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出入国審査:「自動化ゲート」です~いすい 東京入管成田支局、利用促進PR /千葉

 ◇指紋管理、説明に課題

 東京入国管理局成田空港支局は、あらかじめパスポートや指紋を登録し、出入国審査を専用機械で実施する「自動化ゲート」の利用を促すキャンペーンを実施した。入管職員がいる通常のゲートは長蛇の列となる一方、自動化ゲートはほとんど並ばずに通過できる状態が続いており、国際線出発ロビーの手荷物検査場前に特設登録所を設置、旅行者にチラシを配り、事前登録を呼びかけた。

 自動化ゲートは07年11月、審査場の混雑緩和のため法務省が導入し、成田・羽田・関西・中部の4空港に設置した。利用には入国管理局のシステムへの登録が必要で、審査場では機械にパスポートと指紋をかざすことで通過できる。10年9月までに約15万人が登録したものの、その後は利用者数が伸び悩んでいる。

 成田空港では1日平均で約2000人がゲートを利用。四つある審査場にそれぞれ1台ずつ自動化ゲートが設けられているが、通常ゲートに比べ人影はまばら。出入国印が押されないため、査証欄が埋まって有効期間途中でパスポートを更新する心配がなく、頻繁に日本と国外を行き来するビジネス客などにはメリットがある。

 しかし、通常は必要のない指紋登録・照合があるため、個人情報を管理されることに抵抗感があるケースも少なくないとみられる。入管担当者は「指紋情報は個人情報保護法に基づき、入管以外の組織に提供されるなど、利用可能な範囲を超えて流出することはない」と力説。利用促進には市民への十分な説明が課題となっている。【西浦久雄】

毎日新聞 2011年7月4日 地方版

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