2011年6月18日10時39分
大手葬祭業者「セレモアつくば」(東京都立川市)が東京国税局の税務調査を受け、2010年3月期までの7年間に約4億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。経理ミスなどを含めた申告漏れ総額は約5億円で、重加算税などを含めた追徴税額は約1億5千万円という。
関係者によると、同社は子会社3社に葬儀受注のための営業を依頼し、年間数千万円の業務委託費を支払っていた。ところが、税務調査で、子会社側は同社のパンフレットを置くだけなど積極的な営業活動をしていなかったことが判明。同国税局は、この業務委託費について業務の実態が確認できないとして、課税対象となる寄付金と認定し、経費と認めなかったとみられる。
同社広報部は「故意に所得を隠したことはなく、異議申し立ても考えたが、修正申告した」としている。