2011年07月05日

2011年5月の国内出荷

 2011年5月の国内出荷は、長く続いたエコポイント特需の反動が懸念されていたが、いざフタを明けてみると好調をキープしており、嬉しい誤算となった模様だ。特に白物家電のトータル出荷金額は1,832億円で、5月に1,800億円を超えたのは10年ぶりであるとJEMA(日本電機工業会)は報じている。その背景を見ると、ルームエアコンの出荷金額671億円、前年比129.7%の影響がやはり大きいが、次いで金額の大きい冷蔵庫、洗濯機も前年並みをほぼキープできていることも無視できない。震災後にいわば節電特需が起きていると市場では見られており、これが白物家電の出荷にも大きく影響していると考えられそうだ。ちなみに節電家電の象徴ともいえる存在となった扇風機は、出荷台数617千台、同233.6%、出荷金額31億円、同231.6%の大幅増となった。扇風機に関連してJEMAは、5月として600千台を超えたのは1997年5月以来となるとコメントしており、こちらも記録的な動きとなっている。

 JEITA発表の5月の民生用電子機器出荷金額は2,160億円、前年比94.2%と5カ月連続で前年比マイナスであった。
 内訳を見ると、映像機器が1,742億円、前年比104.4%で5カ月ぶりにプラスに復帰。音声機器が110億円、同96.7%で5カ月連続のマイナス。カーAVCが308億円、同60.2%で、これで9カ月連続のマイナス推移。カーAVCの影響の大きさが目立つ。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,611千台、前年比128.0%、と2カ月連続でのプラス。サイズ別では、29型以下が613千台、同170.3%、30〜36型が602千台、同131.8%、37型以上が395千台、同89.7%となっている。ちなみに3D対応テレビの出荷台数は112千台で、薄型テレビ全体の6.9%。またインターネット動画対応機は988千台、同118.9%で、薄型テレビ全体の61.3%を占める。BDレコーダーは477千台、同168.2%、BDプレーヤーが34千台、同157.6%と好調を維持している。BDレコーダー/プレーヤーの3D対応機の出荷台数は349千台となっており、全体の68.4%を占めて前月より16.9ポイント上昇した。春以降の新製品では3D対応が標準装備となってきており、それが現れた格好だ。ビデオ一体型カメラは106千台、同90.2%と3カ月連続のマイナス推移となっている。
 音響機器は、スピーカシステムが39千台、前年比103.9%と2カ月ぶりにプラスに復帰。ステレオセットは46千台、同93.4%で5カ月連続のマイナスとなった。ICレコーダーは97千台、同108.9%と3カ月ぶりにプラスに転じた。また、ラジオ受信機が先月から引き続いて出荷好調、台数293千台、同223.6%となっており、前年実績の2倍以上の大幅増となった。
 カーAVC機器では、カーナビゲーションが232千台、前年比56.1%で苦戦が続く。昨年の同時期はエコカー減税の恩恵を受けて出荷が好調だったが、その反動からなかなか抜け出せない模様だ。内訳を見るとフラッシュメモリタイプが137千台、同65.8%、HDDタイプが84千台、同49.8%、CD/DVD-ROMタイプが12千台、同31.2%となっている。

 同じくJEITAが発表した5月のパーソナルコンピュータの出荷台数は801千台、前年比126.9%と2カ月連続でのプラス推移、出荷金額は700億円、同121.2%で、5カ月ぶりにプラスへ復帰した。
 タイプ別ではデスクトップが255千台、同139.9%と2カ月連続のプラス、ノートブックが547千台、同121.6%とこちらも2カ月連続でのプラスとなった。出荷金額でもデスクトップが246億円、同145.7%で5カ月ぶりにプラスへ、ノートブックが454億円、同111.1%で7カ月ぶりにプラスへ転じている。出荷好調の要因は、夏モデルの発売時期を昨年の6月から、今年は5月へと早めたメーカーが多かったため。ソニーを除く国内主要メーカーは、5月後半に夏モデルの出荷をスタートさせており、この影響が大きかったと考えられそうだ。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した5月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は570千台、前年比80.8%で5カ月連続のマイナス。出荷金額は102億円、同73.6%で、これでマイナス推移が丸一年続いている。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が481千台、同81.4%で6カ月連続でマイナス、一眼レフタイプが88千台、同78.1%で3カ月連続のマイナスとなった。出荷金額はレンズ一体型が67億円、同75.7%、一眼レフタイプが35億円、同69.9%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の5月の国内出荷金額は1,832億円、前年比113.3%で、2カ月連続でのプラス推移となった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数323千台、前年比105.7%と2カ月連続のプラス、出荷金額300億円、同99.3%で2カ月ぶりにマイナス。洗濯機は出荷台数370千台、同104.0%、出荷金額は214億円、同101.2%で共に2カ月連続でのプラス。クリーナーの出荷台数は364千台、同89.4%、出荷金額は74億円、同95.9%で共に2カ月ぶりにマイナスへ。電子レンジの出荷台数は229千台、同113.7%で3カ月連続のプラス、出荷金額も58億円、同121.5%で2カ月連続でのプラス。ジャー炊飯器は出荷台数404千台、同94.7%、出荷金額は73億円、同98.2%で、共に2カ月ぶりにマイナスとなった。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した5月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が806千台、前年比140.6%で2カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は65千台、同129.2%で、12カ月連続でのプラス推移となっている。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は671億円、同129.7%と12カ月連続のプラス推移となっている
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2011年06月03日

2011年4月の国内出荷

 2011年4月の国内出荷は、エアコンや扇風機などが好調だった白物家電は前年度実績を上回った。その一方でデジタル家電は苦戦した。薄型テレビの単価がダウンしたこと、またカーAVCが自動車の減産を受けて大幅マイナスとなったことが主な要因として挙げられる。東日本大震災からまだ1カ月しかたっていないが、4月の出荷状況にはその影響が如実に現れているようだ。震災や原発事故の影響がプラスに働いたと見られる商品は、ラジオ受信機が前年同月比153.2%、エアコンが同179.6%、扇風機が同245.0%で、みな出荷台数が前年実績を大幅に上回った。逆にマイナスに働いた商品は、カーナビゲージョンが同48.7%、カーカラーテレビが同76.9%、カーDVDが同39.1%、カーCDプレーヤーが同47.6%と大きく減少している。ただし、4月の出荷には3月に出荷できなかった商品の出荷も含まれており、出荷好調がただちに販売好調というわけではない。
 また4月よりJEITA(電子情報技術産業協会)は、薄型テレビ、BDレコーダー/プレーヤー、パソコンの3商品について、3D対応機の出荷台数を発表している。3D対応機の登場は昨年の夏頃からということもあり、まだ前年同月比の記載はないが、これからの市場の伸びに期待が集まるところだ。

 JEITA発表の4月の民生用電子機器出荷金額は2,210億円、前年比86.5%と4カ月連続で前年比マイナスとなった。
 その内訳は、映像機器が1,819億円、前年比97.5%で4カ月連続のマイナス。音声機器が143億円、同85.2%で4カ月連続のマイナス。カーAVCが248億円、同47.5%で、8カ月連続のマイナス推移となっている。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,719千台、前年比124.3%、と2カ月ぶりにプラスに復帰。サイズ別では、29型以下が656千台、同136.9%、30〜36型が652千台、同148.3%、37型以上が411千台、同88.6%となっている。今年度より新たに統計に加わったの3D対応テレビの出荷台数は107千台で、これは薄型テレビ全体の6.2%になる。またインターネット動画対応機は1,010千台、同117.8%で、薄型テレビ全体の58.7%を占めている。BDレコーダーは583千台、同178.2%、BDプレーヤーが28千台、同137.8%と好調をキープしている。またBDレコーダー/プレーヤーの3D対応機の出荷台数は314千台で、これは全体の51.4%にあたり、薄型テレビに比べると3D対応機の構成比はかなり大きい。ビデオ一体型カメラは105千台、同92.1%と2カ月連続のマイナス推移となった。
 音響機器は、スピーカシステムが41千台、前年比98.0%と2カ月ぶりにマイナスへ。ステレオセットは50千台、同85.1%で4カ月連続のマイナス。ICレコーダーは120千台、同98.9%と2カ月連続でマイナスの動きとなった。また震災の影響でラジオ受信機の出荷台数が213千台、前年比153.2%と高い伸びをみせている。
 カーAVC機器では、カーナビゲーションが205千台、同48.7%となっており、パーツ工場が被災し自動車が減産となった影響がダイレクトに現れている。内訳はフラッシュメモリタイプが144千台、同70.6%、HDDタイプが54千台、同29.1%、CD/DVD-ROMタイプが8千台、同24.2%となっている。

 同じくJEITAが発表した4月のパーソナルコンピュータの出荷台数は904千台、前年比102.3%と4カ月ぶりにプラス推移であったが、出荷金額は751億円、同95.9%で、こちらは4カ月連続でマイナスとなった。
 タイプ別ではデスクトップが258千台、同103.9%と4カ月ぶりにプラスへ復帰、ノートブックが646千台、同101.7%とこちらも4カ月ぶりにプラスとなった。しかし出荷金額はデスクトップが232億円、同94.1%で4カ月連続でマイナス、ノートブックが519億円、同96.7%で6カ月連続のマイナス推移となっている。好調だったのは地上デジタルチューナーを内蔵したデスクトップ。出荷台数は99千台、前年比129.7%と大幅な伸びを見せ、デスクトップ内の構成比は38.3%である。また今年度より統計に加わった3D対応機の出荷台数は5千台となっており、パソコン全体に占める割合は0.5%とまだ規模は小さい。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した4月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は737千台、前年同月比86.0%で4カ月連続のマイナス。出荷金額は126億円、同73.6%で11カ月連続のマイナス推移となった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が659千台、同88.8%で5カ月連続でマイナス、一眼レフタイプが78千台、同68.0%で2カ月連続のマイナスとなった。出荷金額はレンズ一体型が98億円、同82.3%、一眼レフタイプが28億円、同54.0%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の4月の国内出荷金額は1,753億円、前年同月比119.7%で、2カ月ぶりにプラスへと転じた。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数370千台、前年比119.0%、出荷金額317億円、同108.5%で共に4カ月ぶりにプラスへ。洗濯機は出荷台数478千台、同119.0%でこちらも2カ月ぶりにプラスへ、出荷金額は259億円、同113.4%でこちらは5カ月ぶりにプラスへ転じている。クリーナーの出荷台数は473千台、同104.6%で3カ月ぶりにプラスへ、出荷金額は91億円、同109.2%で4カ月ぶりにプラスの動きとなった。電子レンジの出荷台数は333千台、同117.5%で2カ月連続のプラス、出荷金額も73億円、同113.4%で2カ月ぶりにプラスとなった。ジャー炊飯器は出荷台数603千台、同108.2%、出荷金額は91億円、同101.9%でともに4カ月ぶりにプラスとなっている。また震災後の節電意識の高まりを受けて例年に比べ早い立ち上がりとなった扇風機は、出荷台数454千台、同245.0%、出荷金額22億円、同232.7%と大きく伸長した。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した4月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が560千台、前年比179.6%で2カ月ぶりにプラスへ復帰。業務用エアコン(パッケージエアコン)は51千台、同122.2%で、11カ月連続のプラス推移となっている。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は456億円、同159.6%と11カ月連続のプラス推移となっている。この出荷好調の要因としてJEMAは「節電意識の向上から、今まで以上に省エネ型エアコンへの関心が増し好調に推移している」とコメントしている。
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2011年05月27日

2010年度国内出荷実績

 各工業会発表の2010年度国内出荷実績をまとめてみた。この一年、メーカー・流通ともにエコポイント制度の恩恵を受けて大いに潤った年となったが、そのことは数字に如実に表われている。エコポイント対象品にとどまらず、多くの商品で出荷台数・金額共に大幅伸長を記録した。2010年度のこの商品全般への波及効果は、エコポイント制度が開始された09年度の状況と比べるとあまりにも大きな差があり、これほどの需要拡大効果があると予測できた人がどれほどいたか疑問に思うほどであった。
 JEITA発表の民生用電子機器の累計出荷金額は3兆7,472億円、前年比115.4%と昨年に続いてプラスとなった。その原動力となった薄型テレビの累計出荷台数は25,682千台、前年比161.7%と大幅伸長。同じく大幅に伸長したBDレコーダー/プレーヤーの累計出荷台数は5,566千台、同163.1%となっている。JEITAでは「(BDレコーダー/プレーヤーは)統計開始から3年で500万台規模となった(DVDは6年で500万台規模)」とコメントしている。DVDより市場に浸透する速度は速いが、DVDの世帯普及率(45.4%)とBDレコーダー/プレーヤーの世帯普及率(27.1%)の開きはいぜんとして大きく、まだまだ潜在的な需要をひめた商品といえるだろう。
 JEITA発表のパーソナルコンピュータの累計出荷金額は9,206億円、前年比103.9%とプラスに転じた。デスクトップ・ノートブックの累計出荷台数は10,438千台、前年度比109.7%と1,000万台超となった。JEITAでは「法人向けは、企業収益の改善により投資が持ち直したこと、個人向けは、地上デジタルチューナ内蔵モデルが年間を通じて好調であったことが要因となった」とコメントしている。
 JEMA発表の民生用電気機器の累計出荷金額は2兆2,446億円で前年比113.1%とプラスに復帰した。冷蔵庫の年度累計出荷金額は4,295億円、同110.6%と薄型テレビやエアコンに比べるとその伸び率は少なめとなっているが、2桁伸長を果たしている。また、白物家電においても、年度累計の出荷台数・金額は前年実績を大きく上回るカテゴリーが多く、先行きが見えないという経済的な不安感で購買意欲を押さえつけられていた反動が、「エコポイント」を契機に一気に表に出たのではないかと推察される。
 JRAIA発表の家庭用エアコンの年度累計出荷台数は8,338千台、前年比120.7%の大幅増を記録、出荷台数8,000千台超は統計がある1975年以降では初である。家庭用エアコンの年度累計出荷金額はJEMAが発表しているが、6,925億円、前年比130.2%で、台数以上に金額の伸びが大きい。昨年は日本全国で猛暑となったが、この単価アップを見ると、単に冷えればいいという低価格帯のモデルだけが好調だったたけでなく、エコポイント分を計算に入れて1-2ランク上位の機種を求めた消費者がかなり多かったことを示している。
 2010年度(10/4〜11/3) 国内出荷実績】
JEITA10年度実績
(単位:千台)
09年度実績
(単位:千台)
前年比(%)
薄型テレビ
(10型以上液晶+PDP)
25,68215,887161.7
  (内)29型以下8,3165,081163.7
 (内)30〜36型9,4535,105185.2
 (内)37型以上7,9145,701138.8
DVD-ビデオ2,3182,90179.9
 (内)録再機1,0331,38574.6
 (内)再生機1,2851,51684.8
BDレコーダー5,2533,412162.3
BDプレーヤー313176177.2
ビデオ一体型カメラ1,7301,539112.5
BS/CSアンテナ1,5801,159136.3
ラジオ受信機1,4601,61390.5
ラジカセCD付8991,00989.1
CDプレーヤ817713114.7
ステレオセット724692104.6
アンプ16817297.5
スピーカーシステム590518113.8
カーナビゲーションシステム5,0815,08899.9
 (内)CD/DVD-ROM36137596.3
 (内)HDDタイプ2,0132,63476.4
 (内)フラッシュメモリ2,7072,078130.2
カーカラーテレビ508500101.7
カーDVD266228116.9
カーステレオ本体
(カセット)
10515866.8
カーCDプレーヤ3,9973,942101.4
ETC車載ユニット3,3356,45951.6
JEITA(PC)10年度実績(単位:千台)09年度実績(単位:千台)前年比(%)
パーソナルコンピュータ10,4389,518109.7
 (内) デスクトップ3,2482,796116.2
   (内)オールインワン1,5971,391114.8
   (内)単体1,6521,406117.5
 (内) ノート型7,1906,721107.0
   (内)モバイルノート1,4131,51293.4
   (内)A4ノート・その他5,7775,209110.9
CIPA10年度実績(単位:千台)09年度実績(単位:千台)前年比(%)
デジタルカメラ10,4469,922105.2
レンズ一体型8,9718,718102.9
一眼レフタイプ1,4751,204122.5
JEMA10年度実績(単位:千台)09年度実績(単位:千台)前年比(%)
電気冷蔵庫計4,4474,071109.2
 (内)401L以上2,0871,828114.2
電気洗濯機計4,6644,333107.6
 (内)洗濯乾燥機1,3151,227106.7
電気掃除機5,4775,218105.0
換気扇5,8405,661103.2
空気清浄機2,4942,177114.6
電子レンジ3,1733,070103.2
ジャー炊飯器6,1405,854104.9
トースター2,5412,296110.7
ホットプレート計1,3741,336102.9
ジャーポット2,6612,73897.2
食器洗い乾燥機658607108.4
クッキングヒーター905847106.9
電気アイロン1,7561,730101.5
電気かみそり7,5897,119106.6
ヘアドライヤー4,3124,33299.5
電動歯ブラシ4,0762,149189.7
電気ストーブ計1,2701,212104.8
電気カーペット88889699.1
加湿器9591,18281.1
除湿機647566114.1
扇風機1.6251,602101.5
JRAIA10年度実績(単位:千台)09年度実績(単位:千台)前年比(%)
ルームエアコン8.3386,906120.7
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2011年05月11日

2011年3月の国内出荷

 2011年3月の国内出荷は、やはり東日本大震災の影響が大きく、各工業会の発表値全てが対前年比マイナス推移となった。
 特筆すべきは薄型テレビが単月でマイナスに転じたこと。2009年4月に集計区分が現行の薄型テレビ(液晶テレビ+プラズマテレビ)改められて以降初めての前年割れである。
 出荷好調だった商品としては、デジタル家電では対前年比148.1%を記録したBDレコーダー、白物家電では対前年比191.7%を記録した空気清浄機が挙げられる。いずれもここ2〜3年で急拡大してきた商品だが、家電市場全体をけん引するほどのパワーがあるかについては疑問符がつくところであり、エアコンやその他の何か新しい商品による市場の盛り上がりを期待したいところだ。

 JEITA発表の3月の民生用電子機器出荷金額は2,792億円、前年比75.7%と3カ月連続でのマイナスとなった。
 映像機器は2,191億円、前年比78.8%で3カ月連続でのマイナス。音声機器は131億円、同86.3%で3カ月連続のマイナス。カーAVCは471億円、同62.1%で、7カ月連続のマイナス推移となった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数2,153千台、前年比97.1%、サイズ別では、29型以下が817千台、同94.0%、30〜36型が808千台、同131.5%、37型以上が528千台、同71.9%となっている。テレビと連動して動きが鈍ることが懸念されたBDレコーダーは528千台、同148.1%、BDプレーヤーが31千台、同117.5%とこちらは好調を維持した。またビデオ一体型カメラは168千台、同88.8%で2カ月ぶりにマイナスへ転じている。
 音響機器は、スピーカシステムが48千台、前年比102.1%と3カ月ぶりにプラスに復帰。ステレオセットは67千台、同87.4%で3カ月連続でのマイナス推移。ICレコーダーは132千台、同98.4%と5カ月ぶりにマイナスに転じている。
 カーAVC機器では、カーナビゲーションが438千台、同76.0%と6カ月連続でマイナス。内訳はフラッシュメモリタイプが282千台、同124.2%、HDDタイプが141千台、同44.1%、CD/DVD-ROMタイプが15千台、同51.7%となっている。

 同じくJEITAが発表した3月のパーソナルコンピュータの出荷台数は1,128千台、前年比87.7%、出荷金額は967億円、同84.8%で、共に3カ月連続でのマイナス推移となった。
 タイプ別ではデスクトップは313千台、同82.6%で3カ月連続のマイナス、ノートブックが815千台、同89.9%でこちらも3カ月連続のマイナスとなっている。出荷金額はデスクトップが281億円、同84.2%で3カ月連続でマイナス、ノートブックが686億円、同85.0%で5カ月連続でのマイナス推移となっている。3月の概況についてJEITAは「前年同月にはスクールニューディール構想(以下、「SND」)に基づく教育用PCの特需があったため、前年同月実績を10%あまり下回った。震災の影響があったにもかかわらず、SNDの特需を除けば、ほぼ前年同月並の実績であったとみられる」とコメントしている。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した3月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は860千台、前年同月比87.2%で3カ月連続でのマイナス。出荷金額は148億円、同73.8%で10カ月連続でのマイナス推移となった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が752千台、同88.3%で4カ月連続でマイナス、一眼レフタイプが107千台、同80.5%で16カ月ぶりにマイナスへ転じている。出荷金額はレンズ一体型が104億円、同73.9%、一眼レフタイプが44億円、同73.6%となっている。デジタルカメラはキヤノンやパナソニックなどの工場、その他のメーカーでも光学系部品の工場が被災しており、2月よりマイナス幅が拡大したのにはこの影響も少なからずあると考えられる。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の3月の国内出荷金額は1,729億円、前年比98.5%で、10カ月ぶりにマイナスへと転じた。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数405千台、前年比85.9%、出荷金額298億円、同82.8%で共に3カ月連続でのマイナス。洗濯機は出荷台数497千台、同97.5%で、2カ月ぶりにマイナスへ転じ、出荷金額は240億円、同94.1%でこちらは4カ月連続でのマイナス推移。クリーナーの出荷台数は460千台、同88.0%で2カ月連続でのマイナス、出荷金額は80億円、同91.3%で3カ月連続でのマイナスとなっている。電子レンジの出荷台数は411千台、同100.8%で6カ月ぶりにプラスへ、出荷金額は84億円、同99.1%で2カ月ぶりにマイナスとなった。ジャー炊飯器は出荷台数615千台、同93.6%、出荷金額は94億円、同94.7%で共に3カ月連続でのマイナスとなった。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した3月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が606千台、前年比92.5%で10カ月ぶりにマイナスへ転じた。業務用エアコン(パッケージエアコン)は71千台、同119.1%で、こちらは10カ月連続でのプラス推移となっている。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は465億円、同104.0%でこちらは10カ月連続のプラス推移となっている。
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2011年04月08日

2011年2月の国内出荷

 2011年2月の国内出荷は1月の流れを引き継いで、空調機器が好調な白物家電、エコポイント特需の反動が出始めたデジタル家電の落ち込みが目立った。JEITAの発表値をみると、市場がBDにシフトしつつあるDVD-ビデオを例外とすれば、薄型テレビ(37型以上)以外では特に目立った落ち込みが見られず、そう考えると大型薄型テレビが出荷金額に占めるウエイトの高さ(デジタル家電市場への貢献度)を、改めて認識できるだろう。今月特筆すべき事象としては、事前に花粉の飛散量が多くなることが予想されていた空気清浄機で、出荷台数360千台、同253.8%、出荷金額95億円、同264.2%と大変出荷が好調だった。

 JEITA発表の2月の民生用電子機器出荷金額は2,310億円、前年比88.2%で2カ月連続でのマイナス推移となった。
 映像機器は1,667億円、前年比88.0%で2カ月連続でのマイナス。音声機器は101億円、同74.0%でこちらも2カ月連続でマイナス推移。カーAVCは542億円、同91.8%で、6カ月連続でのマイナスとなっている。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,622千台、前年比116.4%と二桁増をキープした。サイズ別では、29型以下が665千台、同139.7%、30〜36型が569千台、同131.2%、37型以上が388千台、同80.3%となっている。BDレコーダーは367千台、同137.2%、BDプレーヤーが29千台、同122.4%好調を維持している。またビデオ一体型カメラは213千台、同111.5%で2カ月ぶりにプラス、春の卒業・入学式に向けて各社の新製品が市場に投入されたことで、前年規模を上回る規模の出荷となっている。 
 音響機器は、スピーカシステムが36千台、前年比93.4%と2カ月連続でマイナス推移。ステレオセットは45千台、同99.3%で、こちらも2カ月連続でのマイナス推移となった。スピーカシステムは昨年12月までは、14カ月連続で伸長しつづけ好調だったが、ここに来て陰りが見え始めている。また2010年より統計に加わったICレコーダーが120千台、同137.3%と出荷が好調、これもソニー・パナソニックなど各社が新製品を投入した効果によるものと推察される。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが411千台、同95.6%と5カ月連続でマイナス。内訳はフラッシュメモリタイプが222千台、同140.3%、HDDタイプが165千台、同66.5%、CD/DVD-ROMタイプが25千台、同102.4%となっている。

 同じくJEITAが発表した2月のパーソナルコンピュータの出荷台数は838千台、前年比90.6%で2カ月連続でマイナスとなった。出荷金額は691億円、同82.0%で、こちらも2カ月連続でマイナス推移となっている。JEITAでは、「前年同月はには特需(スクールニューディール構想に基づく教育用PC)があったことから、実質的には前年を上回っているとみている。用途別では、法人向けは企業の投資の持ち直しにより、個人向けは新製品の発売により、ともに好調を維持した。」とコメントしている。
 タイプ別ではデスクトップは256千台、同97.9%で2カ月連続のマイナス、ノートブックが582千台、同87.8%でこちらも2カ月連続のマイナスとなっている。出荷金額はデスクトップが226億円、同88.5%で2カ月連続でマイナス、ノートブックが464億円、同79.2%で3カ月連続でのマイナス推移となっている。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した2月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は902千台、前年同月比94.7%で2カ月連続でのマイナス。出荷金額は157億円、同88.5%で9カ月連続でマイナス推移となった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が787千台、同92.9%で3カ月連続でマイナス、一眼レフタイプが115千台、同109.3%で15カ月連続のプラス推移となっている。出荷金額はレンズ一体型が110億円、同84.5%、一眼レフタイプが47億円、同99.7%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の2月の国内出荷金額は1,517億円、前年比110.3%で、9カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数262千台、前年比90.8%、出荷金額216億円、同88.6%で共に2カ月連続でのマイナス。洗濯機は出荷台数397千台、同102.7%で、3カ月ぶりにプラスへ復帰、出荷金額は207億円、同98.7%で3カ月連続でのマイナス。クリーナーの出荷台数は398千台、同92.7%で12カ月ぶりに前年を下回りマイナスへ、出荷金額は69億円、同91.8%で2カ月連続でのマイナスとなっている。電子レンジの出荷台数は302千台、同98.6%で4カ月連続でのマイナス、出荷金額は69億円、同101.2%でカ月ぶりにプラスに復帰した。ジャー炊飯器は出荷台数504千台、同95.1%、出荷金額は81億円、同96.7%で共に2カ月連続でのマイナスとなっている。寒さが続き風邪の流行時期でもある2月は、加湿器も出荷が好調で出荷台数63千台、同399.8%、出荷金額は7.2億円、同383.1%の大幅増となっている。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した2月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が486千台、前年比106.8%で9カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は58千台、同127.2%で、こちらも9カ月連続のプラスとなった。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は401億円、同129.5%と9カ月連続のプラス推移となった。
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2011年03月04日

2011年1月の国内出荷

 2011年1月の国内出荷は、エアコンが好調な白物家電と大型サイズの薄型テレビが失速したデジタル家電とで、明暗がはっきりと分かれた格好になった。1月は特に寒さが厳しかったということで暖房機器としてのエアコンに注目が集まり、出荷台数で前年対比130.6%、出荷金額で前年対比148.8%の高い伸びを見せている。また夏の異常気象のため、今年の花粉は多めという予報が報じられたこともあり、空気清浄機も出荷台数・金額共に好調となっている。その一方で、これまで出荷金額で19カ月連続で前年実績を上回って好調に推移してきたJEITAの映像機器の出荷金額が、とうとう前年割れを起こした。これは37型以上のテレビの失速が大きく影響している。3月末のエコポイント最後の駆け込み需要で、どこまで巻き返すことができるのか?家電業界の今年を占う意味でもその動向に注目が集まっている。

 JEITA発表の1月の民生用電子機器出荷金額は1,889億円、前年比88.9%で18カ月ぶりにマイナス推移となった。
 映像機器は1,333億円、前年比89.1%で20カ月ぶりにマイナス。音声機器は142億円、同87.0%で3カ月ぶりにマイナス。カーAVCは414億円、同89.0%で、5カ月連続でマイナスとすべての分野でマイナスとなった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,439千台、前年比129.2%と依然として二桁増をキープ。サイズ別では、29型以下が523千台、同139.3%、30〜36型が576千台、同160.9%、37型以上が340千台、同89.3%となった。注目すべき点は、37型以上の大型モデルが前年実績割れをおこした点。大型モデルはリビングなどに設置される1台目需要の割合が高いことを考えると、エコポイントによる需要促進も最終段階に来ていると言えるだろう。32型以下の動きが好調をキープしているのは、2台目、3台目需要以外にも、「映ればいい」レベルの購入者がまだ残っているということで、ここ数ヶ月が最後の刈り取りのチャンスと位置づけられよう。BDレコーダーは248千台、同117.0%、BDプレーヤーが22千台、同165.5%とこちらは好調をキープしている。BDプレーヤーは、レンタルBDの拡充や、本体価格が1万円付近まで下がってきたことなどから、普及の条件はととのいつつある。今後の動向には要注目であろう。ビデオ一体型カメラは33千台、同57.6%で12カ月ぶりにマイナスとなっている。 
 音響機器は、スピーカシステムが38千台、前年比93.5%と15カ月ぶりにマイナス。ステレオセットは45千台、同98.4%で、3カ月ぶりにマイナスとなっている。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが299千台、同92.5%と4カ月連続でマイナス推移。内訳はフラッシュメモリタイプが156千台、同135.9%、HDDタイプが120千台、同65.5%、CD/DVD-ROMタイプが23千台、同90.3%と減少している。

 同じくJEITAが発表した1月のパーソナルコンピュータの出荷台数は767千台、前年比90.7%で17カ月ぶりにマイナスへ転じた。出荷金額は650億円、同83.1%で、こちらも3カ月ぶりにマイナスとなっている。
 タイプ別ではデスクトップは235千台、同90.7%で15カ月ぶりにマイナスへ、ノートブックが532千台、同90.6%で16カ月ぶりにマイナスへ転じている。出荷金額はデスクトップが221億円、同84.6%で2カ月ぶりにマイナスへ、ノートブックが430億円、同82.3%で3カ月連続でのマイナス推移となっている。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した1月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は518千台、前年同月比93.5%で5カ月ぶりにマイナスへ転落。出荷金額は90億円、同85.1%で8カ月連続でマイナス推移となった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が421千台、同86.0%で2カ月連続でマイナス、一眼レフタイプが97千台、同150.1%で14カ月連続のプラス推移となっている。出荷金額はレンズ一体型が50億円、同71.1%、一眼レフタイプが40億円、同113.4%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の1月の国内出荷金額は1,424億円、前年比110.8%で、8カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数174千台、前年比80.7%、出荷金額155億円、同79.9%で8カ月ぶりにいずれもマイナス。洗濯機は出荷台数326千台、同97.3%、出荷金額は174億円、同92.6%で共に2カ月連続でマイナス推移。クリーナーの出荷台数は316千台、同101.2%で11カ月連続のプラス推移、出荷金額は56億円、同99.3%で9カ月ぶりにマイナスへと転じた。電子レンジの出荷台数は225千台、同90.7%で3カ月連続でのマイナス、出荷金額は52億円、同94.3%で11カ月ぶりにマイナス推移となった。ジャー炊飯器は出荷台数481千台、同94.5%で8カ月ぶりに、出荷金額は83億円、同98.9%で11カ月ぶりに前年割れとなっている。家事家電については前年割れが目立つが、エアコンを筆頭に空調家電はいずれも好調。空気清浄機は出荷台数336千台、同144.6%、出荷金額88億円、同134.8%でどちらも6カ月ぶりに前年実績を上回った。除湿機・加湿器も前年を上回る出荷台数・出荷金額となっている。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した1月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が490千台、前年比130.6%で8カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は52千台、同122.8%で、こちらも8カ月連続のプラスとなった。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は407億円、同148.8%と8カ月連続のプラス推移となった。
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2011年02月07日

2010年12月の国内出荷

 2010年12月の国内出荷は、前月のエコポイント駆け込み商戦ほどの大きな伸びなかったものの、多くの商品が前年を上回ってプラス推移をしており、概ね出荷は好調だった。
 年間を通じて出荷が好調だったエコポイント関連商品の影響で、JEITA(電子情報技術産業協会)の1月〜12月の映像機器(薄型テレビ含む)の累計値は、3兆358億円、前年比138.6%と過去最高を記録。また同じくエコポイントの対象商品であったエアコンの年間出荷台数は8,242千台で、JEMAのデータでは1972年以降の最高値を記録した。
 両工業会の統計対象商品の年計値を合算すると、JEITA(3兆8,920億円)+JEMA(2兆2,192億円)=6兆1,112億円となり6兆円を突破。ちなみに前年の年計値はJEITA(3兆27億円)+JEMA(1兆4,330億円+エアコン5,318億円)=4兆9,675億円となっており、この1年間で軽く1兆円を超える需要が拡大した事になる。アナログ停波が迫っていることや猛暑などの季節要因があったにしても、この急拡大の要因は主にエコポイントにあった事は間違いないところで、その影響の大きさに驚かされる。同時に、エコポイント制度が終了した後の反動が家電市場にどこまで影響するかが危惧される数字である。

 JEITA発表の12月の民生用電子機器出荷金額は5,116億円、前年比116.4%で17カ月連続でプラス推移となった。
 映像機器は4,406億円、前年比122.8%で19カ月連続のプラス。音声機器は245億円、同101.3%で2カ月連続でのプラス。カーAVCは466億円、同82.2%で、4カ月連続でマイナスとなった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数3,874千台、前年比161.7%と二桁増をキープ。サイズ別では、29型以下が1,196千台、同175.4%、30〜36型が1,431千台、同182.3%、37型以上が1,247千台、同134.3%となっている。BDレコーダーは938千台、同152.4%、BDプレーヤーが53千台、同238.0%となっている。ビデオ一体型カメラは193千台、同133.4%で11カ月連続のプラス推移となっている。 
 音響機器は、スピーカシステムが76千台、前年比101.1%と14カ月連続のプラス。ステレオセットは117千台、同115.0%で、2カ月連続でプラスとなった。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが370千台、同84.2%と3カ月連続でマイナス推移。内訳はフラッシュメモリタイプが208千台、同110.6%と伸びているが、HDDタイプが137千台、同61.2%、CD/DVD-ROMタイプが25千台、同91.6%と減少している。

 同じくJEITAが発表した12月のパーソナルコンピュータの出荷台数は1,029千台、前年比100.8%で16カ月連続のプラス推移。出荷金額は901億円、同101.0%で、こちらは2カ月ぶりにプラスに復帰している。
 タイプ別ではデスクトップは275千台、同102.8%で14カ月連続、ノートブックが754千台、同100.1%で15カ月連続のプラス推移。出荷金額はデスクトップが266億円、同108.3%で2カ月ぶりに前年を上回り、ノートブックが635億円、同98.3%で2カ月連続で前年割れで推移している。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した12月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は1,201千台、前年同月比128.3%で4カ月連続のプラス推移。半面、出荷金額は200億円、同96.2%で7カ月連続でマイナス推移となった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が1,011千台、同99.5%で4カ月ぶりにマイナスに転じたが、一眼レフタイプが189千台、同167.0%で13カ月連続のプラス推移となっている。出荷金額はレンズ一体型が127億円、同83.8%、一眼レフタイプが72億円、同129.9%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の12月の国内出荷金額は2,149億円、前年比118.2%で、7カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数386千台、前年比129.9%、出荷金額400億円、同132.2%で共に7カ月連続のプラス。洗濯機は出荷台数406千台、同99.8%で12カ月ぶりに前年比マイナスとなり、出荷金額も223億円、同88.8%で9カ月ぶりにマイナスへ転じた。クリーナーの出荷台数は659千台、同106.3%で10カ月連続のプラス推移、出荷金額でも116億円、同103.0%で8カ月連続のプラス推移となった。電子レンジの出荷台数は378千台、同99.3%で2カ月連続でマイナスとなったが、出荷金額は91億円、同102.8%で10カ月連続のプラスとなっている。ジャー炊飯器は出荷台数661千台、同110.5%で7カ月連続のプラス、出荷金額は119億円、同114.1%で10カ月連続でのプラス推移となった。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した12月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が641千台、前年比152.2%で7カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は54千台、同134.3%で、こちらも7カ月連続のプラスとなった。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は553億円、同166.9%と7カ月連続のプラス推移となった。
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2011年01月11日

2010年11月の国内出荷

 エコポイント半減の期限であった2010年11月の国内出荷は、多くのカテゴリーで前年を大きく上回って推移し、まさに特需に沸いた月となった。エコポイント対象の3製品の国内出荷台数は、薄型テレビは前年同月比約2.6倍、冷蔵庫は同約1.6倍、エアコンは同約1.7倍の大幅増となった。この好調な出荷の流れは他カテゴリーにも波及し白物家電全般に及び、中でも洗濯機が大きく出荷を伸ばしている。家電の商戦は夏の白物、冬のAVというように、冬は白物家電の出荷が苦戦する傾向が強いのだが、この11月の出荷に限って見るとイレギュラーな展開となっている。

 JEITA発表の11月の民生用電子機器出荷金額は5,058億円、前年比167.4%でこれで16カ月連続でプラス推移となった。
 映像機器は4,384億円、前年比196.8%で18カ月連続のプラス。音声機器は167億円、同109.9.0%で3カ月ぶりにプラスに復帰。カーAVCは507億円、同79.0%で、3カ月連続でマイナスとなった(4〜10月までの、カーナビの出荷修正を含む)。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数3,961千台、前年比258.7%で、単月実績としては過去最高を記録。1月からの累計でも21,318千台となり、2,000万台を超えた。サイズ別では、29型以下が1,207千台、同275.3%、30〜36型が1,505千台、同285.6%、37型以上が1.,248千台、同220.8%となっている。BDレコーダーは731千台、同235.8%、BDプレーヤーが40千台、同319.7%となっている。ビデオ一体型カメラは124千台、同134.3%とこちらも10カ月連続のプラス推移となっている。 
 音響機器は、スピーカシステムが88千台、前年比162.5%と13カ月連続のプラス。ステレオセットは59千台、同103.4%で、3カ月ぶりに前年を上回って推移している。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが397千台、同80.9%と2カ月連続でマイナス推移となった。内訳を見るとフラッシュメモリタイプが218千台、同101.4%、HDDタイプが148千台、同58.9%、CD/DVD-ROMタイプで30千台、同127.4%となっている。

 同じくJEITAが発表した11月のパーソナルコンピュータの出荷台数は698千台、前年比103.8%で15カ月連続のプラス推移。出荷金額は636億円、同96.7%で、こちらは11カ月ぶりにマイナスへ転じている。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは219千台、同108.1%で13カ月連続、ノートブックが480千台、同102.0%で14カ月連続のプラス推移。出荷金額はデスクトップが208億円、同98.3%で6カ月ぶりにマイナスへ、ノートブックが428億円、同95.9%で10カ月ぶりにマイナスへと転じている。出荷台数は好調ながらも出荷金額ではマイナスへと転じており、新OSの発売から約1年、その勢いが薄れつつあるようだ。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した11月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は936千台、前年同月比116.3%と3カ月連続のプラスで推移。しかし出荷金額は161億円、同95.7%と6カ月連続でマイナスの推移となった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が803千台、同111.6%で3カ月連続のプラス、一眼レフタイプが133千台、同156.0%で12カ月連続のプラス推移となっている。出荷金額はレンズ一体型が104億円、同87.2%、一眼レフタイプが56億円、同116.9%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の11月の国内出荷金額は2,083億円、前年比129.8%で、6カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数416千台、前年比162.0%、出荷金額435億円、同159.0%で共に6カ月連続のプラス。洗濯機は出荷台数385千台、同122.5%で11カ月連続のプラス、出荷金額は226億円の、同119.3%で8カ月連続のプラス推移。クリーナーの出荷台数は497千台、同108.2%で9カ月連続、出荷金額94億円、同103.0%で7カ月連続で共にプラス推移。電子レンジの出荷台数は280千台、同99.5%で8カ月ぶりにマイナスへ転じたが、出荷金額は69億円、同106.8%で9カ月連続のプラスである。ジャー炊飯器は出荷台数546千台、同106.2%で6カ月連続のプラス、出荷金額は102億円、同116.2%で9カ月連続でのプラス推移。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した11月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が573千台、前年比173.1%で6カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は59千台、同143.1%で、こちらも6カ月連続のプラスとなった。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は519億円、同181.9%と6カ月連続でのプラス推移となった。
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2010年12月02日

2010年10月の国内出荷

 10年10月の国内出荷動向は、エコポイント制度の見直しが発表になった事で関連商品の出荷が活発だった。特に出荷が好調な薄型テレビについて今年に入ってからの出荷台数をグラフ化してみると、その伸びの高さが目立っている。この10月は3月のエコポイント改定時の出荷台数を上回り、JEITA(電子情報技術産業協会)より「単月の出荷台数では、過去最高を記録」との発表も出た。11月は引き続いて好調を維持すると見られており、加熱する駆け込み需要への期待感と、その反動による急激な客離れを懸念する声で、今市場は微妙な緊張感に包まれている。

【薄型テレビ(10型以上液晶+ PDP) の月別国内出荷台数推移】
2010年10月 薄型テレビ 月別国内出荷推移

 JEITA発表の10月の民生用電子機器出荷金額は3,904億円、前年比150.2%と15カ月連続でプラス推移。
 映像機器は3,185億円、前年比181.1%で17カ月連続のプラス。音声機器は205億円、同96.0%で2カ月連続でマイナス。カーAVCは514億円、同82.1%、13カ月ぶりにマイナスへ転じた。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数2,833千台、前年比243.7%で二桁増が続いている。サイズ別では、29型以下が860千台、同241.9%、30〜36型が1,002千台、同253.9%、37型以上が971千台、同235.6%だった。BDレコーダーは464千台、同182.1%、BDプレーヤーが18千台、同165.6%で、好調なテレビと連動して大きく伸長している。ビデオ一体型カメラは113千台、同109.7%と9カ月連続のプラス推移となった。 
 音響機器は、スピーカシステムが51千台、前年比132.7%と12カ月連続のプラス。ステレオセットは57千台、同94.8%で、2カ月連続のマイナス推移となった。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが408千台、同85.3%と17カ月ぶりに前年を下回ってマイナスへ転落。内訳を見るとフラッシュメモリタイプが229千台、同112.2%、HDDタイプが146千台、同58.0%、CD/DVD-ROMで34千台、同145.7%となっている。カーDVDを除く全てのカテゴリーで前年を下回って推移しており、エコカー補助金の期限だった9月から1カ月、徐々にその反動が現れてきた格好だ。

 同じくJEITAが発表した10月のパーソナルコンピュータの出荷台数は999千台、前年比139.6%で14カ月連続のプラス推移。出荷金額は860億円、同125.7%で、こちらは10カ月連続のプラス推移となった。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは354千台、同180.3%で12カ月連続、ノートブックが645千台、同124.3%で13カ月連続のプラス推移。出荷金額はデスクトップが310億円、同144.3%で5カ月連続、ノートブックが549億円、同117.1%で9カ月連続のプラス推移となっている。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した10月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は859千台、前年同月比110.7%と2カ月連続のプラスで推移。出荷金額は161億円、同93.2%と5カ月連続のマイナス推移となっている。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が708千台、同106.5%で2カ月連続のプラス、一眼レフタイプが151千台、同135.9%で11カ月連続のプラス推移となっている。出荷金額はレンズ一体型が96.5億円、同84.3%、一眼レフタイプが64.8億円、同110.6%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の10月の国内出荷金額は1,681億円、前年比122.1%で、5カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数343千台、前年比130.5%、出荷金額349億円、同130.7%で共に5カ月連続のプラス。洗濯機は出荷台数360千台、同114.4%で10カ月連続のプラス、出荷金額218億円、同116.6%と7カ月連続のプラス推移。クリーナーの出荷台数は463千台、同114.9%で8カ月連続、出荷金額92億円、同117.4%で6カ月連続で共にプラス推移。電子レンジの出荷台数は262千台、同121.4%で7カ月連続、出荷金額は64億円、同120.6%で8カ月連続で共にプラス。ジャー炊飯器は出荷台数510千台、同118.7%で5カ月連続のプラス、出荷金額は92億円、同122.5%で8カ月連続でプラスの推移となっている。その一方で空気清浄機は出荷台数195千台、同71.0%で3カ月連続でマイナス、出荷金額は47億円、同61.0%でこちらも3カ月連続でマイナス推移とあまり奮っていない。10月は冬の風邪対策として加湿機能を搭載したモデルへと売り場が再構築される時期にあたるが、今年の10月は暑さが残った好天気が続いた事もあってか、伸び悩んでいる。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した10月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が390千台、前年比177.5%で5カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は53千台、同136.4%で、5カ月連続のプラス。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は344億円、同191.6%で5カ月連続のプラスとなっている。
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2010年11月16日

2010年9月の国内出荷動向

 10年9月の国内出荷動向は、多くのカテゴリーで工業会の発表値が前年を上回って推移しており、前月からの好調をキープしている。
 また9月は年度計における上半期の〆の月にあたることから、JEMA(日本電機工業会)は、好調だった白物家電の上期の総括と下期の見込みについて発表している。JEMAの発表では、「上期の猛暑、家電エコポイント制度による後押しといった要因に対し、下期は12月に家電エコポイント制度のポイント付与が約半減するなどの変更があるため、11月までの駆け込み需要増と、12月以降のその反動の両面が予想される。以上の点から、2010年度下期の白物家電の国内出荷は、2010年3月発表当初見通し(9,146億円、前年同月期比99%)程度と見込まれ、上期の出荷大幅増により年度合計では当初見通しを上回る約2兆1千億円(前年度比、約105%)が見込まれる」と下期をほぼ前年並みと見込んでいる模様だ。
 JEITA(電子情報技術産業協会)からは10月27日、3D薄型テレビおよび3Dパソコンの統計を開始した旨の発表があった。10年度上期における出荷実績は、3Dテレビの全体における構成比は1.34%、3Dパソコンで全体における構成比は0.52%とそれほど大きくはないが、今後の動向に注目が集まりそうだ。

 JEITA発表の9月の民生用電子機器出荷金額は3,348億円、前年比126.2%と14カ月連続でプラス推移。
 映像機器は2,559億円、前年比135.3%で16カ月連続のプラス。音声機器は124億円、同92.6%と2カ月ぶりのマイナス推移へ。カーAVCは665億円、同105.9%、12カ月連続のプラスとなった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数2,185千台、前年比191.5%の二桁増。単月実績が200万台超となるのは、今年3月についで2回目、去年12月を含めても、過去に3回しか例がない。サイズ別では、29型以下が673千台、同186.2%、30〜36型が832千台、同228.8%、37型以上が680千台、同163.5%となっている。またBDレコーダーは409千台、同175.5%、BDプレーヤーが26千台、同194.1%とこちらも大幅な伸びを記録している。ビデオ一体型カメラは239千台、同115.2%と8カ月連続のプラスで推移している。 
 音響機器は、スピーカシステムが41千台、前年比115.8%と9カ月連続のプラス。ステレオセットは52千台、同86.8%で、8カ月ぶりにマイナスとなった。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが517千台、同116.7%と16カ月連続のプラス推移。内訳はフラッシュメモリタイプが270千台、同156.4%、HDDタイプが214千台、同90.9%、CD/DVD-ROMで34千台、同126.4%となっている。

 同じくJEITAが発表した9月のパーソナルコンピュータの出荷台数は1,023千台、前年比123.2%で13カ月連続のプラス推移となった。出荷金額は890億円、同118.3%で、こちらは9カ月連続のプラス推移となった。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは359千台、同131.5%で11カ月連続、ノートブックが664千台、同119.2%で12カ月連続のプラス推移。出荷金額はデスクトップが320億円、同120.8%で4カ月連続、ノートブックが570億円、同116.9%で8カ月連続のプラス推移となっている。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した9月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は1,055千台、前年同月比107.8%と2カ月ぶりにプラスに復帰。出荷金額は201億円、同89.3%と4カ月連続のマイナスとなった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が910千台、同107.6%で2カ月ぶりプラスへ、一眼レフタイプが144千台、同108.8%で10カ月連続のプラスとなっている。出荷金額はレンズ一体型が139億円、同90.2%、一眼レフタイプが61億円、同87.5%となっている。

 JEMA
が発表した民生用電気機器の9月の国内出荷金額は1,662億円、前年比116.8%で、4カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数380千台、前年比126.4%、出荷金額376億円、同124.0%で共に4カ月連続のプラス。洗濯機は出荷台数353千台、同112.1%で9カ月連続のプラス、出荷金額207億円、同110.8%と6カ月連続のプラスとなった。クリーナーの出荷台数は455千台、同105.9%で7カ月連続のプラス、出荷金額96億円、同117.8%でこちらも6カ月連続でプラス。電子レンジの出荷台数は202千台、同113.6%で6カ月連続のプラス、出荷金額は51億円、同123.4%で7カ月連続のプラス。ジャー炊飯器は出荷台数496千台、同104.5%で4カ月連続のプラス、出荷金額は94億円、同107.9%で7カ月連続でプラスで推移している。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した9月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が494千台、前年比146.4%で4カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は61千台、同111.5%で、4カ月連続のプラス。またJEMAが発表しているルームエアコンの出荷金額は394億円、同158.1%で4カ月連続のプラスとなった。昨年は冷夏の影響で、夏で消化しきれなかった在庫を抱えしまい出荷が伸び悩んだが、今年は9月に入っても暑さが続いたことで逆に出荷が伸びており、これが大幅な前年対比増の数字となって現れているようだ。
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2010年10月06日

2010年8月の国内出荷動向

 10年8月の国内出荷動向は、猛暑の影響で、エアコンや冷蔵庫など夏に需要の多い製品の出荷が特に好調だった。代表格であるエアコンは、昨年の冷夏からの反動増も加わり、8月単月の出荷台数としては、調査を開始した1972年以来、過去最高を記録している。また扇風機は、国内出荷台数51千台、前年同月比212.8%、出荷金額は3,9億円、同168.3%とこちらも好調だった。デジタル家電では、テレビ・BDレコーダーをはじめ各商品が前年を上回っており、こちらも好調キープしている。数字を見る限りでは、リーマンショックの影響が薄れ、堅調に回復している模様だ。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の8月の民生用電子機器出荷金額は2,674億円、前年比121.4%と13カ月連続で前年を上回ってプラス推移だった。
 映像機器は2,020億円、前年比122.1%で15カ月連続のプラス。音声機器は104億円、同111.4%と2カ月ぶりにプラス。カーAVCは549億円、同120.9%、11カ月連続のプラスとなった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,710千台、前年比166.7%と二桁増が続いている。サイズ別では、29型以下が551千台、同183.6%、30〜36型が653千台、同182.3%、37型以上が506千台、同137.6%となった。BDレコーダーは313千台、同178.1%、BDプレーヤーが19千台、同225.8%となっている。ビデオ一体型カメラは171千台、同105.2%と7カ月連続のプラスで推移している。 
 音響機器は、スピーカシステムが41千台、前年比112.4%と8カ月連続のプラス。ステレオセットは52千台、同121.1%で、こちらも7カ月連続のプラスとなった。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが441千台、同142.9%と15カ月連続のプラス推移。内訳ではフラッシュメモリタイプが249千台、同189.2%、HDDタイプが164千台、同108.8%、CD/DVD-ROMで28千台、同105.8%といずれも前年を上回った。

 同じくJEITAが発表した8月のパーソナルコンピュータの出荷台数は793千台、前年比127.6%で12カ月連続のプラス。出荷金額は695億円、同120.4%で、こちらも8カ月連続のプラスとなった。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは263千台、同128.7%で10カ月連続、ノートブックが531千台、同127.1%で11カ月連続のプラス。出荷金額はデスクトップが236億円、同109.9%で3カ月連続、ノートブックが460億円、同126.6%で7カ月連続でのプラス推移となっている。月別の出荷台数793千台は、リーマンショック前(2008年8月)の実績をも大きく上回る水準(同月比115%)であること、また企業向けPCの出荷が好調である事から、企業収益の改善により投資もやや持ち直してきているとJEITAでは分析している。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した8月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は899千台、前年同月比97.1%と9カ月ぶりにマイナス。出荷金額は160億円、同79.9%と3カ月連続のマイナスとなった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が795千台、同94.0%で5カ月ぶりにマイナスへ、一眼レフタイプが104千台、同130.1%で9カ月連続のプラスとなっている。出荷金額はレンズ一体型が118億円、同75.3%、一眼レフタイプが42億円、同96.1%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の8月の国内出荷金額は1,945億円、前年比130.8%で、3カ月連続のプラスとなった。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数472千台、前年比114.9%、出荷金額465億円、同114.7%で共に3カ月連続のプラス。洗濯機は出荷台数379千台、同104.8%で8カ月連続のプラス、出荷金額217億円、同104.5%と5カ月連続のプラスとなった。クリーナーの出荷台数は468千台、同105.8%で6カ月連続のプラス、出荷金額92億円、同107.0%でこちらも5カ月連続でプラス。電子レンジの出荷台数は199千台、同103.2%で5カ月連続のプラス、出荷金額は52億円、同113.7%で6カ月連続のプラス。ジャー炊飯器は出荷台数444千台、同111.3%で3カ月連続のプラス、出荷金額は78億円、同110.4%で6カ月連続でプラスで推移している。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した8月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が847千台、前年比202.2%で3カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は70千台、同138.7%で、3カ月連続のプラス。またJEMA(日本電機工業会)が発表しているルームエアコンの出荷金額は677億円、同208.7%で3カ月連続のプラスとなっている。
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2010年09月02日

2010年7月の国内出荷動向

 10年7月の国内出荷動向は、ほとんどのカテゴリーで出荷台数&金額共に前年を上回って好調だった。その一方で、オーディオ機器・デジタルカメラが出荷金額で前年を割り込んで苦戦している。注目のカテゴリーとしては、やはり猛暑の恩恵を受けたエアコン・扇風機だろう。特にエアコンは単月の出荷台数で1,600千台を突破した。この出荷台数は1986年の調査開始からたったの2度しかない事で、まさに記録的な事と言える。またエコポイント効果の息切れが心配されていた冷蔵庫も、前年を上回る出荷台数・金額で推移していおる。エアコンや冷蔵庫の好調を受けてトータルで見ると白物家電全体の出荷金額がデジタル家電全体の出荷金額に迫るところまで伸びており、白物家電の好調ぶりが目立っている。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の7月の民生用電子機器出荷金額は2,908億円、前年比110.0%と12カ月連続のプラスとなった。
 映像機器は2,077億円、前年比110.5%で14カ月連続のプラス。音声機器は139億円、同97.1%と2カ月ぶりのマイナス。カーAVCは692億円、同111.5%、10カ月連続のプラスとなった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,640千台、前年比138.5%と二桁増が続き、1〜7月までの累計が10,630千台と過去最速で出荷1千万台を超えた。サイズ別では、29型以下が474千台、同136.5%、30〜36型が605千台、同154.2%、37型以上が561千台、同126.2%となっている。またBDレコーダーは340千台、同152.2%とプラス、BDプレーヤーが18千台、同131.9%となっている。ビデオ一体型カメラは115千台、同110.0%と6カ月連続のプラスで推移している。 
 音響機器は、スピーカシステムが48千台、前年比111.7%と7カ月連続のプラス。ステレオセットは54千台、同114.6%で、こちらも6カ月連続のプラスとなった。またCDプレーヤーが78千台、同146.4%と大きく伸長している。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが592千台、同132.8%と14カ月連続のプラス推移。内訳ではフラッシュメモリタイプが336千台、同167.8%、HDDタイプが217千台、同100.4%、CD/DVD-ROMで39千台、同133.2%といずれも好調、その反面、ETC車載ユニットは308千台、同31.3%と政策だのみの特需の反動が出て、その落ち込みぶりが目立つ。

 同じくJEITAが発表した7月のパーソナルコンピュータの出荷台数は721千台、前年比114.4%で11カ月連続のプラス。出荷金額は661億円、同113.0%で、7カ月連続のプラスとなった。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは249千台、同126.2%で9カ月連続、ノートブックが472千台、同109.1%で10カ月連続のプラス。出荷金額はデスクトップが230億円、同115.8%で2カ月連続のプラス、ノートブックが430億円、同111.5%で7カ月連続でプラスとなった。出荷台数の構成比に注目すると、ノートPCの構成比は65.5%で、前月の68.0%からとさらに下がった。法人需要の高い伸びによって、デスクトップが出荷好調の模様だ。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した7月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は789千台、前年比107.6%で8カ月連続のプラス。出荷金額は143億円、同91.9%で2カ月連続のマイナスとなった。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が667千台、同102.7%で4カ月連続のプラス、一眼レフタイプが121千台、同149.3%で8カ月連続のプラスとなっている。出荷金額はレンズ一体型が94億円、同81.8%、一眼レフタイプが49億円、同120.8%となっている。単価ダウンの影響であろう、レンズ一体型の出荷金額が大きく前年割れを起こしている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の7月の国内出荷金額は2,786億円、前年比116.1%で、2カ月連続のプラスとなった。ちなみに7月エアコンの出荷金額は1,306億円で、これはJEMA発表数値の46,8%を占める。市場における夏のエアコンの影響がいかに大きいかがわかる数字だ。
 カテゴリーごとにみると、冷蔵庫は出荷台数576千台、前年比109.6%、出荷金額583億円、同109.5%で共に2カ月連続のプラス。洗濯機は出荷台数429千台、同115.5%で7カ月連続のプラス、出荷金額250億円、同113.0%と4カ月連続のプラスとなった。クリーナーの出荷台数は467千台、同105.6%で5カ月連続のプラス、出荷金額89億円、同110.7%でこちらは4カ月連続でプラス。電子レンジの出荷台数は215千台、同102.5%で4カ月連続のプラス、出荷金額は51億円、同107.4%で5カ月連続のプラス。ジャー炊飯器は出荷台数449千台、同109.8%で2カ月連続のプラス、出荷金額は80億円、同112.9%で5カ月連続でプラスで推移している。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した7月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が1,625千台、前年比124.3%で2カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は80千台、同118.7%で、2カ月連続のプラス推移となった。またJEMA(日本電機工業会)が発表しているルームエアコンの出荷金額は1,307億円、同126.0%で2カ月連続のプラスとなっている。
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2010年08月06日

2010年6月の国内出荷動向

 10年6月の国内出荷が各工業会より発表になった。デジタルカメラの出荷金額など一部カテゴリーでは前年を下回ったところもあるが、出荷台数は総じて前年を上回る数字となっている。特に業務向けエアコンは実に20カ月ぶりに前年を上回って推移しており、市場回復の兆しが見えてきた。4〜5月はエコポイント駆け込み需要の反動が懸念され、5月は出荷が伸び悩んだが、負の影響が長引く事はなかった模様だ。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の6月の民生用電子機器出荷金額は2,799億円、前年比110.1%の11カ月連続でプラス推移となった。
 映像機器は2,022億円、前年比112.3%で13カ月連続のプラス。音声機器は124億円、同103.3%で2カ月ぶりにプラスに復帰。カーAVCは653億円、同105.2%、9カ月連続のプラスとなった。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,622千台、前年比147.9%と二桁増が続いている。サイズ別では、29型以下が510千台、同157.4%、30〜36型が574千台、同154.6%、37型以上が538千台、同134.1%となった。BDレコーダ/プレーヤーは319千台、同133.4%のプラス。またビデオ一体型カメラは130千台、同121.4%と5カ月連続のプラスとなった。 
 音響機器は、スピーカシステムが44千台、前年比115.4%と5カ月連続のプラス。ステレオセットは68千台、同128.8%こちらも5カ月連続のプラスとなった。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが554千台、同114.0%、これで13カ月連続のプラス推移となる。内訳を見るとフラッシュメモリタイプが309千台、同135.4%と好調だ。それ以外のカーAV商品もほぼ全てのカテゴリーで前年を上回って推移しており、市場の回復ぶりが見てとれよう。ただこれはエコカー減税の恩恵が大きいと思われる。その期限切れが9月に迫ったことで7〜8月あたりは駆け込み需要等でもう一段市場が盛り上がる事が予想される。

 同じくJEITAが発表した6月のパーソナルコンピュータの出荷台数は925千台、前年比134.1%で10カ月連続のプラス。出荷金額は895億円、同134.6%で、6カ月連続のプラスとなった。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは296千台、同154.7%で8カ月連続、ノートブックが629千台、同126.2%で9カ月連続のプラス。出荷金額はデスクトップが309億円、同160.6%で2カ月ぶりにプラスへ復帰、ノートブックが587億円、同124.0%で6カ月連続でプラスとなった。ポイントはデスクトップの伸び、前月は全体の中の28%しかなかったが、今月は32%と4ポイントも伸長した。このデスクトップの急激な伸長は、個人ユーザーのノートPC嗜好に変化がないとするならば、企業向けの伸びが大きいためだ。Windows2000のサポート切れが2010年7月に迫っていることも影響していると考えられよう。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した6月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は772千台、前年比107.2%で7カ月連続のプラス。出荷金額は154億円、同95.2%で3カ月ぶりにマイナスへ転じた。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が649千台、同106.0%で3カ月連続のプラス、一眼レフタイプが123千台、同114.2%で7カ月連続でプラス推移している。出荷金額はレンズ一体型が103億円、同93.2%、一眼レフタイプが51億円、同99.3%となっている。デジタル家電でよくみる動きではあるが、出荷台数は伸びているのに、出荷金額は減少するという事は、単価ダウンの動きが激しいという事だろう。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の6月の国内出荷金額は2,388億円、前年比106.2%で、2カ月ぶりにプラスへと復帰した。
 カテゴリーごとでみると、冷蔵庫は出荷台数416千台、前年比102.3%、出荷金額418億円、同102.6%で共に2カ月ぶりにプラスへ。洗濯機は出荷台数375千台、同104.6%で6カ月連続のプラス、出荷金額228億円、同102.9%と3カ月連続のプラスとなった。クリーナーの出荷台数は435千台、同112.2%で4カ月連続のプラス、出荷金額82億円、同107.2%でこちらは3カ月連続でプラス。電子レンジの出荷台数は214千台、同106.5%で3カ月連続のプラス、出荷金額は565億円、同113.6%で4カ月連続のプラス。ジャー炊飯器は出荷台数449千台、同117.7%で2カ月ぶりにプラス、出荷金額は82億円、同123.1%で4カ月連続でプラスで推移している。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した6月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が1,299千台、前年比105.1%で3カ月ぶりにプラスへ復帰。業務用エアコン(パッケージエアコン)は66千台、同108.0%で、20カ月ぶりにプラスへ復帰している。またJEMA(日本電機工業会)が発表しているルームエアコンの出荷金額は1,052億円、同107.5%で3カ月ぶりにプラスに転じている。
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2010年07月06日

2010年5月の国内出荷動向

 10年5月の国内出荷状況は、デジタル家電が引き続いて好調、白物家電が若干の不調となった。今月はエコポイントが施行されてからちょうど1年目だ。対象品である薄型テレビの出荷は好調を維持しているが、冷蔵庫・エアコンの出荷台数は前年同月を割り込んでおり、エコポイント効果にも陰りが出始めたと見る動きもあるようだ。その一方で、白物家電のレンジや炊飯器などの調理機器、また洗濯機や掃除機といった家事機器は、前年を上回って堅調に推移しており、昨年話題をさらわれた他の商品の需要の戻りに期待したいところだろう。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の5月の民生用電子機器出荷金額は2,308億円、前年比118.0%の10カ月連続でプラス推移となった。
 映像機器は1,668億円、前年比122.3%でまる1年間前年超えのプラスで推移した。音声機器は114億円、同94.8%で4カ月ぶりにマイナス。カーAVCは526億円、同111.8%と、これで8カ月連続のプラスとなる。
 映像器機では薄型テレビが出荷台数1,258千台、前年比156.4%の二桁増。サイズ別では、29型以下が360千台、同141.4%、30〜36型が457千台、同178.5%、37型以上が441千台、同150.3%となっている。テレビと比例して増減すると言われているBDレコーダ/プレーヤーは305千台、同158.0%とこちらも二桁増。またビデオ一体型カメラは117千台、同140.8%と4カ月連続でプラスとなった。 
音響機器は、スピーカシステムが37千台、前年比115.4%と5カ月連続のプラス。ステレオセットは49千台、同109.6%で4カ月連続でプラスとなった。
 カーAVC器機では、カーナビゲーションが427千台、同128.6%で12カ月連続のプラス。内訳をみると、CD/DVD-ROMタイプが38千台、同82.7%、HDDタイプが168千台、同96.2%、フラッシュメモリタイプが221千台、同198.1%と、フラッシュメモリタイプが市場を牽引している。

 同じくJEITAが発表した5月のパーソナルコンピュータの出荷台数は632千台、前年比115.0%で9カ月連続のプラス。出荷金額は577億円、同101.6%で、5カ月連続のプラス推移となった。
 タイプ別の出荷台数を見るとデスクトップは182千台、同117.5%で7カ月連続、ノートブックが450千台、同114.0%で8カ月連続のプラスとなった。出荷金額は、デスクトップが169億円、同98.5%で5カ月ぶりに前年を割り込んでマイナスへ、ノートブックが409億円、同103.0%で5カ月連続でプラス推移となった。新しいOSの発売以降、特に法人向けの出荷が好調に推移しており、需要の回復は本格的と見てよさそうだ。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した5月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は705千台、前年比115.8%で6カ月連続のプラス。出荷金額は139億円、同103.3%で2カ月連続で前年を上回ってプラスで推移した。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が591千台、同111.4%で2カ月連続のプラス、一眼レフタイプが113千台、同145.4%で6カ月連続のプラス推移となった。出荷金額はレンズ一体型が896億円、同92.8%、一眼レフタイプが50億円、同129.2%となっている。一眼レフタイプは近頃、オリンパスのPenに代表される軽量タイプが注目されているが、ソニーのNEXシリーズなど他メーカーも積極的に新機種を投入しており、その事が出荷増につながっていると考えられよう。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の5月の国内出荷金額は1,618億円、前年比98.6%で、3カ月ぶりに前年を下回った。
 カテゴリーごとでみると、冷蔵庫は出荷台数305千台、前年比91.9%、出荷金額302億円、同94.8%で共に7カ月ぶりにマイナス。洗濯機は出荷台数355千台、同114.2%で5カ月連続のプラス、出荷金額211億円、同111.5%と2カ月連続のプラスとなった。クリーナーの出荷台数は407千台、同113.5%で3カ月連続のプラス、出荷金額77億円、同113.0%でこちらは2カ月連続でプラス。電子レンジの出荷台数は202千台、同102.7%で2カ月連続のプラス、出荷金額は48億円、同100.7%で3カ月連続のプラス。ジャー炊飯器は出荷台数427千台、同99.7%3カ月ぶりにマイナスだったが、出荷金額は75億円、同104.3%で3カ月連続でプラスで推移している。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した5月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が573千台、前年比80.2%で2カ月連続のマイナス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は50千台、同96.3%で、19カ月連続のマイナスとなった。
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2010年06月07日

2010年4月の国内出荷動向

 10年4月の国内出荷状況はほぼ全ての商品カテゴリーが前年を上回って推移しており、年度初めとしては好調なスタートを切ったといってよさそうだ。ただ1つ、商戦期に入り始めているエアコンの出荷台数は対前年比が72.2%といまひとつ奮わなかった。今月大きな動きがあった注目のカテゴリーは電動歯ブラシで、出荷台数302千台、同186.7%、出荷金額9.5億円、同176.2%と大幅な伸びをみせている。好調に推移してきたところへ、さらに携帯できる電動歯ブラシがTVの人気番組で紹介された事で爆発的な需要増を生み出したようで、それが数字に表れた格好だ。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の4月の民生用電子機器出荷金額は2,562億円、前年比126.8%となり9カ月連続のプラス。
 映像機器は1,865億円、前年比132.5%で11カ月連続でプラスとなった。音声機器は168億円、同101.9%で3カ月連続のプラス推移。カーAVCは529億円、同118.3%でプラスは7カ月連続となる。
 
映像器機では薄型テレビが出荷台数1,383千台、前年比168.6%と二桁増が続いている。サイズ別で見ると、29型以下が479千台、同161.8%、30〜36型が440千台、同175.7%、37型以上が464千台、同169.6%となっている。BDレコーダーは347千台、同183.0%。内訳を見ると、レコーダーが327千台、同178.8%、プレーヤーが20千台、同297.2%となっており、プレーヤーの方も堅調に伸びている。またビデオ一体型カメラは113千台、同118.3%と3カ月連続でプラスとなった。 
 音響機器は、スピーカシステムが42千台、前年比116.0%と4カ月連続のプラス。ステレオセットは59千台、同102.1%で3カ月連続のプラスとなった。
 カーAVC器機は、ETCユニットを除くいずれのカテゴリーも前年比を上回って好調に推移。特にカーナビゲーションは429千台、同125.7%で11カ月連続のプラスとなった。内訳をみると、CD/DVD-ROMタイプが42千台、同70.1%、HDDタイプが184千台、同111.0%、フラッシュメモリタイプが210千台、同166.1%と、出荷台数でフラッシュメモリタイプが大きく伸びて、HDDタイプを初めて上回った。
 同じくJEITAが発表した4月のパーソナルコンピュータの出荷台数は884千台、前年比121.0%で8カ月連続のプラス。出荷金額は783億円、同110.1%で、4カ月連続のプラス推移となった。
 タイプ
別の出荷台数を見るとデスクトップは248千台、同118.2%で6カ月連続、ノートブックが636千台、同122.1%で7カ月連続のプラスとなった。出荷金額は、デスクトップ248億円、同118.2%、ノートブック537億円、同114.5%でどちらも4カ月連続でプラス推移となった。好調の要因をJEITAでは、法人需要については「本格的な回復がみられはじめた」とし、個人需要については「新生活需要もあり好調を維持」とコメントしている。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した4月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は857千台、前年比115.0%で5カ月連続のプラスとなった。出荷金額は171億円、同100.7%で2カ月ぶりにプラスに転じた。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が742千台、同116.7%で2カ月ぶりにプラスへ、一眼レフタイプが114千台、同105.1%で5カ月連続のプラス推移となった。出荷金額はレンズ一体型が119億円、同98.5%、一眼レフタイプが52億円、同105.8%となっている。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の4月の国内出荷金額は1,178億円、前年比107.1%で、2カ月連続のプラスとなった。
 
カテゴリーごとでみると、冷蔵庫は出荷台数311千台、前年比102.8%、出荷金額292億円、同107.7%で共に6カ月連続のプラス推移となった。洗濯機は出荷台数402千台、同111.9%で、4カ月連続のプラスとなり、出荷金額でも228億円、同108.7%と1年ぶりでプラスに復帰した。クリーナーの出荷台数は452千台、同109.9%で2カ月連続のプラス、出荷金額84億円、同103.3%で5カ月ぶりにプラスに返り咲いた。電子レンジの出荷台数は283千台、同112.5%で4カ月ぶりにプラスへ、出荷金額は65億円、同116.3%で2カ月連続のプラス推移となった。ジャー炊飯器は出荷台数557千台、同106.6%で2カ月連続でプラス、出荷金額90億円、同112.6%でこちらも2カ月連続のプラスであった。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した4月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が312千台、前年比72.2%で5カ月ぶりにマイナスへ転じた。業務用エアコン(パッケージエアコン)は42千台、同98.6%で、18カ月連続のマイナスとなった
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2010年06月03日

2009年度国内出荷実績

 おくればせながら、各工業会発表の2009年度計をまとめてみた。
 JEITA発表の民生用電子機器の年度計は3兆2,468億円、前年比113.1%のプラスとなった。プラスの原動力となった薄型テレビにおいては、対前年度比157.3%と大幅に伸長しており、エコポイント制度の恩恵を十二分に受けた格好となっている。5月24日の総務省発表によると、2010年3月時点の地デジ普及率は83%を超え、総務省の目標としていた数値を、初めて上回った。この1年が、いかに地デジ対応テレビ=薄型テレビの販売が好調だったかがここからもわかる。薄型テレビにけん引きされ、BDレコーダーも昨年に引き続いて出荷は好調、対前年比177.1%とテレビを超える伸びをみせている。出荷台数もDVD-ビデオを上回って推移しており、DVDからBDへの乗り換えは着実に進んでいる。
 JEITA発表のパーソナルコンピュータの年度計は8,858億円、前年比90.9%とマイナス成長であった。Windows7発売の前後より、月別の出荷台数は前年実績を上回り始めて、年度計においても前年を超える出荷台数となった。しかし、ここ数年続いている単価ダウンの影響などもあり、出荷金額の方は厳しい数字となっている。スクールニューディール政策による需要拡大や法人需要の伸びが2010年度のキーポイントとなってくるだろう。
 JEMA発表の民生用電気機器の年度計は1兆4,286億円で前年比98.2%。昨年に続いてややマイナスとなった。エコポイントの対象となった冷蔵庫、また新型インフルエンザが流行した事で大きな注目が集まった空気清浄機では、出荷台数・金額ともに前年を上回り好調だったが、他カテゴリーの商品は軒並み数字を落としている。
 JRAIA発表の家庭用エアコンの国内出荷台数の年度計は6,906千台で、6年ぶりに7,000千台を割り込んだ。こちらもエコポイント制度による需要増が期待されていたが、年度の前半は、冷夏の影響をもろに受けて需要がふるわず、年度の後半、特に1〜3月期は全国的に寒暖の差が激しく、その事で暖房機器としてのエアコンへの注目・需要が高まり、出荷が持ち直すという推移をたどっている。08年度の出荷金額は5,939億円であったが、09年度はそれを割り込むのは確実で、今年の巻き返しが期待されるところだ。2009年度(09/4〜10/3) 国内出荷実績】
JEITA09年度実績
(単位:千台)
08年度実績
(単位:千台)
前年比(%)
薄型テレビ
(10型以上液晶+PDP)
15,88710,100157.3
DVD-ビデオ2,9013,78076.7
 (内)録再機1,3851,88973.3
 (内)再生機1,5161,89180.2
BDレコーダー3,4121,927170.4
BDプレーヤー176639.1
ビデオ一体型カメラ1,5391,335115.2
BS/CSアンテナ1,1591,011114.7
ラジオ受信機1,6131,79589.9
ラジカセCD付1,0091,24081.5
CDプレーヤ713686103.9
ステレオセット69275891.0
アンプ17217796.9
スピーカーシステム518501103.5
カーナビゲーション5,0884,154122.5
 (内)CD/DVD-ROM37589242.0
 (内)HDDタイプ2,6343,262115.0
 (内)フラッシュメモリ2,078213.7
カーカラーテレビ50092753.9
カーDVD22827084.2
カーステレオ本体
(カセット)
15829852.9
カーCDプレーヤ3,9425,22275.5
ETC車載ユニット6,4594,936130.9
JEITA(PC)09年度実績(単位:千台)08年度実績(単位:千台)前年比(%)
パーソナルコンピュータ9,5188,792108.3
 (内) デスクトップ2,7962,82898.9
   (内)オールインワン1,3911,39899.5
   (内)単体1,4061,43198.2
 (内) ノート型6,7215,963112.7
   (内)モバイルノート1,5121,269119.2
   (内)A4ノート・その他5,2094,694111.0
CIPA(国内出荷)09年度実績(単位:千台)08年度実績(単位:千台)前年比(%)
デジタルカメラ9,92210,76392.2
レンズ一体型8,7189,62890.5
一眼レフタイプ1,2041,134106.2
JEMA09年度実績(単位:千台)08年度実績(単位:千台)前年比(%)
電気冷蔵庫計4,0714,059100.3
 (内)401L以上1,8281,667109.6
電気洗濯機計4,3334,42597.9
 (内)洗濯乾燥機1,2271,25398.0
電気掃除機5,2185,26599.1
換気扇5,6616,53186.8
空気清浄機2,1771,459149.2
電子レンジ3,0703,25494.3
ジャー炊飯器5,8545,95298.3
トースター2,2962,48692.4
ホットプレート計1,3361,37797.0
ジャーポット2,7383,36881.3
食器洗い乾燥機60768289.1
クッキングヒーター84788795.7
電気アイロン1,7301,78596.9
電気かみそり7,1197,20798.8
ヘアドライヤー4,3324,57494.7
電動歯ブラシ2,1492,20297.6
電気ストーブ計1,2121,45583.2
電気カーペット8961,17276.5
加湿器1,1821,42283.1
除湿機56666685.1
扇風機1,6021.547103.5
JRAIA09年度実績(単位:千台)08年度実績(単位:千台)前年比(%)
ルームエアコン6,9067,57991.1
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2010年05月10日

2010年3月の国内出荷

 10年3月の国内出荷状況は、各工業会の発表値が共に、前年同月の実績を上回って好調だった。特に薄型テレビは、4月1日からエコポイント制度が改定されるという事態を受けて、駆け込み需要ともいうべき”特需”が起きた事で、大きく出荷台数を伸ばしている。その好調な薄型テレビの実績を受けてJEITA発表によると、民生用電子機器出荷金額の2009年度計が、3兆3,745億円と、初めて3兆円を超えた。ちなみにJEMA発表の白物家電のトータルの国内出荷金額(エアコン除く)は1兆4,286億円となっており、デジタル家電に大きく水を空けられた格好となっている。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の3月の民生用電子機器出荷金額は3,690億円、前年比152.9%となり8カ月連続のプラスとなった。
 映像機器は2,781億円、前年比156.7%で10カ月連続のプラス。音声機器151億円、同104.5%で2カ月連続のプラス。カーAVCは758億円、同153.3%と6カ月連続でのプラス推移となった。
 
映像器機では薄型テレビが出荷台数2,218千台、前年比216.5%とエコポイント改定前の駆け込み需要で驚異的なプラスとなった。サイズ別で見ると、29型以下が869千台、同216.3%、30〜36型が614千台、同206.2%、37型以上が734千台、同226.2%で、いずれのサイズでも前年比2倍以上の伸びを記録している。BDレコーダーは356千台、同170.1%とこちらも好調、DVD-ビデオ録再機(DVDレコーダー)も115千台、同105.1%と2カ月ぶりに対前年比プラスに転じており、薄型テレビの特需と相乗的な効果があったと見ることができよう。 
 音響機器は、スピーカシステムが47千台、前年比127.1%と5カ月連続のプラス。ステレオセットは77千台、同158.8%で2カ月連続のプラスとなった。
 カーAVC器機は、ETC車載ユニットが310千台、前年比36.7%と5カ月連続のマイナス。カーナビゲーションは577千台、同170.1%で10カ月連続のプラス。ソース別でをみるとCD/DVD-ROMタイプが29千台、同89.0%、HDDタイプが320千台、同165.7%、フラッシュメモリタイプが227千台、同201.2%となっている。エコカー減税や買替えの補助金制度の恩恵によって、新車販売台数は10年3月の時点で7カ月連続で前年を上回る動きをしており、その事がカーAVCの出荷にも良い影響を与えると考えられよう。
 同じくJEITAが発表した3月のパーソナルコンピュータの出荷台数は1,285千台、前年比126.0%で7カ月連続プラスで推移している。出荷金額は1,141億円、同113.7%で、こちらは3カ月連続のプラス推移となる。
 タイプ
別の出荷台数を見るとデスクトップは378千台、同133.5%で5カ月連続、ノートブックが907千台、同123.1%で6カ月連続プラスと好調をキープ。タイプ別の出荷金額でみると、デスクトップは334億円、同124.0%、ノートブックが807億円、同109.9%でどちらも3カ月連続プラス推移となった。新OSの登場以降、大いに市場が活性化している模様だ。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した3月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は986千台、前年比102.6%で4カ月連続のプラスとなった。出荷金額は201億円、同96.3%でこちらは4カ月ぶりにマイナスに転じている。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が852千台、同98.1%で4カ月ぶりにマイナスへ、一眼レフタイプが133千台、同145.1%で4カ月連続のプラス推移となった。2月の新製品投入が3月の一眼レフタイプの出荷好調に結びついていると考えるのが自然であろう。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の3月の国内出荷金額は1,286億円、前年比101.6%で、3カ月ぶりにプラスとなった。
 
各カテゴリーごとでみると、冷蔵庫は出荷台数472千台、前年比108.4%、出荷金額360億円、同110.8%で共に5カ月連続でプラス推移となった。洗濯機は出荷台数510千台、同104.2%で、3カ月連続でのプラスとなったが、出荷金額は255億円、同97.6%で11カ月連続でマイナスとなっている。クリーナーの出荷台数は522千台、同106.0%で3カ月ぶりにプラス、出荷金額88億円、同95.9%で4カ月連続でマイナスとなった。電子レンジの出荷台数は408千台、同99.1%で3カ月連続のマイナス、出荷金額は85億円、同101.7%で3カ月ぶりにプラスに転じている。ジャー炊飯器は出荷台数657千台、同109.7%で4カ月ぶりにプラスに、出荷金額99億円、同109.5%で6カ月ぶりにプラスに転じている。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した3月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が655千台、前年比109.1%で4カ月連続のプラス。業務用エアコン(パッケージエアコン)は59千台、同94.2%で、17カ月連続のマイナスとなった

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2010年04月01日

2010年2月の国内出荷

 10年2月の国内出荷状況は、薄型テレビ、デジタルカメラなどのAV家電、パソコンなどの情報・通信機器は前年実績を上回って好調に推移したが、洗濯機、クリーナーなどの白物家電が前月に続いて苦戦した。特に空気清浄機は、新型インフルエンザの流行などを背景に13カ月連続のプラスで推移してきたが、需要が一巡した感があり、台数・金額ともに大きく数値を落としている。

 JEITA(電子情報技術産業協会)発表の2月の民生用電子機器出荷金額は2,619億円、前年比136.6%で、7カ月連続のプラス推移となった。
 映像機器は1,892億円、前年比134.8%の9カ月連続でプラス。音声機器は136億円、同107.9%で実に19カ月ぶりにプラスに転じた。カーAVCは590億円、同152.4%で5カ月連続のプラス推移となっている。
 
映像器機では薄型テレビが出荷台数1,393千台、前年比172.7%と大幅なプラス。サイズ別で見ると、29型以下が476千台、同152.8%、30〜36型が433千台、同184.1%、37型以上が483千台、同186.3%となっており、大型の方が伸長が著しい傾向が見られる。4月1日よりエコポイント制度が改定されるが、旧エコポイント対象商品の在庫処分、商品の入替えなどで、3月も多いに出荷が伸びると予想される。またBDレコーダーは291千台、同194.5%とメーカーの新製品投入効果もあって大幅増となっている。それ以外では、ビデオ一体型カメラが191千台、同135.1%と2カ月ぶりにプラスになった。 
 音響機器は、スピーカシステムが38千台、前年比102.0%と4カ月連続のプラス。ステレオセットは45千台、同120.3%で3カ月ぶりにプラスに転じた。
 カーAVC器機は、ETC車載ユニットが220千台、前年比49.2%と4カ月連続のマイナス。カーナビゲーションは430千台、同156.9%で9カ月連続のプラスとなる。内訳をみるとHDDタイプが248千台、同159.6%、フラッシュメモリタイプが158千台、同177.6%となっている

 同じくJEITAが発表した2月のパーソナルコンピュータの出荷台数は925千台、前年比144.5%で6カ月連続で前年を上回るプラス推移であった。出荷金額は842億円、同124.8%で、こちらも2カ月連続のプラス推移となる。
 タイプ
別の出荷台数を見るとデスクトップは262千台、同134.1%で4カ月連続、ノートブックが663千台、同149.0%で6カ月連続のプラスとどちらも好調だ。JEITAによると「個人向けが好調を維持する中、法人向けも、昨年12月以降、前年を上回る水準が続いており、回復基調が鮮明になりつつある。加えて、スクールニューディール構想に基づく教育用PCの上積みがあり、前年同月実績を大きく上回った」とコメントを発表している。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した2月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は953千台、前年比109.5%で3カ月連続のプラスとなった。出荷金額は178億円、同105.1%でこちらも3カ月連続のプラス推移となる。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が847千台、同102.0%で3カ月連続のプラス、一眼レフタイプが105千台、同264.4%でこちらも3カ月連続の大幅プラスとなった。2月はキヤノンのデジタル一眼レフカメラの新モデルが投入されたり、パナソニックやオリンパスのマイクロ一眼レフカメラも注目度が高まるなど、話題の新製品で市場が盛り上がっている模様だ。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の2月の国内出荷金額は1,044億円、前年比95.6%で、2カ月連続でマイナスとなった。
 
各カテゴリーごとでみると、冷蔵庫は出荷台数288千台、前年比103.5%、出荷金額244億円、同104.6%で台数・金額ともに4カ月連続でプラスと好調。洗濯機は出荷台数387千台、同101.8%で、2カ月連続でのプラスとなったが、出荷金額は209億円、同94.3%で10カ月連続のマイナス推移となった。クリーナーの出荷台数は429千台、同99.7%で2カ月連続、出荷金額も75億円、同88.1%で3カ月連続のマイナス推移。電子レンジの出荷台数は307千台、同93.9%で2カ月連続、出荷金額は68億円、同94.7%でこちらも2カ月連続のマイナスとなっている。ジャー炊飯器は出荷台数530千台、同98.0%で3カ月連続、出荷金額84億円、同96.9%で5カ月連続とマイナスに歯止めが掛からない。空気清浄機も、出荷台数142千台、同65.0%と14カ月ぶりにマイナスに転落している。
 伸び悩む白物家電市場だが、JEMA(日本電機工業会)は3月19日に、「2010年度の電気機器の見通し」の中で、白物家電の国内出荷の2009年度見込みと2010年度見通しを発表した。白物家電機器(ルームエアコン含む)全体の2009年度国内出荷実績見込みは1兆9,765億円、前年比96.5%で3年ぶりの減少、2010年度の国内出荷見通しは、1兆9.765億円、同100.0%で前年並みと予想している。
 また2010年度に期待する事として、「12月まで延長されたエコポイントによる冷蔵庫・ルームエアコンの需要増」、そして「省エネ家電の普及に加え、消費者の清潔・健康・快適生活志向にマッチした関連商品の需要拡大」の2つを挙げた。その一方で、「厳しい景気の影響で、大きく伸長する商品は見当たらない」、「2009年度に大きく伸びた空気清浄機は、反動減(87.2%)が予想される」と決して楽観視できない市場の状態も述べている。

 JRAIA(日本冷凍空調工業会)が発表した2月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が455千台、前年比113.8%となり、3カ月連続のプラスとなった。業務用エアコン(パッケージエアコン)は45千台、同95.4%で、16カ月連続のマイナスとなっている
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2010年03月02日

2010年1月の国内出荷

 10年1月の国内出荷状況が各工業会から発表になった。デジタル家電は、薄型テレビ・BDレコーダー・パソコン・デジタルカメラと総じて前年を上回る好調な出荷となっている。一方の白物家電はほぼ前年並みをキープしたが、冷蔵庫・洗濯機などの家事家電に比較して、電子レンジやトースターなどの調理家電の前年割れが目立つ結果となった。昨年の同時期は巣ごもり消費、内食志向などと言われ、比較的調理家電は好調だったが、この傾向にも変化が表れているのかもしれない。
 なおJEITAでは、一部商品のカテゴリーの見直しが行われ、映像機器では薄型テレビの内訳、インチサイズ10〜29型以下、30〜36型、37型以上の3つが発表されるようになった。また音響機器ではICレコーダーが新設カテゴリーとして登場している。
 

 JEITA(電子情報技術産業協会)が発表した1月の民生用電子機器出荷金額は2,124億円、前年比127.6%で、これでプラスは6カ月連続となる。
 映像機器は1,496億円、前年比130.6%の8カ月連続のプラス。音声機器は163億円、同93.0%で18カ月連続のマイナス。カーAVCは465億円、同134.4%で4カ月連続のプラス推移となった。
 
映像器機は、薄型テレビが出荷台数1,114千台、前年比176.0%といぜんとして好調。サイズ別で見ると、29型以下が376千台、同165.4%、30〜36型が358千台、同185.7%、37型以上が381千台、同178.6%と出荷台数は僅差ではあるが37型以上がもっとも大きかった。BDレコーダーは212千台、同151.3%とこちらも好調をキープ、2月には各社の新機種が一斉に投入される予定となっており、この勢いは続きそうだ。その一方でビデオ一体型カメラは57千台、同76.2%と6カ月ぶりにマイナスとなっている。 
音響機器は、スピーカシステムが40千台、前年比114.8%と3カ月連続のプラス。ステレオセットは45千台、同85.9%と2カ月連続の前年割れ。新設カテゴリーのICレコーダーは67千台、同123.1%と大きく伸びている。
 カーAVC器機は、ETC車載ユニットが161千台、前年比48.9%と3カ月連続のマイナス。カーナビゲーションは324千台、同155.7%で8カ月連続のプラス。好調なHDDタイプに加え、フラッシュメモリタイプが115千台、同200.4%の大幅増となっている

 同じくJEITAが発表した1月のパーソナルコンピュータの出荷台数は846千台、前年比140.3%で5カ月連続のプラス。出荷金額は783億円、同119.7%で、3カ月ぶりにプラスに復帰した。
 
カテゴリー別の出荷台数を見るとデスクトップは259千台、同128.9%と3カ月連続のプラス、ノートブックが587千台、同145.9%で5カ月連続プラスとなり、どちらもWindows7の発表以降、好調に推移している。もっともこの1月の好調な動きは、昨年は12月と1月とばらけて発売になった各社の春商戦モデルが1月にまとめて発売された事などの新製品投入効果が大きく関係していると考えられる。数字の上では大変好調だが、2月以降の動きで本格的な需要回復であるのかどうか判断するべきであろう。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した1月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は555千台、前年比113.6%で2カ月連続のプラスとなった。出荷金額は106億円、同109.9%でこちらも2カ月連続のプラス推移となる。
 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が490千台、同108.9%、一眼レフタイプが64千台、同168.4%と、どちらも2カ月連続のプラスとなる。3月に開催されるカメラと写真の総合展示会シーピープラスを控え、各社の新製品が2月中旬から続々と発売されるため、この好調な出荷は2月も続くと予想される。

 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の1月の国内出荷金額は995億円、前年比99.0%で、3カ月ぶりに前年割れとなった。
 
各カテゴリーごとでみると、冷蔵庫は出荷台数216千台、前年比102.5%、出荷金額は194億円、同108.2%でどちらも3カ月連続で前年を上回った。洗濯機は335千台、同102.8%で9カ月ぶりにプラスに復帰。クリーナーは312千台、同93.4%で2カ月連続のマイナス。電子レンジは248千台、同95.1%で3カ月ぶりにマイナスへ転落。ジャー炊飯器は509千台、同95.7%でこちらも2カ月連続でマイナスとなった。空気清浄機は232千台、同115.2%とこれで前年対比プラスは13カ月連続となった。また1月の厳しい寒さから電気ストーブ、電気カーペットなどの出荷も好調に推移している。

 JRAIA
(日本冷凍空調工業会)が発表した1月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が375千台、前年比105.9%となり、2カ月連続のプラス。寒暖の激しかった1月の天候をうけて好調に推移した。業務用エアコン(パッケージエアコン)は43千台、同96.2%で、15カ月連続のマイナスとなっている
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2010年02月10日

2009年12月の国内出荷

 09年12月の国内出荷および、年計の速報値が発表になった。JEITA(電子情報技術産業協会)発表の国内出荷金額の09年計値(映像機器・音響機器・カーAVC機器の合算値)は、30,027億円と初めて3兆円超えを記録。好調な薄型テレビなどを背景に8年連続のプラス成長となった。対照的にJEMA(日本電機工業会)が発表した白物家電全体の国内出荷金額の09年計値は14,323億円で、3年ぶりの前年比マイナス、エコポイントの対象である冷蔵庫などの一部商品は好調だったが、白物市場全体では低調な動きとなった。CIPA(カメラ映像機器工業会)発表のデジタルカメラの年間の国内出荷金額は2,077億円とやはり前年対比でマイナス。JEITAのパソコンの年間の累計出荷金額は8,425億円で、こちらも前年割れとなっている。こうして年間の累計出荷金額データを見渡してみると、薄型テレビの好調さ、逆に言えば一極集中ぶりが目立つ結果となった。薄型テレビの出荷金額だけで、白物家電全体の国内出荷金額を上回ったことになる。09年はまさに薄型テレビの年だったといってよいだろう。

 JEITA(電子情報技術産業協会)が発表した12月の民生用電子機器出荷金額は4,394億円、前年比126.0%で、5カ月連続のプラス推移となった。  映像機器は3,587億円、前年比130.6%の7カ月連続プラス。年間の累計では21,895億円と2兆円を超えた。音声機器は241億円、同92.7%で17カ月連続のマイナス。カーAVCは566億円、同119.2.%で3カ月連続のプラス推移となったが、年計では6,304億円、同83.3%と2008年に続きマイナスとなった。 映像器機は、薄型テレビが出荷台数2,396千台、前年比169.3%と二桁増が続いている。サイズ別で見ると、30〜36型が785千台、同174.6%、37型以上が928千台、同167.5%となっている。BDレコーダーは616千台、同161.2%とこちらも高い伸びを記録。年間の累計出荷台数の2,895千台は、DVDプレーヤーとレコーダーを合わせた年間の出荷台数、2,939千台を上回った。 音響機器は、HiFiスピーカシステムが75千台、前年比107.8%と2カ月連続のプラス。ステレオセットは102千台、同84.0%と2カ月ぶりにマイナスに転落している。 カーAVC器機は、ETC車載ユニットが243千台、前年比54.7%と2カ月連続の前年割れ。カーナビゲーションは439千台、同140.0%で7カ月連続のプラス推移となっている

 同じくJEITAが発表した12月のパーソナルコンピュータの出荷台数は1,021千台、前年比111.8%で4カ月連続のプラス推移。出荷金額は892億円、同93.2%で、2カ月連続のマイナス推移となった。 カテゴリー別の出荷台数を見るとデスクトップは268千台、同101.8%と2カ月連続のプラス、ノートブックが753千台、同115.9%と4カ月連続のプラスとなっている。ちなみに全体に対するノート型の比率は73.8%で前月より3.9ポイント上昇、単月実績としては過去最高となっている。ノートの内訳は、モバイルノート(ネットブック含む)が135千台、同138.8%と2カ月ぶりにプラスに復帰、A4型以上が368千台、同104.1%と3カ月連続のプラス推移となった。10〜12月にかけて、パソコンの出荷台数が大きく伸びている背景を、JEITAでは「新OS搭載機の発売、企業系の投資回復傾向、スクールニューディール構想の教育用PC需要が本格化し始めたこと等」と分析している。

 CIPA(カメラ映像機器工業会)が発表した12月のデジタルスチルカメラの国内出荷台数は1,130千台、前年比126.2%で2カ月ぶりにプラスに転じた。出荷金額は208億円、同104.1%で16カ月ぶりにプラスに復帰している。 タイプ別出荷台数は、レンズ一体型が1,017千台、同124.0%で2カ月ぶりのプラス、一眼レフタイプが113千台、同149.8%で14カ月ぶりにプラスに転じた。出荷金額でもレンズ一体型が152億円、同103.0%、一眼レフタイプが56億円、同107.2%といずれもプラスに転じている
 
 JEMA
(日本電機工業会)が発表した民生用電気機器の12月の国内出荷金額は1,462億円、前年比100.2%で、2カ月連続のプラスとなった。

 各カテゴリーの出荷をみると、冷蔵庫は出荷台数297千台、前年比103.5%と2カ月連続でのプラス推移、出荷金額は303億円、同107.5%でこちらも2カ月連続のプラス推移となっている。洗濯機は407千台、同99.5%で8カ月連続のマイナス。クリーナーは620千台、同93.1%で2カ月ぶりにマイナスへ転落。電子レンジは381千台、同105.6%で2カ月連続のプラス。ジャー炊飯器は599千台、同91.9%で2カ月ぶりにマイナスに転落。空気清浄機は399千台、同216.7%、出荷金額117億円、同245.4%となり、年間の累計で出荷金額が600億円を超えた。対前年比で見ると201.3%となっており、市場規模が約2倍に増加したことになる

 JRAIA
(日本冷凍空調工業会)が発表した12月のエアコン国内出荷台数は、家庭用エアコン(ルームエアコン)が420千台、前年比100.5%となり、13カ月ぶりにプラスに復帰した。業務用エアコン(パッケージエアコン)は40千台、同84.9%で、14カ月連続のマイナスとなっている

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