、日本は平成18年から北朝鮮国籍保有者の入国原則禁止などの制裁を科してきた。北朝鮮要人の入国は制裁以来初となる。代表団5人のビザ発給を認めたことについて、外務省は「スポーツと政治の分離」をうたうOCA憲章に「抵触する恐れがあった」と説明した。
13日、成田空港に到着した張(チャン)雄(ウン)国際オリンピック委員会(IOC)委員は「(入国は)特例や恩恵ではない。当然だ」と語った。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]