はたらく!クルマ
第1夜
パトカーや消防車、救急車。
赤色灯・サイレンを備え、人命救助や火災時などに活躍する車。
それが、緊急車両!
え!こんなのアリ!?目を疑うようなカッコイイ車が続々登場!
消防車を愛するあまり、つい買ってしまったファンも登場!?
さぁ、めくるめく緊急車両ワールドへ、いざ出動!
緊急車両“出場”!

安井一郎さん
“出動”ではなく“出場”! “出動”は“人”が出る時!!
“車”が出る時は“出場”!
熱スタ的!緊急車両大賞 カッコイイ部門
一刻を争う現場にサイレンを鳴らして駆けつける緊急車両は、まさに“カッコイイ”の一言!
超激レア! スーパーパトカー

高速隊用パトカー
栃木県警察 2000年配備
国内でこの車種をパトカーとして使用しているのは、この1台のみ。座席は2シーター!ヘッドライトは、スポーツカーならではのリトラクタブル・ヘッドライト。


赤色灯はブーメラン形になっており、いたるところに、和製スーパーカーとしてのこだわりがにじみ出ています。ナンバーは、お約束の『110』!どこにも隙のない、超クールなスーパーパトカー!


中山智矢さん
見たのは地元のイベントでのみ! 高速道路で見たことはないです。どうしても見たくて、何回か佐野藤岡ICから福島の白川ICの間の高速道路を往復したのですが、残念ながら一度も見られませんでしたね。


宍戸真次さん
見たことあります! 高速道路で仕事をしていましたので。それでも1回くらいですかね。上りの那須PAに入っていくところを見ました!回転灯をつけて!
スーパーパトカー大全集

カッコイイ、スポーツカータイプのパトカーは、まだまだたくさんある!


交通取締り用パトカー
栃木県警察 2007年配備
2007年に配備されたばかりの最新型パトカー。オー!イッツ クール!


高速隊用パトカー
栃木県警察 1973〜1984年配備
1973年から1984年まで配備されていたアメリカ車のパトカー。
クラシックなヘッドライト、単灯式の赤色灯!うーん、渋すぎる!!


高速隊用パトカー
新潟県警察 1978〜2001年配備
さらに、新潟県警にも2001年まで、こんなにカッコイイパトカーが走っていたんです!


「走っているところを抜かれたことがあります。」(三ツ木俊一 さん)

「貴重な経験!」(中田敦彦 さん)

ちなみに… スポーツカータイプのパトカーは、新しい高速道路などができた時に、スピード違反撲滅を狙って配備されることが多いんだとか!
狙った獲物は逃さない! 最強の消防車

パンター6×6 オーストリア製、空港用大型化学消防車 パンター6×6。国内では成田国際空港にだけ配備されており、航空機災害などが発生した時に出場します。
全長11.9m。泡消化剤800リットルと、水12,500リットルを搭載!水を放出する放水銃は車内にあるレバーで、上下左右、自由に操ることが可能!


さらに、バンパー部分にも小型の放水銃を設置。現場に近づく際に、障害物を取り除いたり低い位置の火災を消火する役割を果たします。放水量は、1分間で最大6,000リットル!最大射程距離は85mにも達します。
ちなみに、パンターとはドイツ語でヒョウのこと。最高速度は時速115km!走りながらの放水もできる、まさに、“狙った獲物を逃さない”消防車なのです!


櫻井さん
未来っぽいデザイン! 今までの、空港用大型化学消防車というのは、四角くて、ゴツゴツしたイメージだったんです。でも、パンターシリーズのこの車両は丸みを帯びていて、まるでUFOのような感じがカッコイイと思います!このデザインになったのが去年の2月。さらに、大規模災害時にしか出場しないのでめったに見られないんです。だから、まだ実際に見たことはありません。


僕は見たことがあります! 「これは展望台からの写真なのですが…、真ん中の奥に!!」(前川力也 さん)

「これで見たと言うのならば、我々も見ているかもしれないね!(笑)」(京本政樹 さん)


よく気づきましたね! 「空港の消防車両は、事故が起きた時に2分以内に行ける場所にいなければならないので、探していたら、アレだ!と!」
(前川力也 さん)

「イイっすね!!うらやましいです!」
(櫻井 さん)
超絶変形! これぞ動く病院!

スーパーアンビュランス
東京消防庁 2004年配備
2004年から配備された、東京消防庁のスーパーアンビュランス。一見、ただの大き目の救急車に見えますが、リモコンスイッチを押すと、なんと、ボディの側面が広がるんです!両側を拡張するまでにかかる時間は、およそ3分。横幅が3倍近く広がります。


中に入ってみると、中には部屋が!広さは40u。壁には折りたたみ式のベッドが収納されており、最大8台のベッドが設置できます。この救急車は大規模な事故や災害時に出動し、現場の簡易病院として、多くの患者を救ってくれるのです。冷暖房や手洗い場、そして医療用酸素、AEDなど、病院さながらの装備が積み込まれています。まさに動く病院!スペシャルな救急車!


全国にある消防車・救急車を撮影! 「全車両を撮影します。赤色灯がのっかているものは全部撮る!1台1台違うんですよ。みんな、特徴的な顔をしているわけですよ!このスーパーアンビュランスでしたら、見てくださいよこの顔!すごいイケメンでしょ!?京本政樹さんみたいな顔をしてる!」(橘利一 さん)

「オレ、顔の真ん中に赤い線は入ってないと思うけどね!」(京本政樹 さん)


特殊車両は“ガソリン” 「人間も車と一緒で、ガソリンが必要なわけですよ、エネルギー。私にとっては、消防車や救急車を見ることで、ガソリンを補給しているみたいな。やる気がなくなったら消防署へ!暇があったら消防署へ!」
(橘利一 さん)

そんな橘さんは、現在、消防士を目指して日々勉強中!頑張ってくださいね!
THE 地球防衛軍 近未来の消防車

林野火災用消防車 まだ現場には導入されていない、コンセプトカーとして作られた消防車。大規模な森林火災に対応する専用の消防車として開発されたもの。
丸いボディは、山道で万一転がっても大丈夫なようにデザインされています。車両側面のドアは、狭い場所でも開閉できる“ガルウィング ドア”を採用。発電機などの大型機材を取り出しやすい位置まで下ろすことが出来ます。


さらに両側のドアに取り付けられた放水銃により、走りながらの消火活動も可能!そして、この消防車最大の特徴が運転席の後ろにある“オペレーションデッキ”。山火事の際には、消防本部、ヘリコプターなどと常にリアルタイムで情報をやりとりしなければなりません。まるで、ロボットを操縦するかのようなこの場所が、前線司令部の役割を担うのです。見た目も機能も想像の域をはるかに超えた、近未来の消防車!


村田尚之さん
カッコよさでは負けない! コンセプトカーが発表されるという話は事前に聞いていて、それがドイツでお披露目されるということだったので、見たさにドイツまで行ってしまいました。インターシュッツ2010という、消防防災展示会に!ドイツでの注目度もかなり高かったです。

※インターシュッツ2010
5年に1度開催される世界最大級の消防防災展


村田尚之さん
まさに機能美! コンセプトカーというと、見た目だけかなと思うのですが、実はすごく機能も追求されていて。『先に機能ありきでデザインしていったらこうなった』というところに、日本のものづくりのすごさを感じて心打たれるところがあります。

ライトアップも美しい! 夜にはライトがすごくきらびやかで、すごく美しいんですよ!私もヒカリモノが大好きなので…(笑)
熱スタ的! 緊急車両大賞 カッコイイ部門

カッコイイ部門にエントリーされたのは、以上の4つ!
スタジオのファンとゲストの多数決の結果、見事、大賞に輝いたのは…


櫻井さん
空港用大型化学消防車
パンター6×6!
今度、夏休みにでも見に行ってきたいと思います!
熱スタ的!緊急車両大賞 変り種部門
緊急車両の中には、見た目や用途がちょっと変わったモノも!
疾走!水上パトカー

水上バイク
千葉県警察 2002年配備
水柱をあげてやってくる白と黒に塗装された水上バイク。赤色灯もちゃんと装備されたこちらは、2002年、千葉県警察に配備された、その名も『ぼうそう1(わん)』
九十九里浜など、千葉県は海岸線が長いため『ぼうそう1』は沿岸での水難救助、パトロールに活躍しています。水上のパトカー!今日も海の安全を守ります!


日下裕介さん
目的がはっきりしている! 特に緊急車両は消防車もそうだと思うのですが、目的がはっきりしている。そこが可愛らしいなと思って。
コレ1台で用が足せる! 機動隊

トイレカー
栃木県警察 1996年配備
一見、普通の機動隊のトラックに見えますが、中に入るとトイレがズラ〜り!男性用トイレが4つ。そして個室トイレがひとつ。災害時にライフラインが停止した時や、長期間警備にあたる時などに活躍!およそ500人分のし尿を溜めて処理することができます。
まさに、これ1台で用が足せる変わった車!


佐藤さん
パーフェクトカー!? 警視庁の機動隊の、50周年記念のイベントに行ったことがあるんです。その際に、トイレカーが使える状態になっていましたので、使わせていただきました。中はピッカピカ!


エコカーとしても利用! 実はこのトイレカー。搭載しているカマで便を燃やし、ゴミの量を減らしている!

「だから、横転事故が起きても、そのへんにまき散らすことはない!」(宍戸真次 さん)
軽快!軽救救車

軽救急車
高千穂町役場 2004年配備
高千穂町は山深い町で、狭い道がたくさんあるんです。普通の救急車では、家の軒先があたってしまったりする恐れもあるので。そういう時に、この軽救急車が非常に有効なんです。


通常、軽救急車と普通の救急車の2台で出場します。大きい救急車は広い道路で待機して、軽救急車が傷病者がいるすぐ近くまで行くんです。軽救急車の中では、処置はできないんですね。待機している普通の救急車に乗せ変えて、処置をしながら病院まで搬送する、という使い方をしています。


戸裕一さん
軽救急車が配備される前までは、傷病者がいる場所のちょっと離れたところに救急車を止めて、そこから隊員がストレッチャーをガタガタ押していっていたんです。この軽救急車が入ったことによって、我々、隊員の負担も少なくなりましたし、何よりも、乗っている傷病者の方の負担がすごく軽減されたんです。かなり、この軽救急車に助けられています。


京本有加さん
隊員目線 ⇔ 患者目線 私も何回か救急車を呼ばせていただいたことがあるのですが、家の前の道が細いので、外まで出てきてもらえますか?ということがよくあったんです。やっぱり小さい救急車だといいですよね。
しゃくれ顔の消防車!

水難救助車 しぶき
千葉県市川市消防局 1991年から2003年配備
変わっているのは、見た目だけではありません!なんと、水の中も走れる、水陸両用水難救助車なんです!一般車両と同様に道路を走り、そのまま川へ進水!主に溺れている人の救助に役立ってきました。
ちなみに、こちらは小型船舶の免許がないと運転できません。見た目だけでなく、用途もちょっと変わった消防車!


鎗田雄一さん
最強の両生類! 地上を走るものというイメージがあった消防車。これは水の中も走れる!水陸両用の、最強の両生類というか!
熱スタ的! 緊急車両大賞 変り種部門

変り種部門にエントリーされたのは、以上の4つ!
スタジオのファンとゲストの多数決の結果、見事、大賞に輝いたのは…


戸裕一さん
軽救急車 遠いところからやってきたかいがありました。これを機に、全国的にも少しずつ広がっていけばいいなと思います。
ねっちゅーりっぷが行く!
今回やって来たのは、東京都板橋区。
何でも、スゴ〜イものを持っているファンがいるそうで…
スゴ〜イものを持っているという安井一郎さん 55歳。

ご自慢のスゴ〜イものとは… 「マイ消防車です!」(安井一郎 さん)

なんと!安井さんは消防車を愛するあまり、本物を買ってしまったファンなんです!
この消防車は、昭和46年から25年間、熊本県の消防団で実際に使われていたもの。今では珍しいボンネットタイプ!


お気に入りは手回し式のサイレン! 当時の消防車は、1秒でも早く乗り降りができるようにドアがありませんでした。
安井さんは15年前、スクラップ寸前だったこの車を見つけ、即 購入!
ちなみに消防車と救急車は、一般の方でも中古で買うことができます。
でも、パトカーはダメ!!

「いちばん気に入っているのは、手回し式のサイレン! 機械じゃなく、人間がやっているっていうのが、味があってすごくいい!」(安井一郎 さん)


消防車には父親のイメージが 安井さんのお父さんは元消防団員。消防車に飛び乗り、火災現場に向かう父の姿は、安井さんにとって憧れでした。
その影響で消防車好きになった安井さんは、今は亡き父の面影をこの消防車に重ねているんだそうです。


やって来たのは河川敷 ちゃんと今でも放水できるというので、見せて頂きました。まずは川の水を消防車にくみ上げます。放水口から水が出れば準備完了!
父親から譲り受けた防火服を着て、川に見事なアーチをかけました!!

「これが男の水遊びです!(笑)」
(安井一郎 さん)
安井さんにとっての消防車。
それは父親との思い出が蘇える、大切な1台でした。
心に残る思い出の1台
スタジオのみなさんの心に残る思い出の緊急車両とは…?
150系パトカー(1996〜2001年配備)

現在は一線から退き、予備車としてわずかに残っている程度。
めったに見られない絶滅危惧種のパトカー!


松本隆道さん
自分の原点 小学校1年生の時に、地域のイベントで地元の警察署が出展をしていて、乗せてもらったんです。中で、サイレンとかスピーカーマイクとかをいじらせてもらって、すごいカッコイイな!と思って。それがきっかけで、今、警察官を目指しています。僕の原点となったパトカーなんです。
初代ハイメディック(1992〜1997年配備)

国産初の高規格救急車(救命救急士による高度な処置を可能にした車)。従来に比べ車内が広く、様々な機材を搭載できる!


現在走っている救急車のほとんどは、
3代目ハイメディック
サイレン音が、今とは違うんですよ!今の救急車は、言葉で表すと普通に『ピーポー ピーポー』なのですが、初代ハイメディックだけは、いわゆる“フィーヨー”サイレンというやつで、『フィーヨー フィーヨー』って鳴るんです。2代目、3代目のハイメディックは『ピーポー』!


大和さん
フィーヨーサイレンだったら今の高規格救急車でもいいというわけではないんです。というか、今のにはちょっと似合わないと思いますね。結構ゴツイので。フィーヨー音はやさしい感じですし。


橘利一さん
やさしい目によく似合う 今の車両にはやっぱり“ピーポー音”が合っているんですよ。2代目、3代目は、目が鋭いっていうか、にらんでいるような目なんですよ。初代は目がすごくやさしいですよね。
ドイツ製の高規格救急車

初代ハイメディックが登場する以前に使用されていた外国製の高規格救急車。つまり、日本の高規格救急車の先駆けとなった車!


野村淳一さん
My 高規格救急車! 高規格救急車というシステムができた時に、日本にはテクノロジーがなかったので、海外から技術を持ってきたわけですよ。それをベースにしてどんどん改良していった。今はもう、そのへんにはないんですよね。だから、自分が残しておいて、いろんな人に見てもらいたいと思っています。
あなたにとって緊急車両とは?
それぞれの心に思い出として残っている緊急車両。
最後の質問はこれ!

南木颯人さん
自分の人生や性格をかえたモノ それまではずっと家に閉じこもってたりしていたのですが、撮影に行くようになってから頻繁に外に出るようになったり、周りの人としゃべることも多くなって。


佐藤さん
理想の存在 社会の安全を守る力強さ、そして、実際に被害にあわれた方が助けてもらって感じる温かみ。自分がそんな人間になりたいなと思わせる、理想の存在だと思います。
緊急車両、やっぱりカッコイイ!

京本有加さん
緊急車両は温かい 思い出と一緒に動いているんだなと感じました。温かいですね。


中田敦彦さん
緊急車両を走らせているのは
      ガソリンだけじゃない
…さほど、みなさんの心には響かなかったみたいですね(笑)


京本政樹さん
圧巻! 手に入れるところまでいったっていうのはすごいですよね!


中越典子さん
見た目だけじゃない! 未来型とか、容姿もカッコよかったですけど、一番重要なのは『命を救うために生まれている車』というところ。カッコイイと思う!
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ゲスト&コメンテーター
小賀野実写真家
30年に渡り緊急車両を撮影。図鑑などの監修も手がけている。
小賀野実
日本は、狭い国土の中にいろんな地形があり、気候もさまざまですよね。その場その場に応じた緊急車両を作らなければいけませんから、おのずと数は増えてくるんです。
京本政樹俳優
クルマが大好き!
京本政樹
今、すごく活動しているというニュースを見て、すごいなぁと思って。
京本有加アイドル
緊急車両が大好き!
京本有加
パトカーが大好きで。婦人警官になりたくて、試験も受けたんですよ。ただちょっと、健康診断で引っかかりまして、落ちてしまったんですけれども…。