声明文

ピオ・デミリア
推薦人:ゲプハルト・ヒルシャー
第二推薦人:尾林賢治



会長立候補者

ピオ・デミリア

親愛なる会員の皆様

会長に立候補のピオ・デミリアです。私に是非、投票をお願いします。

最初に私を社団法人日本外国特派員協会(FCCJ)の名誉ある「会長」に推挙して頂いた、古きよき先輩であり友人のゲルハルド・ヒルシャーさん、元日本経済新聞の尾林賢治さんに感謝申し上げます。

私は、会長という最高の名誉ある役職に立候補できることを大変誇りに思います。当選したならば、お二人に対してはもちろん、応援しサポートして下さるすべての皆様のために、全力を尽くす決意です。

今回の選挙は大変重要であると、私は考えています。なぜなら過去数年間に及び、継続してFCCJが抱えてきた難題から離れられるからです(当然、それ以上の成果があります)。そして今こそ私たちは、適切なリーダーシップに導かれて前進しなければなりません。それは、長期間も放置された運営の改革、財政の立て直し、倫理的なモラル面での回復となります。

過去5年間に理事会に選出され、そのうち4年間は第二副会長として、1年間は理事として務めました。それらの経験から、今こそ私が新しいFCCJのために、挑戦のリーダーとなることができると考えています。

しかし、私が真剣に考えることは現在のFCCJにおいて必要であるのはただ単に金融能力だけでなく、指導力、そして「持続的な成長」のための明確な政策ビジョンです。

私は、ただ単純に「コスト削減」を叫び断交することが、リーダーとしての会長の仕事とは思いません。コスト削減を掲げるだけでは、円満なFCCJの運営を進めることはできないのです。

私はより戦略的な手法を選び、FCCJという場におけるモラルの向上、従業員たちとの交渉、そして統合的な財政再建が必要です。私こそが、こうした政策を実現することができ、当選させて頂いた時には、必ずFCCJを「すべての会員に特別な場」とすることをお約束します。

ご投票をお願いします!

<会員獲得が重要課題>

私たちのクラブは、「若いジャーナリストが見あたらない」という現実に直面しています。そしてアジアからのジャーナリストの多くも、FCCJの会員にはなっていません。外務省の資料によれば、東京駐在の外国特派員は600名近くとされます。それらの三分の二は、私たちのクラブには加入していないのです。 

私が会長に当選したならば、強力な「会員加入キャンペーン」を実行し、この職務に精通したスタッフを任命します。会員数の増加は、最重要課題であり、私は全力で取り組みます。

<ガバナンス:公益法人改革へ>

日本政府の求める「公益法人改革」のため、私たちFCCJは社団法人としての「定款」を変更する必要があります。素直に申し上げて、2013年までに実行することは、容易な課題ではありません。

近年の財政や人事マネジメントなどの諸問題を考えた時、この「定款改正」は、私たちクラブの将来のために「歴史的なチャンス」となるでしょう。例えば、協会運営を担う理事会に1名か2名のアソシエイト・メンバーを加えることも検討されましょう。なぜなら、FCCJの収入の90%はアソシエイト・メンバーからの会費にりまかなわれており、公益をめざす協会として彼らの「支出の行方」についても責任を負う必要があるからです。

<ジャーナリストの団体としての専門化:ゲスト・スピーカーの招待>

ジャーナリストとしての専門的な分野では、私は現在もすでに立派に活動しているPAC(プロフェッショナル・アクティビティ委員会)をさらに強化する必要があると考えます。

こうした専門的ジャーナリスト団体としての私たちの存在こそが、新しい会員を獲得し、さらにFCCJのイメージを向上させる武器となるのです。

私は2009年のPAC委員会の活動に敬意を表し、さらに当選した際には現委員長の米山司郎さん(共同通信)をはじめとするメンバーが引き続いてすばらしい業績のもとでの職務に就かれ、さらに数年間に行われた文化イベントやフィナンシャル関係の専門イベントの開催を進めます。

<FCCJの会員向けサービス>

ライブラリー(図書室)に関して、私は予算削減を認めるべきではないと考えます。公益法人としての一つのカギが、私たちが苦心して運営してきたライブラリーなのです。

しかし、一般向け以上の特別のサービスを求める場合には、その費用を受益者負担とするべきでしょう。例えば、スタッフが特別に時間を要するような調査活動、さらにクリッピン・サービスからITを活用した形での会員の取材と報道の助力を行うサービスを考えるべきでしょう。

そして私は、ワーク・ルームの使用時限について、1日当たり、あるいは、時間ごとの利用などの制限を設けることが必要と考えます。もちろん、こうした新しい動きが、これまでFCCJが伝統としてきたフリーランス記者や短期訪問記者たちの活動を制限するものではなく、ごく一部の会員に限られた長年に及ぶサービスの提供について、問題提起を行いたいということです。ライブラリーのスタッフは、特定の会員の補佐役ではなく、会員全体の仕事に専念した方がよいと考えるのです。

<FCCJは雇用主:スタッフの人事開発問題について>

過去1年間、私は協会財政の危機に直面して、人事担当副会長として「従業員の週当たり就業時間の40時間制」導入に努めてきました。実際、これは容易な仕事ではありませんでした。なぜなら、過去数年間の協会運営の失敗、放漫経営の責任は、従業員たちにはないからです。

こうした問題以上に、私が当選した際に目標としたいのは、「真面目に働いた者が正当に評価され報われる評価制度」の確立です。なぜなら、日夜に及び精勤している従業員たちは、私たちFCCJの骨格を支えてくれているからです。10年以上前に私たちは、こうした評価制度の導入を約束しましたが、未だに実現していません。

さて、私たちが直面するのは飲料(F&B)部門における部分的、あるいは、総合的な外注化を検討しなければなません。しかしこうした外注化は、樹木を切り倒すような粗雑な手法では行うことはできません。私たちはあくまでも話し合い(それは厳しいものとはなるでしょうが)、合意により行うことが必要です。

最後になりますが、私はジャーナリストとして情報公開の重要性を認識するからこそ、すべての協会運営に関する情報の開示を行います。特に、財務諸表の公開は、公益法人としての責任です。私たちは会員たちから預かる財産を、自らの資金のように保護しなければなりません。完全なる透明性こそが、いまの協会に求められており、協会改革の第一歩が透明化です。

<ピオ・デミリアは?>

私を個人的にご存知の方は多いでしょう。しかし、あまりご存知ない方には自己紹介が必要です。私は、イタリア国籍者でローマで生まれた55歳です。多くの言語を活用できることは私の特技であり職業的な武器でもあります。日本語、英語、フランス語、もちろんイタリア語に精通しています。

私のややメタボな体系からは想像もできないかもしれませんが、恥ずかしながら私はスポーツの愛好者であり、現役のスポーツ・マンでもあります。スキー、パラグライディング、テニス、そしてもちろんサッカーです。過去に私はFCCJサッカーチームを率いて、日本の国会議員サッカーチームと親善対抗戦を行いました。幸いなことに、このイベントは多くの人たちの毎年の楽しみとなっています。

イタリアのニュース・チャンネルであるSKY TG24に所属するジャーナリストです。過去30年以上、ジャーナリストの仕事を続けており、政財界の高官に多くの友人がいます。もちろんこれまでも私は、通訳を用いることなく(ご承知の通り、私は日本語がぺらぺらです)、クラブのさまざまな種類のイベントのために来訪の交渉を行ってきました。こうした経験は、来る会長職として私の財産となります。

過去に私は日本の新総理大臣の菅直人さんの「特別顧問」を務めた経験があります。日本の総理大臣をクラブにお招きするためにも、重要な働きができると確信しています。日本の現職の首相招待は大変難しく、近年では25年前に中曽根首相、そして9・11のような大きな事件があって2001年に小泉首相が当クラブへ来訪されたことをご参考までに記します。

私は皆さんに、会長職に全力で取り組み、正会員と従業員に信頼され、安定した指導力を発揮することをお約束します。

ピオ・デミリアに投票をお願いします!