2011年7月13日13時14分
13日のシドニー外国為替市場で円相場が一時、1ドル=78円49銭まで上昇した。東日本大震災後に戦後最高値の76円25銭を記録した3月17日以来の円高水準。前日の欧米市場で欧州各国の財政不安がさらに強まったことなどから、円買いドル売りが加速した。ただし、東京市場では急激な値動きへの警戒などから1ドル=79円台前半まで戻している。
欧州不安は12日、米格付け会社がアイルランド国債の格付けを「投資不適格」に下げると発表したことで一層深まった。財政危機に直面しているギリシャだけでなく周辺国でも問題が続いているとの指摘だったからだ。経済規模が大きいイタリアやスペインなどの財政問題も意識されている。
投資家が損失を被るリスクを避けようと、金利の変動幅が大きいユーロやドルが売られ、相対的にリスクが小さいと見られている円が買われた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の6月の議事要旨で、一部委員が追加緩和の必要性を示唆していたことが分かり、ドル売りにつながった。